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X299マザー+Optane Memoryは4Kゲーム録画の救世主

2017年08月10日 11時00分更新

超高画質ゲーム録画PCを作るなら
X299マザーとOptane Memoryがオススメ!

シングルとマルチどちらも速いCPUといえば先日出たばかりのCore Xシリーズ。これにHDDとOptane Memoryを組み合わせた構成がゲーミングPCとしてどの程度有効なのかチェックする

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 快適なゲーミングPCにまず必要なのは強力なビデオカード(GPU)だが、CPUパワーも軽視できないのが今のトレンド。今年に入ってCPUが熾烈なマルチスレッド性能競争を始めたが、ゲームで必要なのは“シングルスレッドもマルチスレッドも速い”CPUだ。

 あとはこれを中心にパーツ選定を進めていけばよいのだが、実はストレージ選びが今一番悩ましい。ゲーミングPCに最適なストレージは何か? と問われたら、大半の自作erなら「SSD」と答えるだろう。速さではNVMe、コスパではSATAいう棲み分けになっているが、ゲームの快適さ(読み込み待ち時間)でいえばどちらも大差ない。

 ゲーミングPCでは読み書き性能よりも容量が圧倒的に重要なのだ。1本100GBを超える大作ゲームもチラホラ出てきた今、Cドライブは240GB以上が最低ラインといってよい。

 しかし、この最低ラインはゲームをプレーする“だけ”の話。ゲームのプレー動画を録画して編集も視野に入れると、録画した動画ファイルの容量は爆発的に増えていく。

 つまり強力なCPUとGPUに予算を吸い取られ、ストレージ容量を犠牲にするか、ストレージを重視して処理性能を落とすかの2択に迫られている。だが今回はあえてHDDをメインに据えるという、セオリー破りをすることで容量と(程々の)性能を両立させることを考えてみたい。

 もちろんHDD単体ではなく、インテルのHDD高速化ソリューション「Optane Memory」の使用がカギとなっている。ゲーミングPCという用途で考えた場合、Optane Memoryがどの程度使えるものなのか検証してみたい。Optane Memoryって何? という人は先行レビュー記事を一読しておくことをオススメする。

3D Xpointテクノロジーの自作PC市場における活用例がこのOptane Memory。SSDだけで大容量ストレージを構築するにはかなりのコストがかかるが、Optane MemoryとHDDを組み合わせることで高速かつ大容量ストレージが安価に構築できるのだ

超高画質&長時間録画には大容量のHDDが必須
起動ドライブはSSDよりOptane Memoryがベスト

 今回は4K高画質設定でゲームのプレー動画を残すことを考えてみたい。録画方法は専用ツールからハードまでいろいろあるが、今回は4Kでも最大ビットレート130Mbps@60fpsで録画できるGeForceの録画機能“SHARE”を使うことにした。

 最近筆者の自由時間をことごとく吸い取る長距離トラックシミュレーター「Euro Truck Simulator2」で約10分間の走行記録を4Kで録画してみたところ、生成された録画ファイルのサイズは9GB弱。SHAREのデフォルト録画パスはCドライブ内にあるので、Cドライブの空き容量にかなり余裕を見る必要がある。

GeForce系の録画機能“SHARE”。ビットレートを最大130Mbpsまで上げられるため超高画質プレー動画作成にはうってつけだ

ETS2の走行記録を約10分、4K&130Mbpsで録画。生成されたファイルのサイズは何と9GB弱にまで膨れ上がる。半端な容量のSSDではキツい

 起動ドライブをSSDに、録画の保存先をHDDにする、という至極真っ当な運用方法もあるわけだが、今回はあえて大容量HDDをCドライブとし、Optane Memoryで高速化することを提唱したい。

 こうした教科書的なSSD+HDDの組み合わせ構成にしたところで、CドライブのSSDが小さいとゲームのインストールに支障が出るが、HDD+Optane Memoryなら超大容量かつリードがSSD並に速いCドライブが手に入る。

 Optane Memory+HDDにする理由はコスパが優秀だからだ。例えば4TBのHDDとOptane Memoryの16GB版を組み合わせると2万円強(HDDが1万5000円程度、Optane Memoryが6000円前後)だが、同じ価格帯で手に入るSSDは480~512GBクラスが限度だろう。

 そこそこ高速で4TBをとるか、高速だが容量8分の1をとるか悩ましいところだが、録画可能時間を最優先するならHDD+Optane Memoryを選ぶべきだ。

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