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超臨場感を実現する新たな音楽・映像の配信・再現技術

合計82チャンネル、360度4Kカメラでオーケストラを収録

2016年07月22日 15時51分更新

オーケストラの収録の様子

 東京大学などが進めるSDMワーキンググループは7月21日、超臨場SDM方式によりオーケストラを収録、パブリックデータ化したと発表した。

 超臨場SDM(Software Defined Media)は、インターネット経由での配信や視聴を前提とした新たな収録形態で、空間内にある各種の収録対象を3次元モデルとして収録し、再生側では空間レベルで再合成するという考え方。単一の視聴ポイントに限らない視点映像やサウンドを体験できることになる。SDMワーキンググループとして、東京大学大学院情報理工学系研究科、慶應義塾大学大学院メディアデザイン研究科、 ヤマハ、NTT、KDDI研究所、パナソニック、ドルビージャパン、バンダイナムコスタジオ、竹中工務店などが協力して研究開発を進めてきた。

カメラとマイクの配置 

 今回、慶應大学の日吉キャンパス藤原記念ホールで開催された慶應義塾大学 コレギウム ムジクム古楽アカデミーのコンサートを収録。収録の際には楽器ごとのマイクやダミーヘッドのマイク、球体マイクなど、最大24名のコンサートを82チャンネルの録音を行ない、同時に楽器ごとのカメラや球体カメラ、GoProを用いた全天周カメラなどで収録。

 収録したデータは研究開発・教育用にSDMワーキンググループのメンバーおよびWIDEプロジェクト(インターネット利用の産学協同研究開発プロジェクト)のメンバーに向けて実験素材として提供される。

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