2017年04月14日14時30分

新Razer Blade 試用レポート 世界最速モバイルPCは スーパーカーなのであ~る!!

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 Razerが2013年に発売したBladeは、4コアCPUとGTXを搭載しながら薄型・軽量で、いわばモバイルPC界のスーパーカーである。

 今年2月に6世代目となる2017年モデルが発表となり、CPUが最新の第7世代Coreで、かつNVIDIAの最新GPUであるGTX 10シリーズを搭載、さらにディスプレーは4Kも選択可能と、まさに最強モバイルノートとなった。

 日本でも3月に日本語キーボードモデルが発表となり、出荷が開始されたので実機を試用してみた。

レイザー

2kgを切るモバイルノートでは世界最高スペックなのであ~る

 新採用となったCPUはCore i7-7700HQで、標準クロックが2.8GHz、ブーストで3.8GHzとなる。順列としてはCore i7-7600Uのひとつ上ではあるが、TDPはUプロセッサーの15Wから45Wとドカンと上がる。

 動作周波数は2.8GHzと同じだが、キャッシュは4対6MB、バススピードは4対8GT/sと2倍あり、より速いクロックのメモリーを利用できる。

 実際、メインメモリーは前モデルのDDR4-2133MHzから2400MHzに変わっている。また、内蔵グラフィックスも620から630とワンランクUPして、動作周波数が300から350MHzへと上がる。

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初期モデルに比べるとフラットケーブルがなくなり、非常にすっきりとした本体内部

 GPUは2016年後期の第5世代Bladeから搭載しているGeForce GTX 1060を継続。最新のPascalアーキテクチャーでCUDA Coreは1280とGTX 1050の2倍、メモリーのバンド幅も112対192GB/sと速い。Bladeではビデオメモリーとして6GBのGDDR5を搭載している。

 さらに本モデルでグレードアップしたのが液晶で、前モデルの3200×1800ドットから、ついに4K=3840×2160ドットになった。

 ただし、まだ米国でも出荷されておらず、日本でも価格は発表していない。こだわる人はもうすこし待ったほうがいいかもしれない。

レイザー
日本語キーボードは余裕の配列だがスペースバーが短いのが難点。カーソルキーの配置も独特だ。オレはもちろん英語配列が好きですよええ

 キーボードは2016年第4世代Bladeから投入されたクロマ・バックライトだ。バックライトLEDが1670万色に変化するから、超絶派手でいかにもゲーミングマシンという感じが出る。

 もちろんユーザーが色指定可能で、白にもできる。

 このキーボードに変わるときに、キートップの刻印のフォントが変わって、なぜか平和なデザインになった。オレ的には以前のピーキーなフォントのほうがRazerらしくて好きだ。

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最初の3世代まではこのステキなフォントを使ったキーボードだった。できれば、フォントも選択できるようにしてほしいかな~
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キーボードバックライトの色や動きはこのCHROMAコンフィギュレーターで指定する。キーを押すと波紋のように色が変わる設定などもできて楽しい

 キーボードの打鍵はやわらかめだがストロークはあるほうで、音はほとんどしない。もちろんゲーマー向けキーボードで確固たる地位を持つRazer製品なので、信頼感も高いし、使いやすいのである。

 それからオレが気に入っているのが、タッチパッドのボタンが独立していること。ボタン内蔵型パッドが一時期とても増えたのだが、最近このカタチに戻る傾向にある。仕事にもこちらのほうが使いやすい。

 ちなみに、Synapticsのタッチパッドドライバーが入っているので自分好みにフルカスタマイズが可能で、もちろん得点は高まるのだった。

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コントロールパネルの「マウス」にSynapticsの設定があり、スクロールの方法や向きを細かく指定できる。
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使っていて不便なのが、この角度で止まる液晶。いまどきは、フラットまで倒れるようにしてほしいのだ

 キーボード変更と同じ第4世代でThunderbolt 3のType-C端子が投入された。ACアダプターの出力も現行の165Wとなったが、端子形状は従来の丸型と同じで、Type-Cから充電するわけではない。USB3.0のType-A端子も従来どおり3基搭載しているのはありがたいのだ。

