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曲面ディスプレーが未来のスマホの形を決める!

スマートウォッチはもう古い! 腕に巻けるスマホが現実になる!?

2016年02月25日 09時00分更新

 自由に曲げたり丸めたりできる、そんな夢のディスプレーを開発しているFlexEnableは、曲面ディスプレーを使った腕に巻けるスマートフォンの試作モデルを展示していました。

曲げられるディスプレーを「腕巻きスマホ」に応用展開

 FlexEnableは自由に折り曲げのできるフレキシブルディスプレーを開発している企業。スマホにしろタブレットにしろ、ディスプレーの表面はガラスを利用しています。ですが同社のディスプレーは透明なポリマー利用。そのため自由に折り曲げが可能になっているのです。とはいえ、普通のディスプレーは製造段階で高熱を加えるため、樹脂では製造中に溶けてしまいます。しかし、FlexEnableは特殊な技術により樹脂を使ったディスプレーの開発に成功。今回はそのディスプレーを実際にスマホとして使える試作モデルが展示されていたのです。

電源を入れるとスマホの画面が曲面に表示される

 展示品はフィルム状のディスプレーを腕の形に合わせてカーブさせ、それを金属のフレームでしっかりと抑えた構造になっていました。もちろんこのまま製品化されるわけでは無く、あくまでもフレキシブルなディスプレーのデモとして用意されたもの。電源を入れると各種アプリやウィジェットが表示され、スマホとして使うことが可能でした。

思ったよりも違和感無し?フレキシブルディスプレーの可能性を感じる

 実際に腕にはめてみると、この大きさでも十分使い物になると思えてしまいます。なお、ディスプレーの右側には丸いアイコンが並びますが、この試作モデルはタッチパネルにはなっておらず、アプリの起動はそれぞれの丸アイコンを押して起動するようになっています。なおもちろんタッチパネル化することも可能です。

製品化は採用するメーカー次第

 FlexEnableはディスプレーのみを開発しており、スマホの開発や製造は行ないません。このフレキシブルディスプレーをスマホメーカーなどが採用し、実際の製品化を行なうわけです。もしも腕に巻き付けるスマホとして製品化されれば、より薄く、より小さく、そしてより使いやすいものになることでしょう。

スマホが長方形なデザインの時代は終わりになるのか

 最近のスマホはディスプレーサイズの大型化に伴い、本体の大きさも増しています。しかし、フレキシブルディスプレーを使えば今回の試作品のように腕に巻き付けておくことができますから、より大きいディスプレーでも邪魔になることはないでしょう。あるいは、普段は丸めておき必要な時だけ引き延ばして使う、なんて製品も可能になるわけです。

 技術的な問題はまだいろいろとあるでしょうが、数年もすれば曲がるディスプレーを使ったスマホやウェアラブルデバイスが普通に販売されている時代になっているかもしれません。

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