週刊アスキー

  • Facebookアイコン
  • Twitterアイコン
  • RSSフィード

合わせてbeyerdynamicとのコラボイヤフォン「AK T8iE MkII」も投入!

Astell&Kernから低価格で音もいいハイレゾ新機種「AK70」

2016年06月21日 18時10分更新

AK70を手にする女性

 アユートは6月21日、Astell&Kernブランドのハイレゾオーディオプレーヤーの新モデル「AK 70」と、ハイレゾ対応イヤフォン「AK T8iE MkII」を発表した。

 AK 70は「AK Jr」の後継にあたるエントリークラスのモデル。普及機種とはいえ、DACには上位機「AK240」「AK120II「AK100II」などと同じシーラス・ロジック製の「CS4398」を採用している。またAK Jrにはない、2.5mm4極のバランス出力も装備。現在は第3世代の「AK300」シリーズに徐々に移行しつつあるAstell&Kernだが、AK70はひとつ前の第2世代機(AK200シリーズ)のスタンダード機に近いスペックだ。

AK 70(左)のボディはミスティミント。AK300シリーズと比較すると、コンパクトで軽い。中央はAK240、右はAK380+AMP

 またこれまでのAKシリーズにはない特徴も持つ。ひとつはMicro-USB経由でのデジタルオーディオ出力(DoP対応)。Chord MojoなどポータブルUSB DACなどとの接続もできる。なお、USBデジタル出力に関しては第2~3世代のAKシリーズにおいてもファームウェアアップデートで対応する予定。

 またAK Connectにも対応する。NAS経由での再生や音楽ダウンロードにも対応する。メニュー画面(UI)も変更されており、小型の画面を生かすため、プルダウンでメニュー表示が占有する面積を減らすことも可能となった。このUI変更もアップデート対応予定。なお、光デジタル出力端子を搭載しない。またAK AMPには対応しない。

 内蔵メモリーは64GB。microSDカードスロットを装備。最大5.6MHzのDSD(PCM176.4kHz/24bitに変換しながらの再生)や、32bitのPCMファイルの再生に対応する(同じく24bitにダウンコンバート)。Bluetooth、Wi-Fiに対応する。

 ディスプレーサイズは3.3型(480×800ドット)で静電容量式タッチパネルを装備。本体サイズはおよそ幅60.3×奥行き13×高さ96.8mm。重量は約132g。発売は7月で、海外での海外での価格は599ドルとなる。

AK T8iE MkII

 同時に発表されたハイレゾ対応イヤフォン「AK T8iE MkII」は、昨年秋に発売の「AK T8iE」の改良モデル。独beyerdynamicとAstell&Kernのコラボによって誕生した製品だ。AK T8iEの発売からほとんど時間をかけずに出た格好だが、内部はユーザーからの要望に応えて改良を施している。

 改良点は大きく3点で、まずボイスコイルを改良し、大音量でも歪みが少なく振動板を駆動できるようにした。次に、ケーブルにはアラミド繊維を芯として、線材も従来の銅線から銀メッキ銅線に変更。導線に被覆したインシュレーターをさらに銀メッキ銅被覆を重ねている。さらに、本体とケーブルの接続部は新コネクターとして接触面積を増加させており、伝送におけるロスを低減させている。

 基本仕様は従来のAK T8iEと同一で、着脱式ケーブルは3.5mm3極に加えて2.5mm4極のバランスケーブルも付属している。イヤーチップ(5サイズ)+コンプライフォームイヤーチップ(3サイズ)が付属。7月発売を予定しており、海外での価格は999ドル。

アユートの渡辺慎一社長は「2製品を同時に出すことができるのは珍しいこと。これからもAKシリーズがいっそう盛り上がることを期待している」とコメント。

アイリバー:ジェームス・リー副社長も来日。「さまざまないい製品を用意しました」とコメント

AK T8iE自体、同社製品のマイルストーンにあたるもので、ヘッドフォンのホームファクターをイヤフォンに置き換えたもの。AKとのコラボレーションによるこれからの製品づくりにご期待くださいとbeyerdynamicの担当者もコメント。

この記事をシェアしよう

週刊アスキーの最新情報を購読しよう