2017年10月17日17時30分

ゲーミング無線キーボードでタイピングは快適になるのか

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G613

 PC周辺機器のトレンドといえばワイヤレス化。最近はPCゲーミングデバイスにもそういった流れが生まれているが、今年9月にロジクールから同社初のワイヤレスゲーミングキーボード「G613」が発売した。LEDなどがないシンプルにまとまった外観で、以前紹介したワイヤレスゲーミングマウス「G603」(関連記事)とペアで使いたい製品となっている。

G613
↑ロジクールのワイヤレスゲーミングキーボード『G613』。実売価格は1万7200円前後。スマホスタンドも付属している。

 「G613」は、前述の「G603」同様、ロジクールの無線技術『LIGHTSPEEDワイヤレステクノロジー』を利用したキーボードで、ワイヤレス製品ながら低遅延と良好な接続性をうたっている。サイズは478(W)×216(D)×33.7(H)mmで、重量は1460g。配列は108キー日本語レイアウトに加え、ゲーミングデバイスらしく、プログラマブルな「Gキー」がキーボード左端に6つ並んでいる。

 ワイヤレス製品と言えば駆動時間の問題がつきものだが、本製品は単3形乾電池2本で最長18ヵ月駆動と、ほとんど電池交換の手間を気にする必要がないのが大変ありがたいポイントだ。電池残量が15%を切ると、キーボード上のLEDステータスインジケーター及び「ロジクール ゲーミング ソフトウェア」の通知で知らせてくれるため、ゲームプレイ中にうっかり電池が切れてしまったというような事態も予防できる。このあたりは非常にユーザーフレンドリーだ。

G613
↑左側に並んでいるGキー。6つあり、それぞれコマンドを割り当てられる。


 

G613
↑単3形乾電池2本で駆動する。最長18ヵ月動作するので、電池交換の手間はあまり心配する必要がない。

 接続は「G603」と同様、「LIGHTSPEEDレシーバー」とBluetoothの両方に対応。LIGHTSPEED接続の場合は、1msのレポートレート(ポーリングレート)だが、Bluetoothの場合は一般的なワイヤレスキーボードと同じ反応速度になってしまうので、ゲームプレイには向かない。デスクトップPCでゲームをプレイする際はLIGHTSPEEDレシーバー接続、ゲームをプレイしないノートPCで使うときはBluetoothといった使い分けをしよう。

G613
↑LIGHTSPEEDレシーバーはキーボード専用。延長ケーブルも同梱。
G613
↑LIGHTSPEEDとBluetooth、どちらの接続方式を利用するかは、キーボード上の物理ボタンで切り替えられる。

 LIGHTSPEEDレシーバーは、付属のUSB延長ケーブルを利用して机上に設置できる。レシーバーと本体との距離を近づけることで電波が途切れる可能性を極力排除できる。ちなみにレシーバーは本製品専用で、複数台の接続が可能だった従来の「Unifyingレシーバー」とは異なり、デバイスと1対1でしか接続できない。LIGHTSPEED対応のワイヤレスマウスと同時に使おうとすると2つのUSB端子を消費することになるが、遅延などの問題を考えればやむを得ないだろう。

 キー構造はロジクール独自の「Romer-G」メカニカルキーを採用。キーピッチは19mm、キーストロークは3mmで、センサーは1.5mmの押下で反応する。押下圧は45±20gとなっており、実際打鍵した感じは、「軽すぎず、かと言って重すぎない」といった感じ。カタカタと気持ちのいい音が響き、文章を軽やかに入力できる。最近はメンブレンスイッチに慣れてしまっていたが、こうしたメカニカルスイッチを体験すると、普段使いでもメカニカルスイッチのキーボードが欲しくなってくる。7000万回のキーストロークテストをクリアしているので、キー連打するようなゲームであっても耐久的には問題ないだろう。

G613
↑キーボードは、Romer-Gメカニカルキーを採用。キートップは凹んでおり文字はエンボス加工された部分に塗料が流し込まれている。

 本製品を最大限に活かすには、「ロジクール ゲーミング ソフトウェア」(LGS)をインストールする必要がある。。LGSを起動すると、左側に並んでいる「Gキー」のカスタマイズと「ゲームモードキー」の設定ができる。「Gキー」に割り当てられるのは、単純なキーストロークだけでなく、複数のキー入力、任意のテキストメッセージ入力など、さまざまなコマンドを設定できる。すべて自分で設定してもいいが、ゲーム用のプロファイルがあらかじめ用意されているので、そのコマンドの中から利用頻度の高いものを設定するのもいいだろう。なお、LGSはLIGHTSPEED接続時しか利用できないので注意。

G613
↑LGSでは、キーボードのカスタマイズが可能。Gキーはゲーム用プロフィールを登録して、そこからよく利用するコマンドを指定したり、すでに指定してあるものを差し替えたりするといい。

 「ゲームモードキー」の設定はキーをオンにしたときに、押しても反応しないキーの指定ができる。Windowsキーなど特定のキーを設定しておくことで、誤って押したときに画面が切り替わるなどの誤動作を防ぐことができる。プロファイルごとに設定できるので、ゲームによって反応しないキーの使い分けも可能だ。

 

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↑ゲームモードキーはスライドスイッチになっている。
G613
↑プロファイルごとに反応しないキーを設定できる。

 「入力分析」機能ではキーが押された回数や時間を計測し、状況分布を確認できる。これにより、自分のプレイスタイルを把握でき、ムダや癖などの改善に役立てられるだろう。また、よく押されるコマンドを把握するのにも役立つので、そのコマンドをGキーに割り当てる判断材料にもなるはずだ。

G613
↑入力分析は色分けされて使用頻度がわかりやすく表示される。これをもとによく使うコマンドを見出したり、キー入力の偏りを認識できる。

 あえて普段使いで1週間ほど使い続けてみたが、最初左側にGキーが並んでいるのに慣れておらず、キーの位置をよく間違えてしまった。どうも筆者はホームポジションでキー位置を認識しているのではなく、キーの端を基準にしていたらしい。そんな筆者の癖がわかったことはちょっとよかった。

G613
↑ホームポジションマークはもちろん付いているが、あまり意識していなかったようだ。このキーボードを使ってホームポジションをキチンと意識するようになった。

 キータッチは先ほど述べたように非常に気持ちよく打てる。パームレストもあり、傾斜角もつけられるので、入力しやすい角度(2段階)にして利用するといい。ただし、本製品は少し間が空くとスリープするようで、文字キーの場合はすぐに復活してキチンと入力される一方、CTRLやSHIFTといったコマンドキーは入力されない。例えば、コピーしたいときにCTRL+Cと押しても、「C」が押されたと反応してしまい失敗してしまうのだ。文字キーはしっかりスリープから復帰できるだけに、コマンドキーも対応してほしいところである。

 実売価格は1万7200円前後。安定感も抜群でキータッチも軽やかなので、ゲームだけでなく普段使いでも利用したいほど。キートップは英数字しか印字されていないので、パッと見英語配列のキーボードと思えるのでちょっとかっこいい。筆者の場合は日頃からかな入力を使っているので、かな印字がないとちょっと迷うこともあるが、この原稿もある程度サクサク入力できているので案外なんとかなるようだ。ゲーマーはもちろん、メカニカルキーに憧れている人やGキーをゲーム以外にも利用できるので効率よくキー入力したいクリエイターにもお勧め。ゲーミングマウス『G603』と合わせて購入するといいだろう。

■関連サイト
『G613』製品ページ

 

 

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