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屋外用PA機材にもなるスピーカー「SRS-XB60」:Xperia周辺機器

2017年11月05日 10時00分更新

 以前この連載で、迫力の重低音で音楽を楽しめるソニーのワイヤレスポータブルスピーカー「SRS-XB40」をご紹介しましたが、なんとそれを上回るEXTRAベースシリーズのスゴいスピーカー「SRS-XB60」が登場しました。SRS-XB60は、ワイヤレススピーカーとしては最大級の巨大っぷりがものすごいインパクトです。

 φ130mm口径のウーファーを2基、φ50mm口径のトゥイーターを2基搭載し、木製キャビネットを採用。圧倒的な大音量と大音圧が最大の注目ポイントです。実用最大出力は150W(75W+75W)で、最大級の音圧が迫ります。本体サイズは約264×552×272mmで、重量は約8kg。

 大きいと思っていた、約61mm口径フルレンジスピーカー搭載の「SRS-XB40」がものすごくコンパクトに見えるほどで、縦置きでも横置きでもOKなので狭い空間でもスペースを気にせず迫力の重低音を楽しめます。

 ただし、SRS-XB40に搭載されていた高音質デジタルアンプ技術「S-Master」と圧縮音源で失われがちな高音域を補完する「DSEE」は、SRS-XB60には備わっていません。

 本体がこれだけ巨大でも、ちゃんとワイヤレスで利用できます。大容量リチウムイオン充電池を内蔵しており、連続で約14時間の再生(ライティング機能オフ時)が可能。電源が確保できない場所で使えるのはかなり大きなメリットです。

 また、スピーカーの両側に手がかりがあるため、しっかりグリップして持ち運びできます。

 さらに大音量がほしい場合は、SRS-XB60を2台Bluetooth接続して「Speaker Add(スピーカーアド)」機能でステレオ再生できる「ステレオモード」や、同じ音をモノラルで再生する「ダブルモード」といった機能も利用できます。

 本体上部には物理ボタンがあり、再生/停止、曲送り/曲戻しといった操作が可能。これだけ巨大なスピーカーでもXperiaのハンズフリー通話用に使えたり、バッテリー残量やペアリングモード、Bluetooth接続を音声のボイスガイダンスでお知らせしてくれる便利機能もあります。

 さて、XperiaとBluetooth接続してワイヤレスリスニングを楽しんでみましょう。当然のごとくNFCに対応しており、NFCに対応するXperiaをNFCマークにかざすだけでめんどうな設定をしなくてもペアリングが完了します。

 ほかにもオーディオプレーヤーやPC、コンソールゲーム機などBluetoothを搭載する機器であれば、音楽や動画の音声をワイヤレスかつ低域モリモリな重低音で再生できます。

 BluetoothのコーテックとしてはSBCやAACに加えて、SBC比で最大約3倍の情報量を伝送することができる「LDAC」にも対応。ワイヤレスでも遅延なく高音質な音楽を楽しむことができます。

 これで、Xperiaに保存した音楽をSRS-XB60のスピーカーからドッカンドッカン爆音で響き渡らせることができます。耳とカラダに伝わる重低音っぷりに加えて、EXTRAベースのもうひとつの重要な機能が、ビカビカーっと光り輝くライティング機能です。

 スピーカーの周囲が光るラインライトと、両サイドにあるストロボフラッシュ、スピーカー部分を白く彩るスピーカーライトによる光の演出で、これまた雰囲気を盛り上げてくれます。

 スピーカーコーンが光るといってもスピーカー自体が発光しているわけではなく、サイドに備えられたライトからスピーカーコーンに光を当てて光らせています。音楽に合わせてラインライトとストロボ、そしてスピーカー部分までもがビカビカ光るさまは、まさに目と耳と体、全身で音を浴びる快感となります。

 これは、頭でイメージしているよりもはるかに楽しめる要素です。もちろん、光を出したくない場合には機能をオフにもできます。「Extra Bass」ボタンを押すと、低域をさらにブーストしてズンズンと音を響き渡らせます。

 Xperiaに専用アプリ「Music Center」をインストールすれば、音楽の再生停止や送り戻し、入力ソースの切り替え、自分好みの音質が設定できる「ClearAudio+」、イコライザー設定、FLAT/Extra BassやTreble/Mid/Bassの調整も可能です。

 さらに「Fiestable」というアプリを使うと、再生中の音楽にスクラッチやドラムの音、歓声などの効果音を入れたり、ライティングの色やパターンを音楽に合わせて変幻自在に操ることもできます。Xperiaを縦横に振って光や効果音を変えられるジャスチャーモードもあり、Xperiaを持って踊りながら音楽が楽しめます。

 SRS-XB60の魅力はこれだけではありません。マイクの入力端子があるので、簡単にマイクパフォーマンスできるのです。最大10台までのスピーカーをBluetoothで同時接続できるほか、オーディオ入力/出力端子で数珠つなぎにして有線接続し、同時に音と連動する光と大音量を楽しむ「パーティーチェーン」機能もあります。

 大容量バッテリーを生かして、USB端子(5V/2.1A)からスマートフォンの充電も可能。さらにUSB端子にウォークマンやUSBメモリーを接続すると、中の音楽を直接再生できます。

 単に巨大なスピーカーから繰り出される重低音と、そこに加わるきらめく光というインパクト勝負のスピーカーかと思いきや、マイク入力が使えるので屋外用簡易PA機材としての使い勝手も最高。

 防水・防滴・防塵仕様ではないため屋外利用時には雨に注意が必要ですが、なにかと準備や機材がたいへんな屋外公演が、SRS-XB60とXperia、マイクさえあれば、どこでもBGM付きで開演可能。この手軽さにより、意外な使い道が生まれるかもしれません。

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