2017年03月10日13時00分

新生活に! 低価格な無線LANルーターの後悔しない選び方

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 春は新しい出会いの季節。進学や就職で地元を離れ、一人暮らしを始める人も多いだろう。こういった新生活で忘れてはいけないのが、光回線などのインターネット接続の契約だ。

 ネットを見るならスマホがあるし、PCを使うとしてもテザリングで十分……と考えがちだが、PCの場合はOSアップデートで数百MBのダウンロードが必要になるのも珍しくない。これに使用ソフトのダウンロードや更新もプラスされるし、さらに動画サービスなどで映画や番組を楽しんでしまうと、わずか数日でスマホの通信量上限に達してしまうだろう。

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仕事から遊びまで使っているメインPCでの通信量の例。30日で60GB近くも利用している。スマホのデータプランでは追いつかないことは一目瞭然だ

 インターネット接続の契約は申込みからすぐに使える場合もあるが、多くの場合は早くて数日、遅ければ一ヶ月ほどかかってしまうこともある。引越し先が決まったら、すぐに申し込んでおくほうが安心できる。

インターネット接続の契約だけでなく、無線LANの準備も忘れずに

 スマホと違い固定回線によるインターネット接続は、通信量の上限がないため使い放題となることと、速度が安定することがメリットだ。しかし、いくら使い放題だといってもLANケーブルでつなぎっぱなしでは少々使いにくい。せっかく場所を移動して使えるようノートPCを選んだのに、LANケーブルのために動かせなくなるとしたら本末転倒だ。

このLANケーブルから開放され、家中どこからでもネットに繋がる環境を実現できるのが“無線LAN”。ノートPCなら無線LANが内蔵されているので、すぐに利用できる……わけではない。ノートPCをワイヤレスでネットに接続するには、無線LANの親機が必要になる。

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LANケーブルを無線LANの電波で置き換えたとイメージしてもらえればわかりやすい。ケーブルが必要なくなるため、家中どこでも移動できるようになる

 なお、ルーターは回線を契約したときにレンタルルーター(ホームゲートウェイ)として貸し出されることも多いが、場合によっては貸し出されない場合もある。このときは、「無線LANルーター」を購入し、設置すればオーケーだ。また、契約した会社やプランによっては、レンタルルーターとして無線LANルーターが借りられる場合がある。最初から無線LANを使うつもりであれば、無線LANルーターをレンタルするのが手っ取り早い方法だろう。

 無線LANは複数の機器を同時に接続できるため、ノートPCだけでなくスマホも無線LANが使えるようになる。家の中なら通信量を気にせずスマホが使えるようになるというのも、無線LANを導入するメリットだ。

レンタルルーターの料金は意外と高い……
無線LANルーターを買えば安くできる!

 無線LANを手っ取り早く導入できるレンタルルーターなのだが、“レンタル”というだけに、そのほとんどは有料となる。また、有線LANのルーターとしては無料だが、無線LAN機能の追加には別途料金がかかるといった場合もあるので注意が必要だ。

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SoftBank光のレンタルルーター(ホームゲートウェイ)と無線LANの例。価格はプランや回線の契約によってイロイロ変わり、しかもわかりにくいことが多い

 例えば無線LANルーターのレンタル料が月750円とすれば、1年間で9000円も支払うことになる。これだけの金額があれば、ミドルクラスの最新無線LANルーターが買えてしまうだけに、安易にレンタルを選ぶのは金銭的に損をすることになるわけだ。レンタルだと故障時に無料で交換してくれるという安心感があるものの、購入した無線LANルーターにも1年間程度の保証がついているため、大きなメリットとはいえないだろう。

 ただし、「ひかり電話」のように特殊な機能が必要となるサービスを使う場合は、レンタルルーター(ホームゲートウェイ)がほぼ必須となり、通常のルーターと単純な置き換えができない。例えば300円で無線LANが追加できるとすれば、9000円支払うまでにかかる期間は2年半となるため、この場合は素直にレンタルで無線LANを追加してしまう方がよさそうだ。

 レンタルルーターの最大の欠点は、借りるルーターの機種をこちらが指定できないこと。低価格、もしくは無料で無線LANルーターがレンタルできるとしても、無線LANの対応規格に不満を感じてしまう……なんてこともあるわけだ。

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NURO光の例。無線LANが無料で使えるが、速度の最大は450Mbps止まり。最近の11acルーターならミドルクラスで867Mbpsに対応しているだけに、やや見劣りしてしまう

無線LANルーターを購入するときのチェックポイントはココだ!

