ウェザーニューズは2月18日、全国700ヵ所の桜の名所やエリアごとの桜開花傾向を発表した。同社によれば、今シーズンは春の気温が特に高いと予想される東日本で平年並、または早めに開花する見込み。
西日本では春の気温は平年よりやや高くなる見込みで、暖冬の影響で休眠打破（休眠した芽が一定期間低温下に置かれることにより、休眠から覚めること）が不十分。平年並からやや遅めの開花になりそうだとした。
ソメイヨシノの開花は、3月21日頃、全国い先駆けて東京から始まる予想で、東京から開花が始まるのは2008年以来8年ぶりになるという。以下はウェザーニューズによる各地域の開花傾向の全文。
各エリアの桜開花傾向
北海道
開花前線は4月25日頃に道南に上陸！
北海道は、3～4月の気温が平年並～やや高めの予想で、つぼみの生長が早まるため、桜の開花は平年並～やや早めとなる見込みです。5月も平年以上の暖かさが予想されるため、見頃の期間が短くなる可能性もあります。4月25日頃に道南から桜が咲き始め、5月15日頃にかけて開花エリアが広がっていきます。札幌市周辺では4月末から開花が始まりGWには見頃の桜を楽しめそうです。全国で開花が最も遅い根室・釧路方面でも5月10日過ぎから咲き始め、20日過ぎ頃まで満開の桜を楽しむことができそうです。
東北
東北南部の開花は4月初めにスタート！
東北は、3～4月の気温が平年並～やや高めの予想で、つぼみの生長が早まるため、桜の開花は平年並～早めの見込みです。4月3日頃には東北南部の太平洋側から桜の開花が始まり、開花前線は4月下旬にかけて順調に北上する予想です。一番の見頃を迎える時期は、仙台市周辺で4月10日過ぎ、青森市周辺では4月末になりそうです。
関東
今年は全国に先駆け東京が開花一番乗り！
関東は、2～3月の気温が平年並～高めの予想で、つぼみの生長が早まるため、桜の開花は平年並～早めの見込みです。3月21日頃になると全国に先駆けて東京から次第に開花が始まり、3月末になると開花前線は関東北部へ北上していく予想です。都心周辺の桜が見頃を迎えるのは3月25日頃からの見込みで、4月初めには花びらが舞い始めそうです。関東北部では入学式の頃に満開を迎える所がありそうです。
中部
東海や甲府周辺から開花スタート！
中部は、2～3月の気温が平年並～高めの予想で、つぼみの生長が早まるため、桜の開花は平年並～早めの見込みです。3月20日過ぎに東海地方や甲府周辺から桜の開花が始まり、北陸地方も4月上旬には開花時期を迎えます。名古屋周辺など東海地方では3月末に見頃を迎え、4月初めの入学式の頃には桜の花が舞う所もありそうです。北陸地方では4月中旬に見頃を迎える所が多くなる見込みです。
近畿
3月末に京阪神から開花スタート！
近畿は、2～3月の気温が平年並～やや高めの予想ですが、天気が周期的に変化して寒暖の変化が大きくなりそうです。暖かさのためつぼみの生長が加速する時期がある一方、寒さのため生長が足踏みする時期もあり、桜の開花は平年並～やや遅めとなる見込みです。3月26日頃に京都市周辺から桜の開花が始まり、4月初めにかけて開花エリアが広がっていく見込みです。京阪神周辺では4月初めには見頃を迎えそうです。満開の桜の下、もしくは桜吹雪の中の入学式となりそうです。
中国四国
高知から開花始まり、3月末には広島も開花
中国・四国は、1月下旬に記録的な寒波が襲来したものの、昨年11月～今年1月の気温が高めで経過したため、つぼみが眠りから目覚める“休眠打破”が不十分な可能性があります。ただ、2～3月の気温は平年並～やや高めの予想で、つぼみの生長を後押しするため、桜の開花は平年並となる見込みです。高知沿岸では早い所で3月23日頃に開花が始まる予想で、中国地方も3月末には開花時期を迎えます。広島市周辺で見頃を迎えるのは4月初めとなる見込みで、満開の桜の下で入学式を迎えられそうです。
九州
福岡から開花スタート！南部ほど遅い開花
九州は、1月下旬に記録的な寒波が襲来したものの、昨年11月～今年1月の気温が高めで経過したため、つぼみが眠りから目覚める“休眠打破”が不十分な可能性があります。一方、2～3月の気温は平年並～やや高めの見込みで、つぼみの生長を後押しすると予想されます。このため、桜の開花は平年並～やや遅めとなる見込みです。3月20日過ぎから沿岸部で桜の開花が始まり、その後、標高の高い所へと開花が進む予想です。福岡市周辺では、3月末に見頃の桜を楽しめそうです。長崎市や鹿児島市周辺などは、入学式の頃に満開の桜を楽しめる所が多くなりそうです。
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