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ついにスマホアプリで東海道新幹線の予約が可に 9月からは一般ユーザーも

2017年02月25日 10時00分更新

 JR東海とJR西日本は、東海道・山陽新幹線の会員制チケットレスサービス「エクスプレス予約」会員向けに、公式スマホアプリ「EX予約アプリ」(iOS向けAndroid向け)の提供を開始した。

予約変更自由で東京ー大阪を往復する出張族なら
まず使っている「エクスプレス予約」

 エクスプレス予約(EX予約)は、クレジットカードである「JR東海エクスプレス・カード」「J-WESTカード」(またはモバイルSuica+「ビューカード」、年会費1080円が必要)を所持しているユーザーが加入できるサービスで、東海道・山陽新幹線の予約をパソコン、携帯電話・スマホで可能というものだ。

 メリットとしては、ネットで予約できる手軽さのほかに、座席指定がシートマップから可能、発車前であれば予約変更が回数無制限/手数料不要で可能(購入から3ヵ月以内)、通常料金からの割引や専用のオトクなチケット、ポイントを貯めるとグリーン券が無料でもらえるサービスなどがある。

 その中でも予約変更が自由な点が、帰りの乗車時間が変わることが多い出張族には非常に大きなメリットで、ビジネスユーザーには欠かせない存在となっている。一方で専用のクレジットカードの契約が必要なこともあり、一般ユーザーとの知名度の差が非常に大きいサービスと言える(あえて出張族にターゲットを絞ってきた感もある)。

エクスプレス予約はパソコンやスマホで東海道山陽新幹線の予約が可能。一番の便利さは変更が手数料不要で自由な点。実質的に1080円の年会費がかかるが、割引もあるので東京―大阪の年1回の往復でも十分に元が取れる

 なお、東海道新幹線のみについては、JCB/三井住友/三菱UFJなどが発行したより多くのクレジットカードで利用できる「プラスEX」と呼ばれる同種のサービスも存在するが(年会費540円、割引内容などはEX予約とは異なる)、今回のEX予約アプリは利用できないので注意してほしい。

 実際のスマホアプリの操作感は特筆すべきものはないが、シンプルな画面でわかりやすく便利なもの。従来はウェブブラウザーでのアクセスだったため、どうしても画面遷移にワンテンポあったのがすごく急いでいる場面で気になったが、それが小さくなくなった。また、iOS端末ではTouchIDでのログインが可能になった点も○だ。

iOS端末であればTouchIDでのログイン認証も可能。全体的には白が目立ち、シンプルさとレスポンスの良さを追求している印象だ

一般ユーザー向けには「スマートEX」が9月末に開始予定
年会費不要、汎用クレカ、手持ちのICカードで改札通過

 ここまでの記事を読んで、「東海道新幹線はめったに使わないから、クレカを使ったり、年会費を払うほどでもない」と思った人も多いかもしれない。そんな人向けには「スマートEX」が今年9月末に開始予定だ。

一般のユーザー向けにはついに今年の9月に新サービスが始まる。年会費不要でネット予約ができるうえに、ICカードとの連携でチケットレスで改札を通過できる

 このスマートEXも、スマートフォンなどで東海道・山陽新幹線を予約できるサービスで年会費は不要。VISA/MasterCard/JCBなど大半のクレジットカードが利用できる(料金は通常内容となる予定)。また便利なのは、Suica/PASMO/ICOCA/TOICAなどの交通系ICカードをあらかじめ登録しておくことで、それらのICカードで新幹線の改札を通過できるようになる点だ。

 この新サービスであれば、ICカードさえ持っていれば外国人観光客なども利用可能になり、これまでよりもはるかに多くの人が、便利な東海道山陽新幹線のネット予約を活用できるようになるはず。サービスの詳細は開始直前に公表とのことなので楽しみに待ちたい。


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