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Xperia XZの「マニュアルモード」の活用方法をプロカメラマンに聞いてみた

Xperia XZで自由自在にピントを操る「マニュアルフォーカス」を使いこなそう

2017年01月25日 18時45分更新

 3キャリアから発売中のソニーモバイル「Xperia XZ」。2300万画素の背面カメラにRGBC-IRセンサーを搭載するなどソニー製らしいカメラ機能をさらに強化した製品となっているが、強化されたのはハード面だけではない。

 ソフト面でも画質の改善のほか、こだわりの写真が撮れる「マニュアルモード」にもいくつか機能が追加されている。その活用の仕方をプロカメラマンに聞いてみました。


 Xperia XZのカメラアプリに新しく搭載されたマニュアルフォーカス(MF)。カメラが自動でピントを合わせてくるオートフォーカス(AF)に対し、手動でピントを合わせるこの機能。いったいどんなシーンで活用できるのかを考えてみた。

 MFのやり方は撮影モードをマニュアルに設定し、シャッターボタン下の調整ボタンをタップして表示される項目から「フォーカス」を選び、バーをスライドさせるとピントの合う位置が変更される。

バーを「花」マークのほうにスライドさせると近くに(最短撮影距離は約9センチ前後)、逆に「山」マークにほうにスライドさせると遠くの被写体にピントが合う。

 このMF、一般的にはAFでは思い通りにピントが合わないときに使う機能だが、Xperia XZに限らずスマホのカメラは、画面をタッチするだけで自由な位置にピントが合わせられる。

 しかも、Xperia XZで新搭載となった赤外線センサーの効果もあってか暗い場所や逆光など昔のスマホカメラなら苦手だった状況でもテキパキとピントを合わせてくれるので、わざわざMFでピントを合わせないといけない理由がなかなか見つからない。だが、しいて言えば下の作例を撮りたい場合には有効だ。

動物園の金網越しにペンギンを撮影。手前の金網にピントを合わせペンギンをぼかしたかったが、AFでは金網にピントが合わなかったのでMFでピントを合わせた

 あえて金網にピントを合わせたいという人がどれだけいるかは疑問だが、このようにあまり細かい物にはAFでピントが合わない場合がある。そんなときMFならピントが合わせられると覚えておけばいいだろう。

 ……と、これで終わらせてしまうと余りにも実のない話。ほかに何かMFを活用できないかと知恵を絞って思いついたのが、今時街中にいたるところで目にするイルミネーションの撮影。

 MFでピントを最短撮影距離に設定し、あえてピンボケになるようにしてイルミネーションを撮影してみた。

AFで撮影

MFで調整して撮影

AFで撮影

MFで調整して撮影

AFで撮影

MFで調整して撮影

AFで撮影

MFで調整して撮影

 しっかりピントが合ったイルミネーションの写真も当然キレイだけど、ピンボケで写った写真も光源が明るくキラキラと輝いているように見えて結構いい感じ。

 本来ならピンボケ写真は失敗のはずだけど、場合によっては効果的になる場合もある。こんな発見があるのも写真を撮るおもしろさのひとつかもしれない。

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