2016年05月21日11時00分

自動車メーカーのつくるスマホとは? 韓国からの第4の刺客「ヒュンダイ」

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 スマホの世界シェア上位を常に占めるサムスンとLGの韓国勢。最近はファーウェイやシャオミなどの中国メーカーも勢いを増し、またZenFoneを擁するASUSもじわじわとシェアを広げています。そんな状況の中、韓国から新たなメーカーがスマホ市場に本格的な参入を始めました。

大企業もうかうかしていられない
スマホのグローバル市場

ヒュンダイ
Galaxy S7を追いかける各社のこの春の新製品

 2016年春のスマホ市場はこれまで新製品を投入していなかったアップルが「iPhone SE」と投入してくるなど、例年に無く競争が激しくなっています。それら各社の新製品の中でも、ハイスペックかつ2つのバリエーションモデルを出してきたサムスンのGalaxy S7シリーズがいまのところ市場を一歩リード。とはいえLGもG5を投入、そしてソニーのXシリーズ3モデルがこれから出てくるなど今後の動きは予断を許しません。

ヒュンダイ
あのヒュンダイがスマホ市場に本格参入を開始

 シャオミのような新しいメーカーが世界シェア上位に食い込むなど新興勢力の動きも激しくなっているスマホ市場。そこに韓国から新たな刺客がやってきました。それがヒュンダイ(現代)モバイルです。ヒュンダイといえば自動車で有名ですが、そのブランドを引っ提げてスマホ市場への参入を本格化させようというもの。すでに中南米では多数のモデルを販売しており、次の市場としてまずはアメリカで製品展開を本格化する予定です。

ヒュンダイ
実は過去にあったヒュンダイの携帯電話

 ヒュンダイブランドの携帯電話は過去に販売されたことがありました。2009年にバルセロナで開催されたMWC 2009にはヒュンダイの携帯電話の展示コーナーがあり、当時は複数のモデルが販売されていたようです。なお、当時のモデルはブランドだけが提供され、ヨーロッパのとある企業が製品化したもの。その後の売れ行きはぱっとせず市場からはいつの間にか消えてしまいました。今回のヒュンダイモバイルはその当時とは全く別のもので、アメリカで成功すればその後他の国への展開も十分ありうるでしょう。

ヒュンダイ
画面の上の「Hundai」のロゴは新鮮、ちょっと欲しくなる

 ヒュンダイの自動車は日本でもバスなどに増えているようですが、そのロゴは普段あまり見かけないものですよね。海外へ行ったときに自動車ディーラーなどでその名前を見たことのある人も多いかも。そんなヒュンダイのロゴがスマホのフロント部分にプリントされているのはなんだか新鮮。製品というよりも、同社の自動車のノベルティーグッズにも見えてしまいます。

高品質低価格なモデルを展開

ヒュンダイ
高価なモデルも2万円台、ミッドハイのお手軽製品がそろう

 ヒュンダイモバイルのスマホはアメリカでデザインと設計を行なっています。マイアミのシリコンビーチとカルフォルニアのシリコンバレーに拠点を持ち、製造はOEMで外部委託。アメリカデザインとアメリカ品質をうたいつつも、価格は200ドル台、2万円クラスに抑えたモデルを多数出しています。

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5.5ミリのスリムなPriveはかなりいい感じ

 現時点のフラグシップモデルと呼べる製品がこの「UNO Prive」。5.2型フルHD(1080×1920ドット)のスリムモデル。CNC加工された合金ボディーは厚さわずかに5.56ミリで高い強度を持ちます。チップセットはMT6752(オクタコア、1.7GHz)。メモリーは1GB、ストレージは16GBとやや物足りないものの、カメラは1300万画素/800万画素で十分。バッテリー容量も2750mAhあるので悪くはありません。これはいますぐアメリカ以外の先進国に出しても売れそうな製品です。

ヒュンダイ
機能はAndroid標準、まずはスマホ本体の売り上げ増を目指す

 ところでヒュンダイの自動車と言えば、Android AutoやCarPlayに対応したものがアメリカで販売されています。ところが、ヒュンダイモバイルのウェブページで各製品の情報を見ても、自動車との連携などは一切触れられておらず、端末の簡単なスペックしか公開されていません。アメリカ市場参入でようやく本腰を入れ始めたということで、端末の機能もベーシック、アクセサリなどの販売もまだまだこれからという状況のようです。

1万円台の格安スマホも展開中

ヒュンダイ
5型の低価格LTEモデル「UNO L505」

 こちらはディスプレーが5型FWVGA解像度(480×584ドット)、チップセットもMT6735M(クアッドコア、1GHz)として価格を押さえたモデル。アメリカではおそらく100ドル台前半で売られるでしょう。カメラも背面が500万画素、正面が200万画素とエントリーレベル。しかし、SIMフリーで気軽に購入できる価格は大きな魅力です。

ヒュンダイ
落ち着いたカラバリで上質なイメージ

 カラーは4色展開で、ゴールドやブルーの色合いは表面処理と相まって落ち着いた印象。派手さは無いものの、安っぽさも無く、セカンドマシンにもいいかもしれませんね。そういえば、韓国には第三のメーカーとしてパンテックが存在しました。パンテックが一旦倒産してしまったいま、ヒュンダイにはパンテックを超える製品展開を期待したいもの。

ヒュンダイ
ヒュンダイならではのオリジナルモデルに期待

アイデンティティーのある端末の登場に期待!

 ヒュンダイモバイルのスマホは現在8モデルがラインアップされています。まだまだヒュンダイならでは、という特徴的なモデルは存在しないため、しばらくは価格で勝負をかけることになるでしょう。しかし、すでに低価格なスマホは新興メーカーから多数登場しています。

 2009年のヒュンダイの携帯電話を見ると、腕時計型やiPod型などなかなかおもしろいものも出していました。これから先進国へ参入するのであれば、ぜひヒュンダイならではと言える、オリジナリティーにあふれるデザインの製品を開発してほしいものです。

山根康宏さんのオフィシャルサイト

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