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Apollo7「俺が本当のワイヤレスイヤフォンを教えてやる」

2016年11月20日 18時00分更新

 Bluetoothイヤフォン/ヘッドフォンの人気が高まっています。大きな理由はやはりiPhone 7の発売。イヤフォンジャックがないので、Lightningからデジタル出力するか、Bluetoothイヤフォン/ヘッドフォンを接続するしかありません。この流れも手伝って、ワイヤレスなBluetoothが注目されている。

 「だが、お前のワイヤレスは、本当にワイヤレスなのか?」と不敵な笑みをうかべるイヤフォンがあります。その名は「ERATO Apollo7」。

 ERATOはクラウドファンディングKickstarterで、50万ドル以上の支援を集めて開発。最大の特徴は左右のユニットがケーブルで繋がっていない、本当のワイヤレスであること。ケーブルのわずらわしさから完全に解放されます。イヤフォン(片側)の重さは、わずか4g。

パッケージはこんな感じ

開封してみると、こういうふうにおさまっています

耳に入れるところのみ! といういさぎよいデザイン

耳にはめると、パッと見でわからないかも?

 さっそく音質をチェック。ワイヤレス、左右完全独立、しかも小型。これではよい音はのぞめないのではないか、と不安になる人もいるでしょう。しかし、パワフルな低音の響きに驚きます。5.8mm径のマイクロドライバーでよくもこれほど、と感じました。

 それでいて中高音もきちんと出ているな、という印象。低音が強すぎてこもった印象でもない。それなりのサイズがあるヘッドフォンで聴いているようです。かなりしっかりと存在を主張する音作りで、とくに屋外使用にはぴったりという感じ。押し出しの強いロック、ポップス、クラブミュージックがいい雰囲気で鳴ります。

 Bluetooth 4.1を採用し、高音質かつ遅延の少ないとされるApt-XやiTunesで標準対応のコーデックAACに加え、標準的なSBCにも対応しています。実際に使ってみたところ、左右ユニットは独立にもかかわらず、Bluetoothによる接続がかなり途切れにくかったのも好印象です。

 もう一つの特徴は、製品全体をナノコーティングすることで、IPX7相当の防水に対応していること。シャワーや雨の中でもそのまま問題なく使用できるとしています。やはり、汗や雨による「濡れ」に強いのは安心感につながる。安い買い物ではないので、こういうしっかりした作りがうれしいところ。

 再生時間は最大3時間、通話時間は最大4時間となっています。「ところでケーブルがないのはいいんだけど、どうやって充電するの」と思った人もいるでしょう。Apollo7はバッテリーを搭載した充電ケースが付属しています。充電の際はこのケースに入れてから、ケースをUSBケーブルに接続することで行ないます。

ケースにこのようにイヤフォン部分を収め、シャコーンッと閉めて充電します

ケース自体の充電はmicroUSBで

 ボディーにマイクを搭載しており、ハンズフリー通話にも対応しています。左右に1つずつ搭載されたコントロールボタンで様々な操作が可能。ワンクリックで再生/一時停止/通話コントロール、ダブルクリックで音量の調整……といった具合。スマホで使うにも便利ですね。

 シリコン製イヤーピースがS/M/Lの3サイズ、低反発ウレタン素材のComplyイヤーピースもS/M/Lの3サイズ付属。確実に耳の中でホールドするためのスタビライザーも3サイズが付属します。何しろケーブルがない上に小さいので、落下・紛失をふせぐスタビライザーがきちんと付属しているのはありがたいところです。

付属品一覧

 カラバリはグレー、シルバー、ゴールド、ピンクの4種類で、価格は3万9830円。とても安いというわけではありませんが、何しろケーブルがないという手軽さ、このサイズとは思えぬしっかりした音質、そして防水の安心感など、総合的に考えれば納得できるのでは。この機会にいかがでしょうか。

ERATO Apollo7(アポロセブン)

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