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ピクセルスムージングによりVRの没入感をさらに向上

大日本印刷、ヘッドマウントディスプレー用画素隠蔽フィルムを開発

2017年09月06日 16時30分更新

従来のHMD(上)と、画素隠蔽フィルムを用いた場合(下)

 大日本印刷は9月6日、ヘッドマウントディスプレーの画質を改善する「DNPヘッドマウントディスプレイ用画素隠蔽フィルム」を開発したと発表した。

 ヘッドマウントディスプレー(HMD)では光学レンズを用いて液晶を視聴するが、RGBの画素が拡大されやすく、ドットが見えるせいで没入感が損なわれるという問題があった。DNPの開発したフィルムは、光の拡散を精密に制御することで、RGBの各画素の鮮明性はそのままに混色防止のために色領域の間にあるブラック部を見えにくくする。

 これまでにもHMDの没入感を高めるための画素拡大レンズが使用されているが、新フィルムを用いることでさまざまなパターンの配列に対応でき、設計の自由度も高いという。DNPでは、HMDメーカーやゲーム機器メーカーなどへの提供を年内より開始するという。

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