Windows 10の最新情報を常にウォッチしている探偵・ヤナギヤが、Windows 10にまつわるギモンに答える本連載。
基本技から裏技・神技、最新ビルドのInsider Previewの情報まで、ドド~ンと紹介します。
調査依頼
フィードバックHubで出した意見はどう処理されるの?
Windows 10のフィードバックHubでは、ユーザーが不具合や要望を投稿できるようになっている。この情報はどのように処理されているのか、という声を聞くが、先日中の人から話を聞くことができたので、報告しよう。
2017年6月17日、大阪の日本マイクロソフト関西支店にて、「Windows Insider Meetup in Japan 2」というイベントが開催された。Windows 10 Insider Previewのユーザーが集まる会で、今回で2回目となる。筆者もWindows探偵として、登壇した。
トップバッターは、Windows 10の開発を行っているマイクロソフト ディベロップメントの入谷さん。「Windows Insider Program という取り組みについて 〜Creators Update を踏まえて」というテーマで、ユーザーのフィードバックがどのようにして反映されるのかを紹介してくれた。
「フィードバックHub」アプリでは、ビルドを評価したり、クエストをこなしたり、要望を投稿したりできる。もちろん、日本語でOKだ。すると、日本のチームが担当しているカテゴリーの内容はそのままレビューし、優先順位が高いものから対応していく。また、同時に機械翻訳で外国語に翻訳され、全世界の開発チームの目にもとまるようになる。
しかし、機械翻訳で変な外国語になっていたりすると、スルーされることもある。重要度が高そうなのにスルーされている項目がある場合は、日本チームから海外チームへ要望を送ることになる。その修正を反映したものをInsider Previewとしてユーザーへ返答するという流れになっているのだ。
その際に、重視していることは、新しい機能をいち早くユーザーに試してもらうこと。そして、二の次にしているのは、すべての文字を翻訳することと、既知の問題をすべて修正することだ。もちろん正式リリース時にはどちらも対応するのだが、Insider Previewはスピードを重視しているのだ。
ちなみに、フィードバックを反映してもらうなら、具体的かつ明確な理由とともに投稿することが重要。記述が曖昧で再現できなかったり、どこに不満を持っているかわかりにくい投稿は意味がない。また「全体的に使いにくい」とか「Wi-Fiセンサーはセキュリティ的に心配だし、Defenderセキュリティセンサーも使いにくい」というように複数事例を書くのもNG。例えば、「英語の事例を読みたいので、フィードバックHubに自動翻訳機能を付けてください」といった具合に、わかりやすく書く。さらに、前述のように海外チームが開発を担当している場合、機械翻訳を読むので簡潔な日本語で書くと、正確に翻訳されやすくなる。
寄せられた要望のうち、優先順位を決める基準のひとつが、票数だ。フィードバックHubには、寄せられたフィードバックの横に付いている「そのコメントに一票」をクリックすると投票できるのだ。SNSでいういいね! みたいなもので、これが多いとニーズも大きいと判断されるのだ。
Windows 10 Insiderは面倒がらずに、ぜひフィードバックHubで要望をどんどん投稿するようにしよう。その分、将来自分の使いやすいWindows 10になる可能性が高まるからだ。
これでズバッと解決!
日本チームが開発するそのままレビューし、海外チームが開発する内容は自動翻訳でレビューされる。そのうえ、重要度や投票数に応じて優先度を付け開発し、Insider Previewとしてリリースされる。
Windows 10探偵団は毎週、月・水・日に更新します。お楽しみに!
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