2017年03月30日12時40分

ヘッドホン付きでアプリ視聴が快適なVRヘッドセット「400-MEDIVR3」レビュー

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 VR体験で最も手軽なのは、手持ちのスマートフォン(以下スマホ)を内蔵して使うスマホ用のVRヘッドセットを使用すること。スマホ用VRヘッドセットはサムスンの「GearVR」のように、同社のGalaxy S6など使用できるスマホに制限はあるが被ったまま画面操作できるものから、端末は選ばないがVR動画やゲームを視聴するだけのものまでさまざま。そのため、実際にAmazonで検索をかけると、とてもたくさん見つけることが可能で、どれを選んでいいのかわからなくなることも。

 そのため、今回からAmazonで人気の高い製品や最新機種、ネットで話題になった製品を実際に触ってみて、どういった人にオススメなのかをレビューしていきたい。

 今回選んだのは、国内メーカーであるサンワサプライが、1月26日より販売を開始したヘッドフォン付のVRヘッドセット「400-MEDIVR3」。

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400-MediVR3

 本機は4~6インチのスマホが使えるVRヘッドセットだ。価格は4980円(2017年3月29日現在、サンワダイレクト)となっている。スマホ向けのVRヘッドセットは海外製の製品も多く、Amazonで購入すると説明書が英語ということがある。しかし、本機は国内メーカーであるサンワサプライが販売をしているため、日本語の説明書が付くので安心だ。また、VRヘッドセットのレンズ部分を拭く布も付属する。

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ヘッドセット前面。「400-MEDIVR3VR SHINECON」と印字されている
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ヘッドセット上部。ヘッドホン部分は折りたためないため、「iPhone7 Plus」高さよりも、奥行がやや長い
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ヘッドセット右側。ヘッドフォンが目立つ
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パネルを開けたヘッドセット前面。左側に3.5mmステレオミニプラグが確認できる

 また、VRヘッドセット前面のパネルを開けたところには、3.5mmステレオミニプラグがあり、これをスマホに接続することで、本機のヘッドフォンからスマホの音声が流れるのが利点のひとつ。加えて、後述する音量調整ボタンなどが使用可能となる。

スマホのボタンと干渉し辛い固定方法は◎

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ヘッドセット下部

 上記はVRヘッドセット下部の画像。左が音量調整ボタンと再生ボタン。右が画面タッチボタンだ。スマホは本体の前面のカバーを開き、カバーの裏にある専用の留め具の上下をスライドさせて、その間にスマホを固定する。

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スマホを固定する留め具。スマホと触れあう樹脂部分はコンパクトだ

 似たような固定方法のVRヘッドセットの場合、スマホのボタン配置によっては留め具とボタンが干渉することが多い。しかし、本機はスマホと接触する部分がとても小さくつくられているため、干渉し辛いようになっている。実際、今回使用した5.5インチの「Xperia Z5 Premium」や、同じく5.5インチの「iPhone7 Plus」ではボタンの干渉が発生しなかった。

見た目に期待してはいけないヘッドバンドには注意

 ヘッドバンド部分はプラスチックでできており、VRヘッドセットを被ったとき、後頭部にあたる部分に設置されたダイヤルで、ヘッドバンドを緩めたり、締めたりできる。

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ヘッドバンドを最大までゆるめた図
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ヘッドバンドを動かすダイヤル

 ヘッドバンドの形状は一見するとPlayStaiton VRを想像させるが、ダイヤルを締めて頭に固定しようと試みるも、ダイヤルを固定する機構がないため、締めたダイヤルがすぐ揺るんでしまう。そのため、PlayStation VRと同じように頭にきちんと固定することができない。

 ただし、これは欠陥ではない。付属する説明書には「使用する場合はヘッドバンドまたは本体を手でもって使用してください」と書かれているため、元々ヘッドバンドのみで固定することはできない仕様となっている。その点は非常に残念だった。

 また、本体上部のダイヤルで瞳孔間距離(IPD)、左右に配置されたダイヤルで焦点距離を調整することができる。視力0.01の筆者が試したところ、焦点距離を調整すればピントがあった状態で映像を見ることができた。人によっては乱視などにより、快適に視聴することができないこともあるだろうが、そこそこ優秀といったところだ。

 とはいえ、眼鏡が必要な人もいると思うので、今度は眼鏡をかけたまま使ってみたところ、HTCのVIVEやOculus Riftにも入る筆者のメガネがぎりぎり入らなかった。眼鏡が使えない場合はコンタクトなどを使うことになりそうだ。

VRコンテンツを見ながら音量調整が可能!

 前述したとおり、本機には3.5mmステレオプラグをスマホに接続することで、VRヘッドセットに装着しながら、音量調整ボタンや再生ボタンが使えるようになる。この機能を搭載しないVRヘッドセットの場合は、音量調整をしたくなっても、いちいち内蔵したスマホを取り出す必要がある。その点本機は、VRヘッドセットを装着したまま音声の調整ができるため、VRヘッドセットにスマホを内蔵する前に音量調整する手間も必要なく、非常に便利だ。

 イヤホンジャックのないiPhone 7などの場合は、Apple純正のLightning-3.5mmヘッドホンジャックアダプタを使用して、余ったケーブルは外に出しておけば使用できる。

 音質は筆者が所持するソニーのノイズキャンセリングヘッドホン「MDR-NWNC33」(実売価格5100円前後)と比べるとやや劣るが、十分クリアーで快適にアプリの音声が楽しめる。何よりヘッドホンが本体と一体化しているため、別途イヤホンを取りまわす必要性がなく、被ってすぐに音声が聞こえるという点が何よりものメリットだ。

 視野角は110度とサムスンのGearVRと同等。数千円台の安価なVRヘッドセットの90度よりも広く、実際にかなり広めに映像を楽しめる。画質は当然内蔵するスマホに依存する。コンテンツの見え方は数千円台のVRヘッドセットとほぼ変わらない。レンズ品質は一般的だが、価格帯を考えれば妥当なところだ。

 ヘッドセット部は、顔と頭が接する部分にスポンジを内蔵した柔らかいPUレザー素材を採用し、着け心地はかなり良好。スポンジ部分と鼻の間からは、あまり光が漏れず没入感が高いのも◎。

 本体下部、音量調整ボタンの逆側にある画面タッチボタンは、VRヘッドセットを装着しながら、スマホの画面をタッチできる機能。スマホ用のVRアプリの多くは、視聴するだけのモノも多い。アプリ場面展開を促すため、画面をタッチして進める場合は、本機能が役立つ。一部画面のアイコンなど、指定された場所をタッチしなくてはならないアプリを楽しみたい場合などは、別途Bluetoothコントローラーを購入するといいだろう。

手ごろな価格のなかでは多機能でオススメ

 「400-MEDIVR3」は、視野角も十分で、ヘッドホンの音質も良好、視力の悪い人でも快適に視聴でき、音量調整ボタンなど細かな部分もつくり込まれている。形状的に手を使わずに、頭に固定できると思われがちだが、手で支える必要がある点など、至らない部分はあるがVR動画やゲームを視聴するだけなら、ボリューム調整のない数千円の製品を買うよりも魅力的な製品だ。

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