曲面ディスプレーが未来のスマホの形を決める!
スマートウォッチはもう古い! 腕に巻けるスマホが現実になる!?
自由に曲げたり丸めたりできる、そんな夢のディスプレーを開発しているFlexEnableは、曲面ディスプレーを使った腕に巻けるスマートフォンの試作モデルを展示していました。
FlexEnableは自由に折り曲げのできるフレキシブルディスプレーを開発している企業。スマホにしろタブレットにしろ、ディスプレーの表面はガラスを利用しています。ですが同社のディスプレーは透明なポリマー利用。そのため自由に折り曲げが可能になっているのです。とはいえ、普通のディスプレーは製造段階で高熱を加えるため、樹脂では製造中に溶けてしまいます。しかし、FlexEnableは特殊な技術により樹脂を使ったディスプレーの開発に成功。今回はそのディスプレーを実際にスマホとして使える試作モデルが展示されていたのです。
展示品はフィルム状のディスプレーを腕の形に合わせてカーブさせ、それを金属のフレームでしっかりと抑えた構造になっていました。もちろんこのまま製品化されるわけでは無く、あくまでもフレキシブルなディスプレーのデモとして用意されたもの。電源を入れると各種アプリやウィジェットが表示され、スマホとして使うことが可能でした。
実際に腕にはめてみると、この大きさでも十分使い物になると思えてしまいます。なお、ディスプレーの右側には丸いアイコンが並びますが、この試作モデルはタッチパネルにはなっておらず、アプリの起動はそれぞれの丸アイコンを押して起動するようになっています。なおもちろんタッチパネル化することも可能です。
FlexEnableはディスプレーのみを開発しており、スマホの開発や製造は行ないません。このフレキシブルディスプレーをスマホメーカーなどが採用し、実際の製品化を行なうわけです。もしも腕に巻き付けるスマホとして製品化されれば、より薄く、より小さく、そしてより使いやすいものになることでしょう。
最近のスマホはディスプレーサイズの大型化に伴い、本体の大きさも増しています。しかし、フレキシブルディスプレーを使えば今回の試作品のように腕に巻き付けておくことができますから、より大きいディスプレーでも邪魔になることはないでしょう。あるいは、普段は丸めておき必要な時だけ引き延ばして使う、なんて製品も可能になるわけです。
技術的な問題はまだいろいろとあるでしょうが、数年もすれば曲がるディスプレーを使ったスマホやウェアラブルデバイスが普通に販売されている時代になっているかもしれません。
週刊アスキーの最新情報を購読しよう
本記事はアフィリエイトプログラムによる収益を得ている場合があります