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幾多の試作機の失敗を乗り越えて生まれた

【朗報】タカラトミー、あずきバー粉砕機を完成させる

2017年05月22日 13時30分更新

 タカラトミーアーツは「おかしなかき氷 井村屋あずきバー」を6月29日から発売する。井村屋から発売されているアイスキャンディー「あずきバー」を削ってかき氷にできる商品。価格は3024円。

 あずきバーは、香料・無着色の昔ながらの製法で作られた味もさることながら、固さでも話題を集めており、一部では「世界一固いアイス」とも言われている。

 本商品はあずきバーのスティック部分をスティック抜き取り専用パーツ「ぬけるんバー」に固定し、レバーを回してスティックを抜き取る。その後、スティックが抜けたあずきバーを本体にセットし、ハンドルを回すとあずきバーが削れ、ふわふわのかき氷にできるという。

おかしなかき氷 井村屋あずきバー(本体)

あずきバーからスティックを抜き取るためのぬけるんバー

 タカラトミーアーツは「誰もが知っている身近な食べものを、“簡単アクション”でより楽しく美味しくアレンジしよう」というコンセプトのもと「おかしなシリーズ」を展開してきた。この新商品は、あずきバーをあえて削ることでふわふわのかき氷にするというねらいで開発に着手。

 数ヵ月の構想ののち試作1号機を完成させたが、検証でうまく削ることができず、再度構造から検討し直すことに。改善点を洗い出した試作機を井村屋に持ち込んだが、プレゼンテーションの場であずきバーの固さに試作機が壊れるアクシデントが発生したという。

試作機1号。あずきバーを2本の強力なバネで固定し、プラスチックの刃で削る仕様。あずきバーのセットが2人がかりになってしまったほか、途中で押し付けるバネの力が足りなくなるため、半分くらいまでしか削ることができず失敗

 何度も試作機を持って井村屋の担当者を訪れ、 目の前であずきバーを削ろうとしては失敗を繰り返し、第6号機目にしてきれいなかき氷を作ることに成功したとのこと。

 本体サイズは幅120×奥行き75×高さ190mm。重量は195g(本体が163g、ぬけるんバーが32g)。

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