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涙の数だけ笑おうよ──林家かん平奮闘記

41歳、脳溢血で倒れても落語は続けた「車椅子落語家」映画化

2016年08月01日 11時00分更新

 脳溢血により右半身付随になった落語家・林家かん平が「車椅子の落語家」として高座に上がり続ける姿を描いたドキュメンタリー映画「涙の数だけ笑おうよ──林家かん平奮闘記」が9月3日、全国公開される。上映館は角川シネマ新宿ほか。

 1990年、師匠・林家三平の追善興行を終えた打ち上げ会場で倒れたかん平は、まだ働き盛りの41歳だった。言語障がいのリハビリを続けながら、落語家としてなんとか高座に復帰した。しかしそれから25年の歳月が経ち、体力と気力は失われていく。今ではわずか10分であごがくたびれてしまうほど。

 時間をかけてじっくり聞かせる古典落語、人情噺ができなくなってしまう──

 なんとか噺家を続けたい……不安を感じたかん平を「頑張っていれば、きっと神様がご褒美をくれる」という一言が奮い立たせる。自分にしかできない落語があるはずだと、かん平は新作落語に取り組む決意をする。監督は、かん平が実体験から創作落語をつくり、高座で披露するまでの1年間を追いかける。

 林家かん平は現在73歳。過酷なリハビリ生活の中、同居する母の介護も続け、新たな仕事に挑戦していく姿をおさめた85分。ナレーションは津川雅彦。監督は竹藤恵一郎。1985年生まれ、本作が初の劇場長編ドキュメンタリー映画。


涙の数だけ笑おうよ──林家かん平奮闘記

ナレーター:津川雅彦

企画・制作:荻野 和仁
プロデューサー:安西 志麻
製作補:原田 雅昭
撮影:杉浦 誠
音楽:大野 恭史
トランペット演奏:牧原 正洋
監督・編集:竹藤 恵一郎
製作:「涙の数だけ笑おうよ」製作委員会
配給:オフィス・シマ http://www.nkw-kanpei.com/



盛田 諒(Ryo Morita)

1983年生まれ、記者自由型。戦う人が好き。一緒にいいことしましょう。Facebookでおたより募集中

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