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Apple噂まとめ(4/17〜4/23)

今秋登場のMacは「AMD Polaris」搭載でVR対応に

2016年04月24日 17時15分更新

 みなさん、こんばんは。ASCII(週刊アスキー+ASCII.jp)編集部の吉田ヒロでございます。国内外のApple噂系サイトで4月17日から4月23日までに出回った内容をまとめました。

 先週の注目は、なんといってもMacが米AMD社の次世代GPUアーキテクチャー「Poraris」を採用するという噂。このGPUの採用によって、すべてのMacで4K/60fpsでの出力が可能なるなど高機能化が進むようです。これまでのMacでは、Mac Proを除き、エントリー寄りのノートPCやiMacなどはCPU内蔵GPU、15インチMacBook ProやMacの5Kモデルなどは独立したGPUを採用してきました。しかし、独立GPUといってもすべてモバイル向けのミドルレンジGPUでした。このようにAppleは、Mac Pro以外にはハイエンドGPUは不要というスタンスでした。しかし今回の「Poraris」採用は、これまでのスタンスを崩す新展開ではなく、必要に駆られた動きのようです。「Poraris」が何に必要かといえば、やはりVR。Apple社内にVRチームが結成されていることは噂にもよく出ますし、まだまだ問題はあるもののあれほどユーザー体験を高めてくれるデバイスに、Appleが様子見することはあり得ないと思われます。

4/18 iPhone  7sはガラス素材をボディーに採用

9 to 5 Macによると、台湾KGI証券のアナリスト、ミン・チー・クー氏のレポートとして、2017年秋に発表されると見られるiPhone 7sはボディーにガラス素材を採用すると報じています。iPhone 4/5シリーズのような側面が金属のボディーではなく、ボディー全体をガラスで包み込む(all-glass enclosure)ようです。ガラスであれば、モバイル回線やWi-Fiの電波を通すので、金属ボディーよりも強度は下がりますが、デザインの自由度は上がりますね。

4/18 OS Xの名称がMacOSに変わる

TechCrunchによると、現在のMacのOS名であるOS Xは、WWDCでMacOSに名称変更されるそうです。すでにAppleが公開した一部の文書にMacOSという記述があり、あとでOS Xに訂正したという事件もありましたので、可能性としては高いですね。OS Xは、バージョン10.7のLionで、Mac OS X Lion、OS X Lionの表記揺れが始まり、10.8では正式にMacが取れてOS X Mountain Lionになった経緯があります。そもそも、OS XのXはローマ数字の「10」の意味で、それまでのMacに採用されていたMac OS 9の後継かつ、UNIXベースの新世代のOSであることを示したネーミングでした。とはいえ、Mac業界の外から見てみるとOS Xというネーミングは非常に難解。なんのOSかさっぱりわかりません。Appleが、半角スペースは空かないもののMacOSという名称に戻るのも自然な流れですね。となると問題になるのは、現在のバージョン表記。最新のEl CapitanはOS X 10.11という一般人には最新とは理解されづらい表記です。内部表記は変わらないとしても、外向けには今後はシンプルにMacOS 12とかMacOS 13とかになるのかもしれませんね。個人的には、iOS 10がiOS Xと表記されて、MacのOS Xに追いつくという発表が見たかったですが。

4/19 サムスン→Appleのフラッシュメモリー供給が4年ぶりに復活

ETNewsによると、2017年以降に韓国サムスン電子社からAppleへのフラッシュメモリーの供給が復活するそうです。電磁妨害を遮断できるたフラッシュメモリーを開発に着手したことによる変化だそうです。

4/19 MacBook Airの量産に遅れ

EMSOneによると、次期MacBook Airのコア部品の供給が遅れ、2016年7~9月以降の発売になるそうです。当初は4~6月期、おそらく6月に発表されるとの観測でしたが、6月開催のWWDC2016では発表のみで、発売は7月というかたちになるのでしょうか。

4/19 iPhone 7sの登場でフォックスコンなどが大打撃か

EMSOneよると、2017年発売のiPhone 7sがガラス素材をボディーに採用するという噂を受け、現在iPhoneの金属素材のボディーを供給している、台湾キャッチャー社や台湾フォックスコンの子会社である台湾フォックスコンテクノロジー社の業績に先行き不安が出ているそうです。フォックスコンについては、iPhoneの組み立ても請け負っていますので大丈夫かと思いますが。発注量がデカく、同じデザインで2年間以上も製造される製品寿命の長さが特徴のiPhoneシリーズの受注をなくすと、企業にとっては大きすぎる痛手ですね。

