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ベンチマークスコアーは従来製品の約1.7倍に

クアッドコアのCherry Trailで快適動作! USBも2つ使えるスティックPC『MS-CH01F』

2016年03月11日 11時00分更新

メモリーの向上で性能が格段にアップ

 『MS-CH01F』はテレビや液晶ディスプレーのHDMI端子に接続して使う最新の冷却ファン搭載スティックPC。同社のスティックPCとしては初めてUSBポートを2つ備え、IEEE802.11acの高速通信にも対応。実際、冷却ファンを搭載しない同社の『MS-NH1-W10』と比較したところ、YouTubeのフルHD動画視聴のカク付きもなく、通信速度の安定感が明らかに向上していた。

↑USB2.0と3.0の間は約6ミリと余裕があり、やや大きめのUSB端子をもつ周辺機器も挿しやすい。マイクロSDカードスロットはSDXCまで対応。

 また、CPUはBay Trail世代から描画性能が強化されたCherry Trail世代のAtom x5-Z8300へと向上。メモリーもDDR3L-1333からDDR3L-1600に変更されたことで、全体的な性能アップが図られている。描画性能は解像度1280×720ドットのノートPC標準に設定した『FFXIV』のベンチマークスコアーで1197と『MS-NH1-W10』の256を大幅に上回った。もちろん、3D表現の多いMMORPGなどはプレイすることが難しいが、軽めのADVやブラウザーゲームは十分快適に楽しめる。

↑冷却ファンは液晶の裏にあれば、ほぼ聞こえないほど静かで気にならない。

 一方、CPU性能が上がって気になる熱処理は、動画を15分再生し続けても55度前後でキープ。若干のサイズアップと冷却ファン搭載もあり、安心して使える。通信の安定度を考えれば、テレビをPC化するのに最もオススメな一台だ。

↑『PC TV with nasne』でのテレビ視聴は、2.4GHz帯のWiFi接続ではややカク付いたが、11acルーターに接続した本機では快適。メニューの表示も速かった。

↑HDMIの延長ケーブルを使うと、液晶への接続がラクに。

基本性能に加え通信速度も大幅に向上!

 CPUやメモリーの性能を測定する『Geekbench 3』と、無線LANで接続して別のPCに1GBの写真ファイルを転送する速度を同社の『MS-NH1-W10』と比較してみた。

↑スコアーはファンなしモデルの約1.7倍。ファンによる高い冷却性能により、長時間駆動の熱ダレの心配も少ないため、安心して使える点も◎。

↑無線LANチップは『MS-NH1-W10』のRealtek製からQualcomm製に変更。通信は5GHz帯で接続。混みがちな2.4GHz帯よりも転送速度は高速。

タッチパッド付きキーボードを一緒に買うのが◎

●Wireless Touch Keyboard k400r

BTOメニューで選べるタッチパッド付きのキーボード。USBポートにドングルを挿せば使えるので、PCセットアップ時に活躍。一緒に買っておくと安心。

スペック
CPU:Atom x5-Z8300(4コア/4スレッド、1.44 ~ 1.84GHz)
メモリー:2GB(PC12800 DDR3L)
ストレージ:32GB eMMC
通信機能:IEEE802.11a/b/g/n/ac、Bluetooth4.1
インターフェース:DHDMI出力、USB3.0、USB2.0、マイクロSDXCカードスロット
サイズ/重量:13(W)×39(D)×13(H)mm/約62g
OS:Windows10 Home(32ビット)
直販価格:2万1800円

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