2016年09月07日10時00分

XperiaとGalaxyのそれぞれに暗雲が立ちこめてきた2016冬スマホ

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 ドイツ・ベルリンで開催中の「IFA 2016」では、年末商戦に向けた新製品が一斉に出揃い、冬のトレンドが見えてきます。その中でも不安なのが、2016年冬モデルのスマートフォンの動向です。

「年間サイクル化」を無視するXperia

 IFA 2016で登場した製品の中でも、ひときわ物議を醸している存在がソニーモバイルの「Xperia XZ」です。この夏に「Xperia X Performance」が発売されたばかりなのに、早くも次のハイエンドモデルが登場しました。

 これまで、キャリアスマホが半年ごとにモデルチェンジするのは「よくあること」でした。しかし2016年5月にNTTドコモは夏モデル発表会で「年間サイクル化」を発表。iPhoneやGalaxyのように各製品を1年ごとにモデルチェンジしていくというビジョンを示したばかりでした。

 そのため、IFA 2016では5インチクラスのハイエンド端末ではなく、CompactやUltraといった派生モデルの登場が期待されていました。

 基本的に、新製品が登場すること自体は歓迎したいところです。しかし「年間サイクル化」を前提にXperia X Performanceを買った人にとっては、裏切られた気分になったかもしれません。

XperiaとGalaxyのそれぞれに暗雲が立ちこめてきた2016冬スマホ
Xperia XZ。画面は5.2型と少し大型化したものの、「Z5 Premium」の5.5型・4Kほどのインパクトはない。

 Compactモデルは予想通り登場したものの、従来のCompactユーザーが期待していたプレミアムコンパクトではなく、ミドルレンジの「Xperia X」の小型モデルという位置付け。Snapdragon 650の採用や、防水防塵の非対応など、ソニーモバイルが日本市場向けに必要と考えるスペックとは大きく異なる端末になっています。

XperiaとGalaxyのそれぞれに暗雲が立ちこめてきた2016冬スマホ
Xperia X Compact。これはこれで良い端末ではあるものの、バックパネルに隙間が見えるように防水防塵ではない。

 最終的に日本で登場するモデルがどれなのかは、キャリアの発表会を待つ必要があるものの、当初の予想を覆すラインアップになりそうです。

VRで勢いに乗るサムスンも失速か

 一方、2016年になって勢いに乗っているのがサムスンです。「Galaxy」ブランドを前面に押し出し、「Gear VR」や「Galaxy S7 edge」といったヒット商品に恵まれたことで、勢いを伸ばしています。

 特にGear VRは、多くのユーザーが手軽に体験できる「スマホVR」のカテゴリーでは有力なポジションにあります。IFA 2016のサムスンブースでは、Gear VRの過激なアトラクションが登場し、長蛇の列ができていました。日本でも横浜ランドマークタワーでの「Galaxy Studio」などで体験できます。

XperiaとGalaxyのそれぞれに暗雲が立ちこめてきた2016冬スマホ
Gear VRとハーネスを装着して釣り下げられるアトラクション(実際には下に分厚いクッションがあり、万が一の場合を想定した対策がされている)。

 ところが、「Galaxy Note 7」のバッテリー発火問題が世界的に話題となり、リコール騒ぎになりました。たしかにこうした事故はGalaxy Note 7が初めてではないものの、ここまで大規模な問題は最近の大手メーカーでは聞いたことがありません。

 バッテリー関連の問題は爆発による負傷や火災につながる恐れもあり、単なるバグや不具合より深刻なものといえます。

XperiaとGalaxyのそれぞれに暗雲が立ちこめてきた2016冬スマホ
IFA 2016のサムスンブースに展示された「Galaxy Note 7」。

 前モデルのGalaxy Note 5が発売されなかった日本では、Galaxy Note 7に期待していたユーザーも多いはず。筆者はGalaxy S7 edgeを見送り、Note 7が出たら買おうと考えていました。

 しかしこうなってしまった以上、国内大手キャリアとしても安全性が確認されるまでは発売が難しく、また発売したとしても大きなヒットを期待しづらい状況に陥ったのではないでしょうか。  

XperiaとGalaxyのそれぞれに暗雲が立ちこめてきた2016冬スマホ
スマートフォンとしての魅力は非常に高いだけに、今後の展開が心配だ。

冬スマホの勝者はやはりiPhoneなのか

 2016年に入り、総務省や公取委が携帯電話販売の規制に乗り出したことで、iPhone 7は半ば「狙い撃ち」にされた状況にあります。また、IFA会場内に展示されたケースやモックを見る限り、iPhone 7は3年連続で同じデザインを採用することで、さすがに新鮮味に欠けるのではないかと思われていました。

XperiaとGalaxyのそれぞれに暗雲が立ちこめてきた2016冬スマホ
IFA 2016でケースメーカーが展示したiPhone 7のモックアップ。

 Android端末メーカーにとっては、2016年冬はiPhoneからシェアを奪還する大きなチャンスだったともいえます。しかしソニーモバイルとサムスンが相次いで迷走するという事態により、今年もiPhoneが安定した結果を出す可能性を感じています。

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