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来年は鈴鹿F1開催30回。トロロッソ・ホンダを応援しに行こう

【鈴鹿F1観戦記】日帰り強行スケジュールもiPhoneを賢く使って楽しく観戦

2017年10月20日 15時00分更新

 F1日本グランプリの決勝から1週間以上経ってしまったが、筆者は約23年ぶりにクルマで日帰り観戦を敢行。23年前とはまったく違う、ネットやデジタル機器が当たり前の時代で、iPhone 8 Plusを片手に現代ならではの観戦を楽しんできた。その一部始終をお届けするとともに、来年の観戦の参考になればと思う。

チケットはギリギリにゲット
場所はシケイン付近のスタンド

 23年前というと1994年。そう、忘れもしない5月のイタリア・イモラサーキットで、アイルトン・セナが事故によりこの世を去った年だ。その年のF1日本グランプリでは、雨の中、ブラジル国旗のカラーに塗られたヘリコプターが、コースを1週した追悼セレモニーが行なわれた。筆者が初めて生で観戦したF1は、そんな観客全員が悲しみくれるグランドスタンドからだった。

 当時カーナビはあったものの、インターネットもなければ携帯電話もまだ一般的ではない時代。情報を得るのは大変だった。ナビに従って鈴鹿を目指したが、駐車場情報もなければ道路も今のように伊勢湾岸自動車道や新東名高速道路もない。移動だけでも大変だった記憶がある。今なら事前にネットで調べれば何でも出てくる。「Googleマップ」や「Yahoo!カーナビ」を使えば、家にいながら鈴鹿周辺の渋滞情報も分かる。便利になったものだ。

 ということで、2017年のF1日本グランプリへ、久しぶりにクルマで鈴鹿日帰りを敢行した。F1はずっとテレビで毎戦見続けてきている。地上波放送だとリアルタイムで見られないのでスカパー! で見始め、今もそれは続けている。

 23年間、F1を生で見ていないのかというとそうでもなく、2度開催された富士スピードウェイは自宅から近いので電車で見に行ったし、鈴鹿も何度か仕事がらみで足を運んでいる。ただ、筆者の自家用車で行くのは23年ぶり、ということになる。

 チケットは行けるかどうかわからなかったので、9月にギリギリで押さえた。これもネットでできるからラクだ。F1好きでずっとF1日本グランプリへ通っている知人にベストな場所を聞いたところ、グランドスタンド以外なら、やはり1コーナー付近か日立オートモティブシステムズシケイン(以下シケイン)辺りがオススメとのこと。

 そこで今回はシケイン前のスタンドで観戦することにした。席は真ん中よりちょい上あたり。結構マシンを近くで見たいという思いから、下の方がいいのかなと思っていたのだが、実は上のほうがフェンスもなく遠くも見渡せるのでオススメらしい。なるほど、座席マップだけではわからない席の選び方というものがあるのか。

今回観戦したスタンド。シケインからの立ち上がりを正面に望むQ2席

 またその知人に、鈴鹿周辺の駐車場事情も聞いてみた。民間の臨時駐車場が周辺にいくつもあり、値段は安いところで1日1000円、高いところだと1日5000円だとか。一応駐車場のある場所も聞いたが、料金がいくらでどのくらい混むのかもわからないので、そのあたりは現地についてから探すことに。

 ちなみに、観戦チケットには駐車場付きも用意されている。こちらは人気が高いので早々に売り切れてしまうが、サーキットの近くに確実に停められるので、ゆっくり来ても安心だ。

決勝だけ観戦するのは
息子の運動会とバッティングしたため

 そして10月5日(木)からF1日本グランプリが開催された。金曜日はフリー走行が2回行なわれ、土曜日もフリー走行のあと予選。そして日曜日が決勝というスケジュール。本来なら金曜日から3日間通って観戦したいところなのだが、残念ながら息子の運動会がちょうど7日土曜日にあり、そちらを見たかったために決勝だけ見に行くことにしたのだ。だから日帰りなのである。

 ただ、筆者の住んでいる湘南地方は金曜日から雨となり土曜日も午前中は雨の予報だったため、早々に運動会は日曜日に順延。F1を取るか運動会を取るか天秤に掛けるはめに――。結果は息子よ、ごめん。いや、本当なら息子たちと(小学生と幼稚園の2人いる)一緒にF1観戦したいのだ。しかし、そのために学校の行事を休ませるわけもいかない。

 10月の3連休にF1日本グランプリが開催されることが多いが、日本では東京オリンピックが開催された日=運動会という風潮から運動会シーズンなのである。最近は6月に開催する学校も増えては来ているが、まだまだ多い10月の運動会。子供と一緒にF1観戦の機会を増やすためにも、この時期はなんとか外してほしいものだ。

 後ろ髪を引かれる思いで、自宅を未明の2時に出発した筆者。最寄りの高速入口は厚木ICなので、東京に住んでいる人よりはラクなロケーション。さらに、いまは新東名高速道路が御殿場から豊川までのび、そのまま伊勢湾岸自動車道へと続く。アップダウンやカーブが少ないのでとても運転しやすく、道もガラガラだったのでスイスイと進む。GoogleマップとYahoo!カーナビでチェックしたところ、さすがに渋滞はない。東名阪自動車道へ抜けて鈴鹿ICで降りるのと、みえ川越ICで降りて国道23号を下っていくのと1分しか違わないとGoogleさまは申すので、みえ川越ICで降りて向かうことにした。

左がGoogleマップ、右がYahoo!カーナビで刈谷PAからルート検索した画面。ともに1時間ぐらいとの判断。さすがにこの時間だと渋滞はないようだ

 ガラガラの道を順調に進んでいくと、あっさりと鈴鹿サーキット周辺に到着。鈴鹿サーキットの周辺の道路は、昔に比べてかなり整備されている。片側2車線になったりバイパスを通したりと、現在も工事しているところがあり、さらに拡充していくはず。行きより帰りのほうがだんぜん混むが、昔よりは確実に改善されている。

 あまりにも早く着きすぎたので、周辺の民間駐車場の料金をチェック。鈴鹿サーキットから西と北側は概ね1日3000円だったが、東側のサーキット道路沿いはバイパスを超えると1日2000円だった。ただ、メインゲートのある場所からは、一度下ってから登るので少しきつい。グルグルと回っていろいろ検討したが、結局鈴鹿サーキット稲生駅近くのサーキット道路沿いの駐車場に停めた。1日2000円だ。

左の画面の青い丸の辺りが今回駐車した場所。右は東名阪自動車道の鈴鹿IC付近をチェック。すでに渋滞は始まっているようだ

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