スペック至上主義者に捧げる
最新自動車ゆるふわレビュー第4弾はHONDA NSX!
最新のテクノロジーは最新の自動車にあり! をコンセプトに、アスキー編集部のスピーディー末岡とつばさが魅力的な自動車を街乗りでゆるふわにレビューする企画第4弾! サーキットなどで自動車の限界性能を追求するレビューではありません!
高級車を軽々と乗りまわす(?)つばさの、一般女子視点による自動車レビュー動画はのちほどYouTubeのアスキーチャンネルにアップ予定なので、お楽しみに。ちなみに、つばさはNSXを興奮気味に褒めちぎっていた。かなり気に入ったようだ。
さて、クルマはその時代の最先端のテクノロジーをふんだんに取り入れて作られている。もしあの名車が今の技術で復活したなら……。それを具現化したクルマがある。
そんなわけで、今回お借りしたのは……
HONDA NSX
国産スーパーカー「NSX」が初登場から約27年の年月を経て復活! その最新型NSXに乗った!
フェラーリもビビった!?
バブル期に登場した初代「NSX」
スマホメーカーにフラッグシップモデルがあるように、クルマメーカーにもそれぞれフラッグシップモデルが存在する。そのメーカーの方針や性格などもあるが、技術の粋を集めたエクスペンシブなクルマだ。乗り心地だったり、運動性能だったり、メーカーの色が強く出るのがフラッグシップモデルの特徴である。
日本だと日産がフラッグシップスポーツとして「GT-R」をリリースしている。レクサスなら「LFA」か「RC-F」。なら、ホンダのフラッグシップは? もちろん、「NSX」に決まっている。
NSXが誕生したのは1990年。1989年にプロトタイプが「NS-X」として発表され、その後市販されるときに「NSX」という車名になった。ホンダといえばシビックやインテグラなど、前輪駆動(FF)のスポーツカーをリリースしていたが、NSXは日本車には珍しいミッドシップ(MR)レイアウトの2シーター、リトラクタブルライト、オールアルミモノコックボディーを採用し、その低く構えたスタイリングからスポーツカーではなくスーパーカーと呼ばれ、開発にあのアイルトン・セナがかかわっていたということも話題になっていた。
初代が発売された頃はバブル末期で、F1ブームまっただ中。ホンダ製エンジンはF1で勝ちまくり、ホンダ=F1を印象づけた。とくにF1マシンに搭載されたホンダ製のターボエンジンは1500ccで1500馬力とも言われており、「ホンダが本気を出したあとは草木も生えない」などと揶揄されたことも。そんなホンダ黄金期に華々しく投入されたのがNSXだったのだ。初代の価格は800万円~で日本車の最高価格を更新する。さらに発売前からバックオーダーを抱え納車は3年以上待ち、プレミアがついて中古価格は1億円まで跳ね上がるという現象になった。まさにフラッグシップと呼ぶにふさわしいクルマである。
そんなNSXもバブル崩壊と共に受注台数が減っていき、年間生産台数は数百台にまで減り、生産を終了した2005年には月産10台あるかないかだった。現役だった約15年間、一度もフルモデルチェンジしなかった珍しいクルマだが、定期的にマイナーチェンジが行なわれていたり、スポーツグレードの「タイプ R」「タイプ S」「タイプ S Zero」といった派生モデル、SUPER GT参戦のためのホモロゲーションモデル「NSX-R GT」が発売されるなど、開発は止まることがなかった。エンジンも最初はV6 3リッターのNA(280PS/7300rpm)だったが、最終的には3.2リッターのエンジンが積まれた。また、2001年のビッグマイナーチェンジでリトラクタブルライトが廃止されたのは衝撃的だった。
※馬力に間違いがありました。訂正してお詫びいたします(2/12 23:00)。
金額や運動性能、プレミアム感などを総合すると、庶民には手の届かない、憧れのクルマランキングがあれば常にトップランカーになるであろうNSX。生産終了から12年の時を経て、ついに後継車が登場した。
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