 単純に無線LANルーターといっても、対応する無線LANの規格や速度、付加機能などの違いでエントリークラスからハイエンドクラスまで、数多くの製品がある。ここでは製品選びで必ずチェックしたいポイントを紹介していこう。

 まずは無線LAN規格。大きく分けて2.4GHz帯を使う11b/g/nと、5GHz帯を使う11a/acがある。2.4GHz帯は無線LANの初期から使われている周波数帯で、ゲーム機やエントリークラスのスマホ、古い無線LAN機器で採用されていることが多い。電波が遠くまで届くことや、接続の互換性の面では優れているものの、古くから使われているだけあって普及率が高く、近隣や屋内にある別の機器からの電波で混雑しやすいため速度が出にくいのがデメリットだ。また、電子レンジからの影響も受けやすい。

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近所の無線LANルーターから発信される電波が家の中まで届いてしまうため、混雑しがち。とくに夜など、近隣住人が家にいる時は速度が低下しやすい

 これに対し5GHz帯は比較的新しい事もあって、空いていることが多く、高速に通信できるのがメリット。2.4GHz帯と比べると電波の届きが悪いというのはデメリットだが、そのおかげで近所にある無線LANルーターの影響が少なくなるという怪我の功名もある。

 なお、11acでは通信相手に向けて電波を最適化する“ビームフォーミング”を利用することで、安定性が改善されている。対応機器もだいぶ増えてきているが、エントリークラスのスマホやタブレットでは2.4GHz帯にしか対応していないものも多いため、注意が必要だ。

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2.4GHz帯と比べ電波が飛ばないこともあり、近隣の無線LANルーターから届く電波が弱く、速度低下が起こりにくい。また、純粋に5GHz帯が空いていることも多い

 無線LANは接続機器が増えるほど速度が低下してしまう。そのため、複数の無線LAN機器を接続して使うなら、2.4GHz/5GHzの両方に対応した無線LANルーターがオススメだ。、スマホやノートPCなど高速に通信したいものは5GHz帯、ゲーム機など速度より通信の安定性を重視するものは2.4GHz帯といったように、うまく使いわけると快適になる。

 無線LAN規格とやや被るが、とくに速度を重視するなら対応速度の最大値もチェックしておきたい項目だ。スマホやゲーム機でしか使わないというなら速度はそれほど重要ではないが、PCで使うのであれば扱うデータ量が増えるだけに速度はかなり重要となる。ノートPC内蔵の無線LANは867Mbpsの11acに対応していることが多いので、少なくとも867Mbpsの11acが使える無線LANルーターを選んでおきたい。

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無線LANの実行速度は環境にもよるが、だいたいリンク速度の50~80%程度。PC側がいくら867Mbpsに対応していても、無線LANルーターが対応していなければ意味がない

 また、無線LANは接続台数が増えるほど速度が低下することもあり、複数の機器で無線LANを使うなら最大速度は高いほど快適になりやすい。とくに11acは“MU-MIMO(マルチユーザーMIMO)”という技術が採用されており、ルーター1台に対して複数の子機と同時に通信できるのが特徴だ。

 今までなら2台接続していれば速度が半分になってしまっていたのに対し、MU-MIMOならそれぞれが最大速度で接続できるわけだ。なお、子機側もMU-MIMOに対応している必要がある。

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TP-LinkのMU-MIMO対応状況。対応する製品は、1733Mbpsや2167Mbps対応などのハイエンドモデルが多い。スマホやタブレットでは、MU-MIMOに対応したものが増加中だ

 ただし、MU-MIMOに対応する無線LANルーターはハイエンドモデルがメインとなるため、価格は高め。速度に妥協したくないというなら選んでおきたいが、予算に余裕がなければ無理に対応製品を選ばなくてもいいだろう。

 もうひとつ忘れてはいけないのが、有線LANの速度。無線LANをメインで使うといっても、NASやプリンターなどは有線LANで接続することも多いからだ。とくにNASは大きなファイルを頻繁にやりとりすることが多いだけに、安定して高速に接続できるギガビットLANで接続するのが望ましい。

 ポイントとして上げた4点をまとめておこう。

・11a/b/g/n/acすべてに対応し、2.4GHz帯と5GHz帯を同時利用できるもの
・PCを使うなら867Mbps以上の11acに対応した高速モデル
・速度低下を抑えるなら同時通信可能なMU-MIMO対応の高性能モデル
・WANだけでなくLANもギガビット対応しているもの

 これを満たした製品を選んでおけば、購入後に後悔するということは少ないだろう。

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