2017年02月16日08時00分

興奮度Max必至のハンドル型コントローラーでレースゲームを最高に楽しむ方法

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 「ゲームの操作デバイスは何が至高か?」 と漠然と問えば、家庭用ゲーム機のコントローラー派とマウス&キーボード派の壮絶な戦いが始まるだろう。だがレース系ゲーム、もっといえばレースシム(シミュレーション)に限定すればどうか? 慣れや好みの問題もあるだろうが、「本物に少しでも近いステアリングで操作したい!」と考える人も多いはず。いや、シミュレーション系ゲーマーならそうあるべきなのだ!(力説)

 そんなコアなゲーマーにオススメなのがロジクール製ステアリングコントローラー『G29 ドライビングフォース』。今回はさらにシフトレバーユニット『ドライビングフォース シフター』を組み合わせ、“ロジクール製ステアリングコントローラーの完全体”としてレビューしてみたい。

G29
↑レースシムを極めんとするゲーマーなら一度は使ってみたい本格的ステアリングコントローラー『G29 ドライビングフォース』とシフトレバーユニット『ドライビングフォース シフター』。両方合わせた実売価格は4万6000円前後だ。WindowsのほかPS3/PS4にも対応する。

 全体のシステムは、直径約280ミリ、本革巻きのステアリングホイールユニットと、アクセル+ブレーキ+クラッチを備えた専用ペダルユニット、そしてマニュアルシフト感を満喫するためのシフターユニットから構成されている。ペダルとシフターの配線はすべてステアリングホイールユニットに集約し、PC本体との接続はUSBケーブル1本で済むようになっている。

 G29の導入を考える場合、まずは設置場所を確認してほしい。ステアリングホイールユニットとシフターは、机の天板をクランプで挟み込むようにして固定する必要があるが、天板の厚みは最大5cmまで、さらに掴む部分に3cm程度の奥行きが必要になるからだ。天板と引き出しが一体化しているような机や、天板の端ギリギリに太い支持材が入っているような机だと、そもそも固定が難しいため、事前に自宅の机の構造を把握しておこう。円形のテーブルの場合は曲率次第になるが、可能な限り直線の辺に固定した方が安定する。

G29
↑本革巻き(手縫いだそうだ)のステアリングがシブいG29のステアリングホイールユニット。写真のように机の上に載せて使えそうだが、フォースフィードバックの力が結構強いため、机やテーブルの天板に固定する必要がある。
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↑ホイール中央部分にはゲームコントローラーとして機能する各種ボタンが配置されている。ステアリングから手を離すことなくゲームのメニュー操作などができる点はグッド。
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↑机やテーブルの天板に底面のクランプをかませ、上部のノブを締め込んで固定する。
G29 G29
↑ステアリングホイールユニットの固定に使うクランプ部。Jの字状の部分が天板の下に入る訳だが、完全に噛ませるためには天板の張り出しが最低3cmはないとしっかり食いつかない。 天板の厚みは出荷時の状態では3cm厚までだが、Jの左側の部分を外して逆L字のクランプに変形すれば5cm厚まで対応可能だ。

 ステアリングホイールユニットの質感や出来はなかなか良い。ホイールは実車と同じ900度(左の限界から右の限界まで2.5回転)で可動し、本体に内蔵された2基のモーターによって力強いフォースフィードバックが得られる。フォースフィードバックに対応するゲームに限られるものの、路面の状況やコーナーリングフォースがハンドルを通じてリアルに伝わってくるのがG29の売りだ。フィードバック用モーターからステアリングにパワーを伝えるためにヘリカルギア(はすば歯車)が使われており、余分なガタつきやノイズを抑えるため、ハンドルの動きに遊びがなく俊敏に操作できる。

G29
↑G29のステアリングホイールユニットと対になるペダルユニット。ガス(アクセル)・ブレーキ・クラッチの3つが付いた本格的な作り。

 ステアリングホイールユニットと対になるのがペダルユニット。ベース部分はプラスチック製だが、ペダルは結構本格的な金属製になっていて質感もグッド。ちゃんと踏み圧も計算されていてガスペダルは非常に軽く、クラッチはやや重い。そしてブレーキペダルは途中までは軽いがフルブレーキングまではぐっと重くなるよう設計されている。

 床に直接置くようになっているが、ユニット自体が軽いため床の材質によっては簡単に滑ってしまう。一応底面に滑り止め用のスパイクを出せるようになっているが、床がカーペットでないと効き目はない。フローリングの場合はカーペットをそこだけ敷くか、ペダルユニット自体を壁に押しつけて設置する必要があるだろう。

G29
↑裏から見ると、ペダルの板を固定するネジ穴が複数用意されていることがわかる。ペダルのネジを外して付け直せば、標準のポジションから5ミリ程度、左右にずらすことも可能だ。
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↑ガスとブレーキを同じ力で踏んでみると、ガスはスッと奥まで踏めるのに対し、ブレーキは途中で止まる感じ。ブレーキはここから力を込めて踏むとフルブレーキングになる。ペダルユニットをきちんと床に固定できないとユニット自体が滑ってエラいことに。
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↑ペダルユニットの底面の一部は回転式になっており、回すと滑り止め用のスパイクが顔を出す。毛足の短いカーペットならこれを使うが、フローリングでは床に傷を付けてしまうので収納しておこう。

 ステアリングの根元にはパドルシフトもあるため、単にレースゲームを遊ぶだけならシフターユニットは不要だ。ただ最新のレーシングカーならともかく、旧車をパドルシフトで乗り回すのは雰囲気的に盛り上がりにかける。コーナーリング時に右足で回転数を合わせ、ドンピシャのタイミングでシフトレバーを「スコン!」と入れる感覚はシフターでないと味わえない。この辺は車好きならきっとわかってくれるはず。

