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コルタナ・Windows Inkの大幅アップデートに期待

Windows 10大幅アップデート、マイクロソフト開発者イベントBuild 2016が開催

2016年03月31日 15時51分更新

Build 2016

 マイクロソフトの開発者カンファレンス「Build 2016」が現地時間3月30日、サンフランシスコにて開催された。

 3日間にわたる基調講演やカンファレンスであるため、今後も大きな話題が追加されると考えられるが、Windows 10の大幅アップデートとともに提供される新機能、HoloLensの出荷開始、UWPの統合が大きなポイントだ。

ようやく出荷開始となるHoloLens

 マイクロソフトでは、今回のWindows 10アップデートを「Windows 10 アニバーサリー・アップデート」と名づけており、いくつかのUIの改良(スタートメニューのカスタマイズやタスクバー表示も変更されるようだ)もなされるなど大幅のアップデートとなっている。機能に関しても、生体認証機能Windows Hello、手描きメモWindows Ink、コルタナの機能強化などが進められる。

Windows Inkが役立つメモ機能ならばデスクトップのデフォルトになりそうだ

 Windows Inkは、デモンストレーションによるとメモの手描きを読み取ってメモ内の日時などからイベントの予定を認識し、自動で予定表に登録できるようだ。また、音声アシスタントのコルタナはさらに賢くなり、カレンダーなどとの機能統合を図っているようだ。口頭で予定をコルタナに伝えておけば、本日の予定など教えてくれる。Windows Inkの新機能とともにパーソナルアシスタントとしてのWindowsデバイスの活用を推進してゆくと思われる。

 Twitterの差別発言で世間をお騒がせしたのが記憶に新しいが、AI関連の開発や応用環境も進めれている。Seeing AI appと呼ばれるデモは視覚障がい者向けの音声ナビゲーションアプリで、Cortana Intelligence Suiteというコルタナの音声とAI技術を応用したプラットフォームで実現されている。さらにSkype Botプラットフォームと呼ばれる環境を公開、Skypeを介して音声や映像を扱えるbotを容易に作成できるようになるという。

 また、Xboxに関しては、Windows 10のアップデートとともにUWP(ユニバーサル Windows プラットフォーム)を大幅に拡張し、Xbox Oneアプリ開発環境と統合化するようだ。UWPはWindows以外のデバイスにも対応する汎用アプリ開発環境として提供されているが、今後Xbox Oneのゲーム開発者のほか、Hololensなども同一の開発者登録でUWP上でアプリ開発を行なえるようになる。

 Windows 10大幅アップデートを含むこれらのアクションは、今年の夏頃に行なわれるという。

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