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Type-C端子は本体右側の手前に増えたかたちで、ACアダプターは従来どおり左側奥の丸い端子に接続する

 スピーカーはキーボードの左右に配置されていて、ゲーミングノートなのでボリュームを最大にするとかなり迫力のある音が鳴る。音楽再生装置としても使いやすいノートなのである。

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WLANカードの右側にある黒いハコがスピーカーユニットで、なかなかいい体積を占有している

ベンチマークはもちろん最速
3Dに突入するWindows10にもうってつけだ

 みんなの大好きなベンチマークテストの結果でござる。まずは、CPU性能をみる。CINEBENCH R15では、Core i7-7500Uの2倍の747が出た。7500Uと7600U、7700HQは1対1.13対2.12である。

 ちなみに前モデルが搭載していたCore i7-6700HQ(2.6GHz)では670前後の値だったので、およそ11%速くなっている。メインメモリーのクロック向上も効いているのかもしれない。

 3DMarkではもちろんGPUの能力が直接効いてくる。Fire Strikeの値は9300を超え、3世代のBladeの結果は1対1.35対1.43と順調に上がっている。同じGTXを積む前モデルより速いのはCPUとメモリーの向上分も効いているようだ。

 GTXを搭載していないCore i7-7600Uノートでは1000前後、Core i7-7500Uでは950なので、およそ10倍という速度差になる。重い3D系のベンチマークを走らせると、さすがに冷却ファンが最高回転して、ブーンという音がする。CPU&GPUがこれだけ速いのだからいたしかたないだろう。

 バッテリー駆動で3D系のベンチマークを走らせた場合、ACアダプター接続時より結果は悪くなる。種類によるが80~30%に抑えてられていて、ファンもあまり回らないから、温度制御をより安全にしているようだ。

 ストレージの速度も最高レベルで、みんなの大好きなCrystalDiskMarkのシーケンシャル(Q32T1)では、新ThinkPad X1 Carbonと同様にリードで3000、ライトで1400MB/sと、従来のモバイルノートの3~5倍速い値が出た。

 ちなみに試用機のSSDにはX1 Carbonと同様に、サムスンのMZVLWが使われており、PCIe+M.2+NVMe効果が出ているようだ。

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レイザー

 ちなみに、今回試用したのはフルHD液晶、256GB SSDモデルである。Bladeの場合、バッテリーの持ちはGPUをどれくらい回すのかで変わってくるので、メーカーは測定値を公表していない。

 搭載している独自アプリ「Razer Synapse」を使って、冷却ファンの制御やGPUとHDMIのオン/オフが指定できるから、バッテリーを持たせられる。

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Synapseというアプリの「電力」という項目で、バックライトと冷却ファン、GPUの制御を指定できる

 搭載しているリチウムポリマーは70Whと大型で、みんなの大好きなBBenchを使って、液晶バックライト100%で高パフォーマンスで連続駆動させたところ、3時間30分動いた。

 バッテリーが大きいとはいえ優秀な値で、たとえばカタログ値が15時間のX1Carbonでは同条件で3時間12分しか持たない。

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 オレが所有している第2世代のBladeは、3DMarkを走らせると、キーボードの上部がかなり「HOT」になるのだが、最新モデルはそこまでいかなかった。フィンとファンの効率は上がっているようだ。

 ちなみに重さは実測1876gで、X1 Carbonより500g以上重いが、気にしないのである。ペットボトルのお茶を持ち歩くのを止めればいいだけなのだ。

 クルマにばかり例えてしまうが、1.5リッターのライトウェイト・スポーツもいいが、アクセルをべた踏みすれば恐ろしい加速力を発揮するスポーツ・サルーンのほうが好きだ。

 Bladeはゲーミングノートだが、仕事をするにも、デジカメで撮った写真をいじったり現像するにも、そして動画を編集するにも、とにかく4コアCPUと高速SSDは絶対に快適なのだ。

 お値段はフルHDモデルでおよそ23万円から。Windows 10もなんだか3Dなアップデートをかけてきたし、GPU内蔵ノートの加速度を楽しむのもオススメなのであ~る。

レイザー
特別付録「Razer Blade全世代スペック表」

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