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↑ステアリングホイールユニットに付いているパドルシフト。ステアリングから手を離さずにシフト操作できるため普通の乗用車にも採用されている“今風”の装備だが、旧車には似つかわしくない機能でもある。
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↑そこでシフトレバーユニットの登場だ。ステアリングホイールユニット同様天板にクランプを噛ませて使用する。バックギアは、シフトレバーを押し込んでギアを6速部分に入れる方式。
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↑シフトレバーユニットの固定もクランプで行なうが、さらに太いネジのような支持パーツも追加されている。手前のクランプ2本だけだと、思い切りシフト操作した時にズレやすいためだろう。このネジ状パーツがあるぶん、シフトレバーユニットは天板の奥行きが必要になる点に注意だ。
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↑ペダルとシフトレバーの配線は一度ステアリングホイールユニットに集め、そこからUSBで一本化してPCに接続する。 底面にはアイコンがあるので、それに従えば間違える心配はない。付属のACアダプターがないと、ステアリングとして一切機能しないので注意。
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↑ケーブルの取り回しさえわかれば、セットアップ自体は5分程度で終わる。天板のしっかりした机を用意し、家族の理解を得てから設置しよう。

 ロジクールの公式サイトからG29の設定ツールをダウンロードしてインストールすると、自動的に様々なゲーム用のプロファイルが読み込まれる。今回筆者が試したのはプロファイルに登録されていた『Project Cars』と『DiRT Rally』の2本だ。

 プロファイルに登録されているといっても、すべてのボタンや機能が働くわけではない、という点に注意したい。ゲームによっては舵角の認識が900度より狭くなるとか、フォースフィードバックは効いてもシフトレバーユニットが使えないといった制約が出る。これはG29特有の問題ではなく、ゲーム側の対応が必要という側面があるため、まず自分がメインで遊びたいゲームがG29に対応しているか調べておく必要があるだろう。

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↑Logicoolゲームソフトウェアの画面。ステアリング上の各部ボタンの番号をよく覚えておこう。ゲーム側の設定はこの番号がカギとなる。ゲームによってはプリセットのマクロをボタンのアイコンにドラッグ&ドロップすることで機能を割り当てることも可能だ。
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↑シフトレバーとペダルに関しては自分で機能を割り当てることができない。
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↑ガチ系のレースシム『Project Cars』では、ゲーム側もG29にフル対応。様々な機能がボタンにバランスよく配置されている。慣れないうちはギアチェンジ手動&クラッチ自動にしてみよう。もちろん自信があれば全てマニュアル操作で。
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↑ややカジュアル系に寄せた『Dirt Rally』もG29に対応。ただし、シフトレバーユニットはボタンとして認識するが、動作はしなかった。

 実際の挙動もゲームにより大きく違う。『DiRT Rally』はシフトレバーユニットが動作せず、どんなにスピードを上げてもステアリングの重さは軽い。だがタイヤが石ころを踏んで車体が揺れる挙動はフォースフィードバックでガンガン伝わってくるので、パッドやキーボードで遊ぶよりも雰囲気は断然盛り上がる。

 そしてリアル志向の強い『Project Cars』では、ステアリングの重さやコーナーリング時の挙動もフォースフィードバックを通じてビシビシと伝わってくる。シフトレバーユニットどころか、ステアリング上のボタンにも色々な機能が割り振ってあり、まさにレースをしている雰囲気が伝わってくる。何より驚いたのはステアリングの中央に仕込まれたLEDが、実車と同じくレブリミットメーターとして機能するのだ。

 ただし、ペダルユニットの固定が甘いと、ブレーキングするたびにユニットが動いてしまって非常にプレイしづらい。前述の通りカーペットを敷いてスパイクを効かせるか、家具や壁などに押しつけて設置する必要がある。もしくはAPIGA製『AP2 Foldable Racing Wheel Stand』のような専用スタンドも合わせて導入すべきだろう。

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↑G29で[『DiRT Rally』をプレイしているところ。フォースフィードバックの対応具合はゲームによりまちまちだが、砂利を踏んで暴れるステアリングをがっちり押さえ込みつつコーナーを攻める。言うまでもなくゲームパッドで遊ぶよりはるかにリアルだ。
G29
↑『Project Cars』だとステアリング中央付近のLEDがタコメーターと連動して発光する。こうしたギミックをすべてのゲームが使える訳ではないのが残念だが、雰囲気を盛り上げてくれる仕掛けであることは間違いない。

 レース系はパッドでヌルくゲームを攻める程度の筆者だが、やはりリアル志向のコントローラーは操作からして面白い。ハンドルにかかるフォースフィードバックをいなしつつ操作するので、自然とプレイにも熱が入ること間違いなしだ。設置スペースの確保やペダルユニットの固定といった場所的問題をクリアーできるか否かが、G29にどっぷり浸れるかどうかの分かれ目といえる。これさえクリアーできれば、次はドライビングシートが欲しくなること請け合い。実売価格は約4万6000円前後となかなかのお値段で、家族の理解という問題もあるかもしれないが、レースシム好きならそれを乗り越えてでも試す価値のあるコントローラーといえるだろう。

■関連サイト
『G29 ドライビングフォース』製品ページ

 

 

お詫びと訂正:記事初出時に、シフトレバーユニットは6段と記載しましたが誤りでした。正しくはバックギアを搭載する6速シフトでした。お詫びして訂正します。(2月16日17時)

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