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ひかりTVがマルチデバイスのモバイル動画サービスを開始!

2016年04月14日 19時09分更新

右のかわいいキャラクターも、4Kの精細な映像だと左のようになる、ということを表しているようだ

右のかわいいキャラクターも、4Kの精細な映像だと左のようになる、ということを表しているようだ

 NTTぷららは4月14日、「ひかりTV 4K」に関する2016年上期の事業説明会を開催。アイキャストと共同でモバイル向け専用チャンネルのリアルタイム配信を開始すると発表した。

 モバイル向けチャンネルは、従来ひかりTVが利用しているフレッツ網ではなく、インターネット網で配信を行なう動画サービス。

専用アプリ「ひかりTVどこでも」。画質は720pとなる

専用アプリ「ひかりTVどこでも」。画質は720pとなる

 スマートフォンやタブレットに専用アプリ「ひかりTVどこでも」を導入することで視聴可能。提供開始日は6月1日でサービス当初提供するチャンネルは約20チャンネルの予定。「フジテレビ ONE/TWO/NEXT」や「TBSチャンネル 2」などが含まれており、プロ野球6球団の試合が視聴できる。

 視聴できるチャンネルは加入プランにより異なり、テレビ向けプラン利用者はすべて無料、モバイル向けプランの利用者は一部チャンネルが無料となる。

説明会の登壇者。左からShort Shorts Festival代表の別所哲也氏、NTTぷらら代表取締役社長の板東浩二氏、フジテレビ総合開発局 開発担当局長の手塚 久氏

説明会の登壇者。左からShort Shorts Festival代表の別所哲也氏、NTTぷらら代表取締役社長の板東浩二氏、フジテレビ総合開発局 開発担当局長の手塚 久氏

 NTTぷらら代表取締役社長の板東浩二氏によれば、今後提供チャンネルを増やしていくとのことで「100%に近い形で提供できるように交渉を進めていきたい」としている。

加入者数の推移。2015年に300万契約を達成したが、その後はやや鈍化傾向にあるという

加入者数の推移。2015年に300万契約を達成したが、その後はやや鈍化傾向にあるという

 ひかりTV 4Kに関しては、2016年度末までに4K VOD作品を約1200本までに拡充する予定。現在は734本なので、500本近い作品が今後1年で追加される見込みだ。

新型の4Kセットトップボックス。最大の特徴は月額500円という低価格で使えること。ただし、初回は4500円のアップグレード料金が必要。HDRに対応予定

新型の4Kセットトップボックス。最大の特徴は月額500円という低価格で使えること。ただし、初回は4500円のアップグレード料金が必要。HDRに対応予定

 4Kコンテンツについては、アカデミー賞公認国際映画祭「Short Shorts Festival&Asia 2016」に「ひかりTVアワード」を新設し、その受賞監督とオリジナルの4K映像作品を制作する。また、短編小説部門の「ブックショート アワード」で大賞を受賞した作品について、4K映像作品として制作する。このほか、沖縄国際映画祭でも独自の賞を新設し、オリジナルの4K作品を制作する。

「ゲームセンターCX」は四国でゲームお遍路めぐりをするらしい

「ゲームセンターCX」は四国でゲームお遍路めぐりをするらしい

 テレビ局との連携も拡大する。フジテレビとは、オリジナルドラマなどの4Kの共同プロジェクトを推進。直近では「ゲームセンターCX」4K版の先行独占配信を6月下旬から行なう。

 フジテレビ総合開発局 開発担当局長の手塚 久氏は「(ゲームセンターCXが)4Kの必要があるかといわれるが、(ロケ地の)四国の美しい風景とともにゲームに挑戦」するとのこと。

4Kドラマの提供も増えていく

4Kドラマの提供も増えていく

 このほか、テレビ東京や岩手めんこいテレビのドラマ提供や、全国各地の地方局からの4K映像の提供も拡大する。

HDR対応テレビも普及が進む

HDR対応テレビも普及が進む

Dolby Vision対応コンテンツを表示するLGのテレビ

 HDR(ハイダイナミックレンジ)コンテンツについては、ハリウッド作品を中心に現在の10作品から22作品に拡大する予定。中には日本の舞台作品「ライ王のテラス」や、Dolby Vision(HDR方式の1つ)対応の「Red Bull X-Fighters World Tour Stop Abu Dhabi 2015」などがある。

 4KのIP放送についても、4月15日から24時間での編成を開始。現在、ひかりTV 4Kと「モデルプレスTV」の2チャンネルが4K対応だが、その両方とも24時間編成となる。

 このほか、ケーブルテレビでひかりTVサービスを提供する「ひかり TV with CATV」について提供を拡大する方針で、現在CATV局8社で検討中とのことだ。

 板東氏は今後について、マルチデバイス、キャリアフリーのコンテンツ提供を進めていくと語り、またクラウドゲームや音楽配信などサービスの幅を広げていくとしており、特にIoT分野については家の中の家電を外から操作するなど、新たなサービスを検討していることを明かした。

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