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DITA、ラックスマン、そしてケース

オーディオが好きなフレンズにぜひ紹介したい、新製品展示

2017年04月30日 17時00分更新

DITAの「DREAM」の緻密なサウンドに感激

 アユートのブースに展示されていたシンガポールの新進企業DITAの「DREAM」。現状参考出品の状態だが、5月の連休明けの正式発表がほぼ確定のようだ。このサウンドが素晴らしい。ダイナミック型にこだわっているメーカーで、かつ実売20万円は超えるというかなりの高級機種だが、それに見合った素晴らしい完成度だと思う。

DITA DREAM

 ケーブルに関しては2ピンの着脱式。プレーヤー側の端子に関しては少し変わっていて、ネジで回して交換する仕組みになっている。一般的な3.5mmの端子に加えて、2.5mm4極などバラエティーが豊富なようだ。

IEM2ピンコネクターでケーブル交換可能

端子部分はネジ式で交換できる

 高音質の理由は加工精度の高さ、特に切削技術には自信を持っているようだ。アコースティックチェンバーやエアフローなどの最適化、日本生産によるシャーシをフラットに加工する技術、導管による正確な位相など、堅実なつくりを強調している。ドライバーはマルチコートマイラーを使用したダイナミック型で、左右の特性が均質に保たれているという。すぐ手を出せる機種ではないが、発売が楽しみな機種だ。

AK70のカラフルな展示

こちらはサードパーティMITERによるケース

オーディオの好きなフレンズが喜びそうなアニマル柄も

 同社ブースの今回のウリは、先日発表されたハイレゾプレーヤー「KANN」やUSB DAC「Hugo2」「Mojo+Poly」など。一方で、ハイレゾプレーヤーAK70のカラバリが一堂に会したほか、豊富なケースも展示。ニューヨーク発のブランドMASTER&DYNAMICの「MW50」のネイビーカラー版など、目を楽しませる展示も豊富だった。

MW50

ネイビーカラーが登場

ラックスマンが最高級ヘッドフォンアンプを刷新

 ラックスマンブースにはヘッドフォンアンプ「P750u」の試作機が展示されていた。高級ヘッドフォンが流行する以前の「P1」以来脈々と続くフルサイズのアンプで、出力は5W。その余裕ある出力から同社ではなんと、音のテストにヘッドフォンではなく特製接続ケーブルをつないだスピーカーを使っているという。発売予定日は6月20日で、価格は32万4000円。

数万円のヘッドフォンすらめずらしかった時代から、ラックスマンはハイクラスヘッドフォンアンプを作り続けている

コネクターが変更になっている。従来はXLR3ピン×2だったが、XLR4ピン×1のバランス接続に対応する。

従来機種とエンブレムのカラーなども変更になっている。

 ジャパイヤーブースではBAドライバーを5基搭載した「JEG-999-5BA」と、ダイナミック型の上位機「JE-777-EXG」を展示。いずれも国内の職人によって組み上げられ、JEG-999-5BAはカスタムIEMと同じ作り方で、兵庫のG4社と共同製造しているという。JEG-999-5BAの発売は3ヵ月以内、価格はが10万円弱を予定しており、JE-777-EXGの発売日は5月21日で価格は7万7000円。

月産わずか30台という「JEG-999-5BA」

もちろん「JE-777-EXG」も職人の手によって組み上げられる

ユーザーの声を聞く、試みも

 ヘッドフォン祭の会場では、ファンの声を聞いて開発につなげるシーンもいろいろとある。今回は日立マクセルが、Grephen振動板を採用した新モデルのためと思われる試作機の比較試聴などをブースで展開していた。

マクセルは謎の試作機を

 またクラリオンはオーディオライターの野村ケンジ氏、音楽プロデューサーの佐藤純之介氏、音響監督の岩浪美和氏の3名がそれぞれ作ったEQ設定を、フルデジタルヘッドフォン「ZH700FF」に投入。表現の可能性や同製品のポテンシャルをアピールしていた。

EQ設定でヘッドフォンのキャラクターはどう変わるか?

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