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訪日外国人だけでなく日本人も活用できる

ロボホンのレンタルサービスが羽田空港で開始! 日英中の3ヵ国語で観光案内

2017年03月22日 15時15分更新

 京浜急行電鉄、シャープ、ビジョン、フューブライト・コミュニケーションズの4社は、シャープ製ロボット電話「ロボホン」を使った多言語観光ガイドサービスを発表しました。4月25日より開始予定です。

ロボホンを連れて都内・横浜へ出かけよう

 今回発表されたサービスは、訪日外国人および日本人観光客がロボホンをレンタルで持ち出し、ロボホンで東京・横浜エリアの各スポットの案内およびコミュニケーションをするというもの。

貸し出しされるロボホン本体。耳の部分と前掛けの部分にシールが貼られており、京急電鉄仕様になっています

 ロボホンは、ハードウェア的には既に販売されているものと同じですが、プリインストールアプリとしてフューブライトが開発した「ロボてなし」アプリを搭載。アプリは位置情報を活用して、東京・横浜の約30ヵ所(サービス開始当初)の観光情報を紹介してくれます。

 また、ロボホンは旅先で写真を撮ることを促してくれたり、撮影した写真をプロジェクターで表示、ユーザーの要望を受けてダンスや歌を披露したりなど、旅の各シーンを彩ってくれます。

ロボホンが「写真を撮りましょう」と話しかけてくることもあるので、そのときは自撮りなどで撮影

あとでプロジェクター機能を使って写真をどこでも複数人で確認できます

 アプリとこれらの機能は、日本語、英語、中国語に対応。なお、レンタル直後の初回起動時にはオーナー登録をする必要がありますが、返却時にはオールリセットがかかることになっています。

レンタルは羽田空港のグローバルWiFiのカウンターで
気に入ったら本体の購入もできる

 レンタルは、羽田空港国際線ターミナル2階にある「グローバルWiFi 羽田空港店カウンター」にて受付。サービス開始時のレンタル用ロボホンの台数は20台。事前予約はできないものの、グローバルWiFiの運営元であるビジョンのコールセンターに電話をすると在庫確認は可能です。

 返却は成田国際空港、羽田空港、中部国際空港、関西国際空港、福岡空港の「グローバルWiFi」店舗で可能。ただし、Wi-Fiルーターの貸し出しで使われているロッカーでの返却などには非対応です。

サービス開始直後は、受け取り窓口は羽田空港のカウンターのみ

 料金は24時間(1泊2日可)1500円(税抜)、48時間(2泊3日可)3000円(税抜)、72時間(3泊4日可)4000円(税抜)。時間を超過した場合、12時間ごとに500円(税抜)が加算されます。ただし、これらの料金にはロボホンを損傷・破損させた際の保険料が含まれていません。保険料については、サービス開始までに調整し、アナウンスがあるとのことです。

 レンタルをして、ロボホンが気に入ったという方は、羽田空港のカウンターでロボホン本体の購入も可能。ただし、こちらは製品版と同等のもので、レンタル版独自要素である「ロボてなし」アプリや日英中の言語には非対応です。

 また、販売開始から9月末日までの間、カウンターでロボホンを購入した場合、ロボホンのクラウドサービスの利用に必要な「ココロプラン ベーシック」(税抜1058円/月)の1年分とロボホン用「キャリングケース」が無料で付属するキャンペーンを実施します。

 加えて、羽田空港のカウンターではロボホンのフルスケールフィギュア「プラRoBoHoN」(税抜2800円)や、ロボホン用のペーパークラフトやレンタル版で使われているデコレーションシールを用意。ペーパークラフトとシールはそれぞれ価格未定で、4月下旬発売予定となります。

左がすでに販売されているロボホン(日本の国旗のシールは会場での判別用のため、付属しない)で、右がデコレーションシールが貼られたロボホン

ペーパークラフトと充電台用のシール

ロボホンでインバウンドのリピート率アップを狙う

 日本人としてもロボホンを連れ出し、さまざまな場所で試し、楽しめるのはうれしいことです。また、日本を訪れた外国人の方に、日本の観光スポットや技術の結晶であるロボホンに触れてもらえるというのは、有効なPR施策に思えます。

店舗の案内ロボットなど不特定多数のユーザーに対するサービスではなく、観光案内は1対1のサービスとなり、ロボホンの特徴を生かせる

 いまは窓口は羽田空港のカウンターだけで、台数も20台、スポット情報も約30ヵ所と規模がやや小さい印象を受けましたが、反響によって拡充させていくとのこと。海外の友人が東京・横浜を訪れる際や、自分自身がロボホンを試したいという方は、ぜひ利用してみてください。

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