ファイルメーカーは5月10日、FileMaker 16プラットフォームを発表した。
FileMakerは、iPad、iPhone、Windows、Mac、ウェブにわたってシームレスに動作するカスタムAppを作成するためのソフトウェア。今回、モビリティー、統合、開発、スケーラビリティー、セキュリティーに関する新機能が備わった。
モビリティーについては、スクリプトを使用したアニメーションとトランジションが追加された。iOSアプリのFileMaker GoでカスタムAppを操作する際、視覚的なトランジションでよりわかりやすくユーザーを誘導できるようになった。
また、領域監視のスクリプトステップを使うことでiPadやiPhoneがiBeaconに近づいたとき、自動的にアクションを実行したり、ジオフェンスに入ったとき自動的に位置情報を取得したりできる。
統合に関する新機能は、強化されたcURLオプションや、あらかじめ定義されたJSON関数をFileMaker Proで使用でき、ほかのウェブサービスやアプリケーションとのデータ交換が簡単になったという。
開発では新しいレイアウトオブジェクトウインドウを採用。レイアウト上のすべてのオブジェクトを階層的に表示された一覧で確認でき、オブジェクトのセットをグループ解除せずに、1つのオブジェクトに対して変更を加えられる。
セキュリティー面では、サードパーティーの認証プロバイダを使用したOAuth 2.0による認証情報管理により、カスタムAppのセキュリティーと安全性を向上させた。Amazon、Google、またはMicrosoft Azureのアカウント認証情報があれば、FileMakerベースのカスタムAppにログインできる。
さらに、FileMaker WebDirectを使用してアクセスする場合、最大500ユーザーが同時にカスタムAppを使用できるようになり、チーム全体でデータを共有しやすくなったという。
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