みなさま、こんばんは。ASCII(週刊アスキー+ASCII.jp)編集部の吉田ヒロでございます。もはやなにをやってるのか自分でもよくわかりませんが、ワタクシは4月上旬に開催されたエー・ピーカンパニーの入社式を取材してきましたよ。
4月17日からグランドメニューを刷新
今年は塚田農場ブランドが誕生して10周年の節目にあたる年です。そして、4月17日からは宮崎と鹿児島の2業態のグランドメニューが刷新されました。まずは、そちらを紹介しておきましょう。
今回のグランドメニューのテーマは、宮崎と鹿児島の2業態の統合。これまでもメニューが似通っていた両業態のメニューを一部共通化しているのが特徴です。
共通化とはいえ、宮崎業態ではみやざき地頭鶏、鹿児島業態では黒さつま鶏という地鶏を使うスタイルは変わりません。焼酎や日本酒なども各県のものが中心になっています。また、同業態でも置いている日本酒には少し違いがあります。
看板料理の地鶏の炭火焼きについては、これまではさまざまな部位の盛り合わせでしたが、「もも焼」と「むね焼」の2種類に分かれました。せせり、わきみ、はつ、ぼんじりなどの希少部位は「地鶏のいいとこ焼」として提供されます。そのほか、「れば焼」もあります。
宮崎業態の飯田橋東口店をホームとしているワタクシから見ると、新しいグランドメニューは鹿児島業態のメニューが増えた印象です。具体的には、「月見つくね」や「黒豚焼餃子」「黒焼きそば」などが加わりました。「地鶏チャーハン」については、宮崎業態でも錦糸町店や秋葉原中央通り店で出されていたヤツですね。
塚田農場10周年の節目となる入社式は宮崎日南市で開催
入社式の場所は、宮崎県日南市にある「サンメッセ日南」。エー・ピーカンパニーは東京に本社がある会社で、塚田農場や四十八漁場、芝浦食肉などの飲食店を運営しています。なぜ東京の会社が宮崎の日南市で入社式をやるのか、念のために説明しておきましょう。
そもそも塚田農場という名前は、宮崎県日南市にある塚田地区にエー・ピーカンパニー自ら養鶏場を作ったことに由来するもの。現在ではグループ会社の地頭鶏ランド日南が、加工センターを日南市と西都市に、雛センターを日南市と東諸県郡に設けているなど、宮崎県や日南市とは関係が深いわけです。
入社式に登壇したのは、エー・ピーカンパニーの米山 久社長、宮崎県日南市の崎田恭平市長、サンメッセ日南の西田武社長の3人。9期生となる新入社員は総勢90名、入社式には89名が全国から参加しました。ちなみに、新入社員のみなさんは、養鶏農家など見学する研修を、前日までに終わらせての参加です。研修の内容については、ワタクシの取材記事「居酒屋『塚田農場』のみやざき地頭鶏がレアでもおいしく食べられる理由」を参照してください。
米山社長は、エー・ピーカンパニは既存店の売上が伸び悩んでいる現状を踏まえたうえで、同社がこれまで取り組んできたことについて総勢90名の新入社員に向けて力強く語りかけていました。
一方海外事業は順調で、これからもさらに拡大していきたいとのことでした。ちなみに直近の海外展開としてはハワイの「塚田農場ファーマーズキッチン」があります。ハワイの契約農家から仕入れた野菜や鶏を使いつつ塚田農場らしいメニューがそろっています。将来的には契約農家として働く人も受け入れて、地産地消を目指すそうです。
続いて登壇したのは、日南市の崎田恭平市長。現在37歳で、33歳という若さで日南市の市長になった人物です。日南市は「創客創人」をキャッチフレーズに観光振興などに取り組んでいる注目の自治体です。
市長と塚田農場との関わりは古く、宮崎県庁での職員時代に東京の厚生労働省に1年間派遣されたとき、新宿にある塚田農場の歌舞伎町店の常連だったそうです。入社式のあとに開催されたパネルディスカッションでは、東京から宮崎に戻るときに当時の歌舞伎町店のスタッフが描いてくれた寄せ書きを披露してくれました。ちなみに9期生の新入社員の中には、宮崎県出身者が2名いるそうです。
