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「プロポーズの瞬間を動画として残せる指輪ケース」など意外なIT&スマホグッズ

2017年02月03日 13時00分更新

 東京ビッグサイトでは毎週のように展示会やイベントが開催されています。そのためカレンダーへの予定の登録を間違ってしまい、行ってみたら目的のイベントは1週間前に終わっていた、なんて経験をしたことのある人もいるでしょう。

 とはいえ、そのままゆりかもめに乗ってとんぼ返りするのももったいないもの。目的とは関係ないイベントに参加してみると、意外にもモバイルに関連した展示物が見つかることもあるのです。

 ということで、今回は「国際宝飾展」「化粧品開発展」へ。ちょうど1週間前は同じ場所でウェアラブルEXPOなどが開催されていたのですが、1週間後は全く関連の無いイベントが開催されていました。ひとまず入ってみましょう。

なぜか来てしまった「国際宝飾展」「化粧品開発展」

 国際宝飾展のほうは宝石の見本市でもあるため、会場内には真珠やダイヤなどをかざるブースがずらりと並びます。

 去年は数千万円相当の宝石が盗難にあったということで警備員の数も多く、一般的な展示会とは雰囲気が大きく異なります。しかし、会場の一角は機材関係の会社が出展しているゾーンがあり、ここには宝石以外のものが展示されています。そのうちのひとつが、3Dプリンターです。

宝飾展で意外と目立った3Dプリンターの展示

3Dプリンターやスマートフォンが活躍するアクセサリー業界

 いまや、指輪などのデザインは3Dプリンターで印刷し、それを元に型を作成、そして、実際に貴金属で指輪などに仕上げるのです。モノづくりには無くてはならない3Dプリンターですが、アクセサリー業界でもかなり使われているんですね。

鋳造の型を3Dプリンターで成形。アクセサリー作成もITの力をかりる時代

 こちらは「宝石などを美しく撮影したい、しかもスマートフォンを使って手軽に」という撮影台などを展示しているプロ機材ドットコムのブース。オークションに出展するブツの撮影用にも使えそうです。

プロ機材ドットコムでは、宝石を手軽に美しく撮影できる撮影台などを出展

 オーソドックスな撮影ブースは、ベースの台に模様があるなど、宝石をより美しく際立ててくれます。フィギュアなどの小物をこれで撮影するのもいいですね。手前の台はスマートフォンを挟めるので、スマートフォンで簡単に撮影が可能です。

ベーシックな撮影台。小物の撮影用途にも向いている

 一方、こちらはフルセットで9万円台という、本格的な撮影ブースの「ジュエリースタジオLEDセット」。白色アクリル板の下にもシート状のLEDライトを備えることで、宝石が浮くように美しく撮影できるとのこと。

 透明系のアクセサリーなどの撮影にも向いています。デザイン系のスマートフォンケースの撮影などにはうってつけかも。

下からもライトを当てるジュエリースタジオLEDセット

女性向けのスマートフォンアクセサリやケースの撮影に向いていそう

プロポーズを一生ものの動画として残せる指輪ケースも

 さて、こちらはいままであるものにITを絡めたおもしろい製品です。

 三協が出展していたのが「プロポーズカメラ付きリングケース」。あなたのプロポーズを残しませんか?というアイテムです。

宝石ケースなどを出展する三協からプロポーズカメラ付きリングケースが登場

 今回の宝飾展で初出品となるこのカメラ。一見するとただの指輪ケース。しかし、下部にはHD動画の撮影できるカメラが内蔵されています。ケースは充電式でUSB端子で充電可能。

 プロポーズの時に、このケースを机の上に置いて、ケースを開くと撮影が自動的に始まります。相手の女性は中の指輪に目が行くため、自然とカメラの方を向くという仕組み。

普通の指輪ケースの下部側に、カメラを内蔵

ケースを開くと自動的に録画が始まる

 プロポーズした時の感動の一瞬をそのまま動画で残そう、というなかなかいいアイデアの製品ですね。

 なお、個人販売向けではなく、宝石店が宝石を買ってくれたお客さんにレンタルする、というビジネスを考えているとのこと。また、撮影したデータは動画再生対応の小型ディスプレー内蔵型フレームに保存。いつでもその感動の瞬間を再生することができます。

実際の撮影シーンはこんな感じになる

動画再生可能なフォトフレームに保存し、いつでも見ることができる

 さて、このほかには宝石の輝きを保つためのマイクロファイバーなども展示されていました。銀などを磨くファイバーは研磨剤が入っていますが、研磨剤の無いタイプもありそちらはスマートフォンのディスプレー面をふき取るのに最適です。

 メーカーによっては自社ロゴを入れた製品をつくってくれるので、ノベルティーなどにも活用できそう。

宝石の輝きを保つマイクロファイバー各種

研磨剤の無いタイプはスマホのディスプレーのふき取りに使える

 ふらりと立ち寄った宝石展でしたが、まわってみると気になるものもいくつか見つかりました。たまには全く分野の違う業界の展示会に参加するのも、新しい発見がみつかるかもしれません。

山根康宏さんのオフィシャルサイト

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