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狩られるのは恐竜か? 自分か?

森の中をさまようVRシューティングゲーム「Island 359」

2016年11月28日 12時37分更新

 今回は森の中をさまよいながら恐竜を倒していくVRシューティングゲーム「Island 359」をレビュー。Island 359は、美しく豊かな緑に囲まれた島を舞台に身を守るための武器や消耗品を探しつつ、獰猛な恐竜からの生き残りを目指すゲーム。恐竜は非常にリアルで狡猾であり、ミッションを遂げ生き残るためには、プレーヤーは周囲の道具や環境を利用しつつ戦略的な選択を行なっていく必要がある。

 森の中に入るとすぐに小さな恐竜たちが出迎えてくれる。大変かわいらしいのだが、かなりの数で行動しているため気づいたら囲まれていることも。小型であってもそれなりの攻撃力はあるため気を付ける必要がある。囲まれて焦ってしまって銃を乱射して弾切れになるといった展開も容易にあり得る。

 各所に配置されている武器は自由に拾うことが出来る。カスタムも可能で自分好みの戦闘スタイルで戦うことができる。しかし武器は2種類しか持てないので考えて拾わないと最悪の組み合わせで戦うことになることも。新しい武器を拾うと弾薬も入れ替えになるため残弾数にも気を配りましょう。

 奥地に進んでいくにつれ恐竜たちも狂暴化していく。大きさも自分の数倍になる恐竜も増えるため迫力満点だ。ただしその分倒すために必要な弾薬は増えるため気を抜くとすぐに狩られてしまう。恐竜をいかにギミックでまとめて倒せるかがカギとなる。

 このゲームはHTC Vive向けのホラーゲーム「Brookhaven Experiment」制作中のクリエーターらが新たに設立した会社だ。そのため、「レーザーサイトを付けると格段に難易度が下がる」という攻略法はそのまま生かすことが出来る。VRで銃についた照準を使って狙うのはほぼ不可能なのだが、レーザーサイトがなければそれで狙って撃つしかなくなる。しかし一気に難易度が下がってしまうため、本当のスリルを味わいたい人にはお勧めしない

 そしてIsland 359の難易度を高くしているのが、地図が表示されないことだ。広大な森に地図もなしに入ったらどうなるか? それは迷うのである。目印を頼りに自分の位置をある程度把握しておかないと、同じところを延々とぐるぐる回ることになる。出口が見えないのは下手なホラーゲームよりよほど怖く感じる。

 VRで道に迷うという不思議な体験が出来る今作。恐竜好きな方はもちろん、シューティング好きな人にもおすすめの作品だ。

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