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容量不足から解消されるSIMフリースマホ「Robin」を使った!

2016年06月11日 15時00分更新

ストレージ容量が足りなければ上にあげちゃえ!
クラウド・ファーストスマホ「Robin」

 アメリカのベンチャー企業、Nextbitが手がけたSIMフリースマホ「Robin」。日本でも技適を取得し、ソフトバンクの「+Style」から、3万9980円(税込)で発売されたのは記憶に新しい。

 デザインも最近のスマホのようにラウンドしておらず、カクカクとして長方形となっており独特だ。上下に付いた大きめのスピーカーや飛び出していないカメラレンズ、そして最大の特徴であるクラウドマークなど、一見してほかのスマホと差別化できているので、人と同じモノを持ちたくない、という人は要チェックだ。

 そんなオリジナリティ溢れるスマホが編集部に到着したので、ファーストインプレッションをお届けしたい。

使用頻度を解析して使ってなければクラウドに!

 Robinのコンセプトは「クラウド・ファースト」。外部ストレージを追加できないかわりに、あらかじめ用意された100GBのストレージ(無料)にアプリやファイルを保存できる。日頃からよく使うアプリと使わないアプリを学習し、しばらく起動しなかったアプリや使っていないファイル(写真など)はクラウド上に自動で移動し、内蔵ストレージの容量を確保するのだ

 もちろん通信環境でアップロードの有無は選択可能で、また任意にアップロードするファイルを選択できる。クラウド上に移動したファイルを利用したい場合は、改めてダウンロードする手間はあるのだが……。

 サイズは約72×149×7mmで重さは130g。ディスプレーは5.2型(1080×1920ドット)、CPUにSnapdragon 808(ヘキサコア、1.8GHz×2+1.4GHz×4)、メモリー3GB、内蔵ストレージ32GBと、4万円を切るモデルにしてはなかなか。

 カメラもリアが1300万画素、フロントが500万画素と、スナップもセルフィーもいける。とくにタップしてからシャッターを切るまでの速度が速いので、今すぐに撮影したいというシーンにも対応できる。

カメラのメニューはいたってシンプル

 LTEは1/2/3/4/5/7/8/12/17/20/28のバンドの対応で、ドコモSIMではバンド19に非対応なのが残念。とはいえ、日本でも海外でもまずまず快適に使えるだろう。

 スペック的にゲームもそこそこいける。3Dのゲームを遊んでみたが、カクつきなく比較的滑らかに動いていた。そのかわり、発熱もかなりのものだったが。

Antutuベンチマークの結果。ミドルレンジモデルとしてはまずまずか

3Dのゲームもグリグリとまではいかないが、ストレスなく動く

 プリインストールされているアプリは基本的なGoogle系サービス以外は一切入っておらず、とてもスッキリしている。自分好みにカスタマイズしやすいので、中~上級者にはうれしいが、日本語入力プログラムすら入っていないので、初心者には敷居がやや高い。また、クラウドにかかわる一部分は日本語化されておらず、英語が苦手という人には厳しいだろう。

総評:クラウド連携をメリットに感じるかどうか

 Robinはデザインも個性的で、スペックもコスパも良い。SNSからゲームまで幅広く使えるスマホである。ただ、ウリである「クラウド・ファースト」に価値を見いだせるかどうかが、購入への後押しになるだろう。

 100GBのクラウドストレージは、いっぱいになるともう100GBが追加されるので、容量的な心配はなさそうなのだが、ネット環境がないところ、もしくはあまり速度が出ない場所で使いたいアプリやファイルがあった場合、すぐにアクセスできないのでストレスを感じてしまうかもしれない。100GBのクラウドストレージなら、128GBのmicroSDカードを搭載できたほうがいいのではないか……とも思ってしまった。

 しかし、アイデアは先進的だし、なんといっても日本にはないスマホなので、ちょっと変わった端末を使ってみたいという人には、選択肢として十分アリだ。

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