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川崎の配送センターに国内初の“Amazon Robotics”を導入

ロボット商品棚が自動で走り回るAmazonの倉庫がスゴい

2016年12月06日 15時40分更新

 12月6日に内覧会が開催された川崎市のAmazon川崎FC(フルフィルメントセンター)は、日本国内は初となる「Amazon Robotics(アマゾン ロボティクス)」を導入した配送(物流)拠点。

メザニン(中二階)エリアからの眺め。ポッドを積載したドライブが自動運転で移動している

 Amazon Roboticsは4面の棚に商品を収納する“ポッド”と、商品を積載したポッドを移動させる“ドライブ”で構成されており、商品の棚入れと棚出しの際に人員の代わりにポッドを積載したドライブが建物内を自動運転。棚入れと棚出しで人員が移動する必要がなくなるため、作業効率の向上と作業負荷の低減が図れる。ドライブは300kgを超えるポッドの商品を移動でき、充電は1日に3~4回程度とのこと。

商品を積載したポッドを移動させるドライブ

ドライブの奥にある黄色い収納がポッド。ポッドの4面には収納棚が設けられており、商品在庫として管理される

 内覧会の冒頭、アマゾンジャパン合同会社社長のジェフ・ハヤシダ氏と同社バイスプレジデントの紣川謙氏が登壇。同社が12月6日0時から12日の23時59分まで開催する、2万点を超える人気商品低価格で販売するビッグセール「サイバーマンデーウィーク 2016」の説明を行なった。

アマゾンジャパン合同会社社長のジェフ・ハヤシダ氏

アマゾンジャパン合同会社バイスプレジデントの紣川 謙氏

 「サイバーマンデーウィーク 2016」の期間中は8時間ごとに商品が入れ替わるタイムセールが実施され、5回目の開催となる今回初の試みとして、プライム会員限定で1日ごとに商品が入れ替わる特選タイムセールも毎日開催される。

「サイバーマンデーウィーク 2016」は前回の倍となる2万点を超える商品を低価格で販売

 Amazon Roboticsの棚入れ(到着した商品を在庫として収納)は、作業員の前に棚入れする商品の大きさに合わせた収納棚サイズのポッドが到着、作業員はディスプレーで青く表示される空いた棚に商品を入れてバーコードリーダーを読み込ませることで、商品が在庫として登録される。

棚入れは目の前に移動してきたポッドの棚に商品を入れ、棚のバーコードを読み取って在庫に登録する

棚入れが終わったポッドは自動運転で移動し、整列する次のポッドが作業員の前に来る

 棚出し(注文商品の取り出し)は、ディスプレーに表示された棚の番号と商品画像を確認しながら商品を取り出し、次々に発送用のバケットに入れていくだけ。4面に商品を積載したポッドは注文された商品が収納された棚を作業員の正面に回転して整列するため、作業員は移動せずに次々に棚出しを行なえる。

棚出しはディスプレーに表示された棚の番号と商品の詳細を確認しながらポッドから商品を取り出し、発送用のバケットに入れていく

 Amazon Roboticsは「ミカン箱程度の大きさの商品まで対応可能」(Amazon川崎FCサイトリーダー吉田氏)とのこと。これより大きな商品に関しては大型商品発送用の別拠点に送って対応する。欧州などではすでに複数の拠点でAmazon Roboticsが導入されているが、日本での導入は川崎FCが初。今後、日本の他拠点での導入は検討中とのこと。

Amazonの川崎FC


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