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「LED搭載ドローンを飛ばし、空に絵を描こうと考えた」

カメラは空を飛んだ、もうじき“映像”も空を飛ぶ

2016年04月21日 20時03分更新

マイクロアド代表取締役の渡辺健太郎氏(左)。マイクロアドは2007年設立のベンチャー。広告のリアルタイムビッティングで海外進出を果たしている。右が同プロジェクトのプロデュースを手がけた高城剛氏

 「いまから3年ほど前、『もうじきカメラが空を飛びますよ』と話しても、聞く耳を持つ人はほとんどいませんでした。だから、いま一度お話ししたいと思います。『もうじき情報ディスプレーがフレームから飛び出て、空を飛びますよ』と」

 アドテクノロジー企業マイクロアドが、20年先の広告メディアを見据えて立ち上げた「MicroAd Magic!」プロジェクトを発表した。その第1弾が、ドローンを活用した「Sky Magic」だ。冒頭の言葉は、Sky Magicのクリエイティブディレクターを務めるクリエイター 高城剛氏のコメントである。“ディスプレーが空を飛ぶ”とはどういうことか? 4月20日、舞浜アンフィシアターで披露した。

VRじゃなく、現実の空間を情報化するために

 渡辺社長は「これまでのPC革命、インターネット革命は、私たちがバーチャル空間に入り新しい世界を体験する革命だった。これから起きる革命はその逆。インターネットが現実の中に入っていく。いま生きている空間が目に見えるカタチで変わっていく」と語る。

 高城氏は、「渡辺社長から熱いメールが届いて、休日の誰もいないオフィスに招かれ“インターネットの次は何だ”という話をした。『2001年宇宙の旅』でアーサー・C・クラークは“最先端のテクノロジーは、魔術と見分けがつかない”と述べた。魔法のようなテクノロジーは、Skyに向かう。空間そのものが変わる。VRじゃなく、現実の空間を情報化するために何ができるか? 巨大で、シアターにも入らない。Sky Magicを富士山のそばで動かしてきた」と話したあと、ある映像を流した。

会場でもライブが行なわれた。津軽三味線 小山会の演奏に合わせ、ドローンがステージ上を舞う

LED演出はno new folk studioの菊川裕也CEOが担当。1台のドローンに、660個のLEDを搭載したカーボンフレームを装着する。LEDの画素を高めつつ、フレームの軽量さと剛性のバランスにも気を遣ったという

舞台照明を制御する通信プロトコル「DMX512」を活用。LEDの照明が、市販の音楽ソフトと同期することをアピールした

「パブリックビューイングのモニターが空を飛び始めるといっても、今は信じないかもしれない。しかしドローンという空飛ぶカメラは、トラブルも巻き起こしながら、世界を席巻した。モニターもそう遠くない未来、必ず空を飛ぶ」(高城氏)

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