最後に登壇したのは、サンメッセ日南の西田武社長。サンメッセ日南は日本で唯一、イースター島の長老会からモアイ像の復刻建造を正式に許された場所とのこと。ちなみにモアイ像は7体あり、正面に向かって左から仕事運、健康運、恋愛運、旅行運、結婚運、金運、学力運に御利益があるそうで、触ることで運気が上がるとのこと。
このあと新入社員の辞令交付となり、代表として青柳さんが登壇。彼女は千葉の船橋店に配属されるそうです。
続いて、佐藤祐樹さん新入社員の代表として登壇し、仕事にかける想いなどを語りました。このころから雨脚がかなり強くなってきたのですが、佐藤さんの言葉はそれに負けないほど熱かったです。
別に触れなくてもいいかなーと思ったのですが、取材中に中の人の頑張りを見てしまったので敬意を込めて紹介します。入社式の最後にはスペシャルゲストとして、宮崎県のゆるキャラである「みやざき犬 かぁくん」、日南市のゆるキャラである「にちなんぢゃ様」がサプライズ登場しました。アクティブでダンスまで踊れるかぁくんと、若干挙動不審で階段の上り下りすら危なっかしい「にちなんぢゃ様」が好対照でした。
という感じで入社式は終了し、場所を室内に移して米山社長と崎田市長のパネルディスカッションとなりました。米山社長は、「怒」や「義憤」という言葉を出して、既存の複雑な流通構造によって農業や漁業といった第1次産業従事者の収入が不安定になっている現状を変えていくことに、これからも力を注ぎたいとのことでした。
一方の崎田市長は、前述したように市政のコンセプトである「創客創人」の言葉とともに、新しい需要を生み出して日南市の魅力を高める施策をこれからも打ち出していくとのことでした。最後に崎田市長は、日南市のPRなどの役割を担う「特命大使」に米山社長を任命しました。
パネルディスカッションのあとは懇親会に突入。酒造メーカーからのお贈り物として、二升五合(4.5ℓ)の焼酎などもありました。二升で「ますます」(升々、益々)、五合は一升の半分で「はんじょう」(繁盛)という縁起物です。
懇親会の会場では、ワタクシはどさくさに紛れてイキのよさそうな新入社員を捕まえて写真を撮ってきました。後日、配属先の店舗でユニフォームも撮影しましたので見比べてください。
さて、サンメッセ日南での入社式を終えた9期生は、すでに4月10日から各店舗に配属されています。シフトの薄いバイトの子より塚田農場に行ってる皆さんはもちろん、久しぶりに塚田農場に行こうと考えている方も、9期生の働きぶりをチェックしに行ってはいかがでしょうか。遠い昔に失ってしまったフレッシュさを取り戻せるかもしれませんよ。なお、仮配属の店舗に在籍している9期生もいますので、マニアの方はそちらも探してみてください。
宮崎日南市 塚田農場
北海道
札幌駅北口店
新さっぽろ店
宮城
仙台名掛丁店
埼玉
大宮東口店
千葉
船橋店×2
イオンモール幕張新都心店
東京
品川高輪口店×4
錦糸町店×2
銀座中央通り店×2
渋谷宮益坂店×2
新宿東口駅前店×2
町田店×2
狛江駅前店
秋葉原中央通り店
渋谷本店
新橋烏森口店
新宿歌舞伎町店
新宿西口郵便局前店
赤羽店
池袋東口本店
町田森野店
東武浅草駅前店
八重洲北口店
浜松町南口店
神奈川
横浜西口店×2
川崎たちばな通り店×2
武蔵小杉北口店×2
愛知
名駅店
岐阜
名鉄岐阜駅前店
大阪
梅田阪急東通り店×2
なんば道頓堀店
京橋店
阪急茨木駅前店
天満店
鹿児島霧島市 塚田農場
東京
天王洲アイル店×5
大井町店×2
蒲田西口店
吉祥寺南口店
京王永山店
五反田西口店
水道橋西口店
池袋サンシャイン通り店
池袋西口公園店
南千住店
府中店
神奈川
戸塚西口
埼玉
大宮西口店
南浦和西口店
千葉
新浦安店×2
大阪
梅田ギャザ阪急店
北海道シントク町 塚田農場
東京
八重洲北口店×6
宮崎県 塚田農場
大阪
あべのハルカス店
「90人いねーじゃん」ときちんと数えたアナタはエライ。実は90名中の14名は、四十八漁場や墨之栄、なきざかな、芝浦食肉、本社などに配属されるんです。
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