4/20 VR対策?次期MacはAMDの最新GPUアーキクチャーを採用へ

WCCFTechによると、AppleはAMDの次世代GPUアーキテクチャーである「Polaris」を採用するそうです。Polarisラインアップには、ハイエンドノート用GPUやミドルレンジデスクトップ用GPUの「Polaris 10」、ハイエンドデスクトップ用GPUの「Polaris 11」があるようです。Appleはこれまで、Mac ProにはOpenGLの性能を最大限生かせるようにデュアルGPU仕様としてきましたが、独立GPUを採用するMacBook Proシリーズはもちろん据え置き型のiMacやMac miniですらモバイル向けチップを採用してきました。そのため3Dゲームのパフォーマンスでは、GPU性能でトップを走る米エヌビディア社のGeForceシリーズのGPUを搭載する、 WindowsのゲーミングPCとは雲泥の差でした。つまり、これまでの流れを考えるとMac Pro以外はPolaris 10になるのではないかと。ちなみにPolarisでは、4K/60fps出力が可能なHDMI 2.0aとDisplayPort 1.3がのほか、H.265(Main 10プロファイル)での4Kデコードや60fpsでの4Kエンコートにも対応しますが、目玉はやはりVR。VRコンテンツを快適に動作させるにはハイエンドGPUが必須ですので、AppleもPolarisアーキテクチャーの採用を決めたんでしょう。決め手はおそらく、ライバルGeForceシリーズに比べて消費電力が少ないことなのではないかと。

4/20 日本でも間もなく?シンガポールでもApple Payが利用可能に

9 to 5 Macによると、シンガポールでAppleもモバイル決済システム「Apple Pay」が利用可能になったとのこと。現時点ではAmerican Expressカード(クレジットカード)のみの対応だそうですが、VISAカードも間もなく利用可能になるそうです。アジアでは、中国に続き2国目ですね。Apple Payに対応したiPhone SEとの相乗効果が見込めそうな展開。MasterCardのロードマップでは、2016年中にシンガポールのほか、香港や日本でもApple Payが導入されるとのことなので国内でも間もなくのようです。Apple PayはMasterCardのPayPassベースだと言われていますしね。

4/21 ウーブンナイロン製のiPhoneケースが登場か

Macお宝鑑定団Blogによると、AppleはiPhone用ケースのほか、「SmartCover」「SmartCase」などのiPad用アクセサリーに、Apple Watch用のバンドとして採用されたウーブンナイロンを素材に使った製品の投入を計画しているとのこと。根拠として挙げているのは、Appleの人材募集ページ。Apple Softgoods設計チームの一員として、iPhoneケース、SmartCover、SmartCase、Apple Watch Bandなどの素材の開発や設計、評価を担う人材を募集しているそうです。勤務地が和歌山県というのも、なにかを特定できそうな情報ですね。ウーブンナイロンバンドは、Made in Chinaですが素材は日本製ということですし。

4/21 iPhone SEはアジアで大人気!2016年の出荷台数を1500万台以上に修正

EMSOneによると、香港や台湾でiPhone SEが人気とのこと。野村香港(Nomura Asia ex-Japan)は、2016年通年の出荷台数を1000~2000万台と予想していましたが、下限を1500万台に修正したとのこと。国内ではBCNランキングなどでトップ10に入れないなど苦戦中のiPhone SEですが、やはりアジアでは大人気のようですね。

4/22 iPhone 7はインテル製モデルを採用

ブルームバーグによると、今秋に発売されると見られるiPhone 7は、従来の米クアルコム社製ではなく米インテル社製のLTEモデムチップを採用するとのこと。クアルコムのCEOが、それをにおわせるような発言をしたことが発端です。

4/22 2018年登場のApple A12は7nmプロセルルールで製造

Phone Arenaによると、2018年に登場すると見られるiPhone 8が搭載するApple A12プロセッサーは、台湾TSMC社が導入する7nm FinFETプロセスで製造されるとのこと。ちなみに2016年に登場するApple A10は16nm、2017年に登場するApple A11は10nmにプロセスルールで製造されるようです。

4/23 2017年発売の新モデルは有機ELやワイヤレス充電を搭載

MacRumorsによると、米バークレー社のアナリストが、2017年に発売される新モデルはiPhone 8になるという分析結果を公表したそうです。iPhone 8では有機ELパネル搭載のほか、ホームボタンの廃止、ワイヤレス充電などの特徴を備えるとのこと。有機ELパネルは量産体制の整備などから2017年以降のモデルに採用されるともっぱら噂されており、さらに有機ELパネルの採用によって5.5インチモデルが5.8インチモデルに変わるとも言われています。アップルの戦略変更というよりも、部品の供給体制によって製品サイクルを変えざるを得ないようですね。Macではすでにデザインを5年以上変えていないMacBook Airなどもあるので、iPhoneが同じようなサイクルになっても不思議はないかと。iPhone SEのネーミングから妄想すると、今秋発売されるiPhoneはナンバリングを廃止して、iPhone(4.7inch, 2016)などになるのかも。こう考えると、Apple Watch、Apple Watch Sport、Apple Watch Editionのラインアップ構成をiPhoneも当てはめそうな予感。

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