2016年02月03日09時00分

「うんことおっぱいしかなかった」人気アプリ開発者は語る

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27歳でObject-Cを学びはじめた営業マン

── 社会人になったばかりのときは何をされていたんですか。

通信機器の営業マンをやっていました。午前中に中小企業に100~200件くらい電話をかけて、アポをとり、電話機を売りにいく。契約がとれないと電話越しに上司がブチギレる。成果主義のストレスに耐えかねて、おなかがくだりました。

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── それから自分の腸に興味が出てきたわけですか。

決定的だったのはフットサルをはじめたときでした。走って体温が上がると、じんましんが出る。抗ヒスタミン剤を前日に飲んで、アレルギー反応が出ないようにしていたんですが、それが根本的にやばいということに気づいたんです。当時、花粉症もひどかったんですが、すべては腸内環境を良くすれば治るということを知り、そこからうんこを良くする情報をとりにいきました。

── 書籍を読みあさった。

腸内細菌の本、便秘を治す本、いろいろ読みました。

── そもそも、どうして営業なんてやろうと思ったんですか。

子供のころサッカー選手になる夢をあきらめて、そのあとパイロットになろうと思った。けどそれもあきらめたんですね。大変そうだったから。英語も苦手だし。

── ものすごくあきらめが早いですね。

でも、お金は欲しかった。それで、父親が事業に失敗したのを間近に見ていたので、逆に自分ならそれくらいできるんじゃないかと。それで20代で起業しようと思い立って、まずは営業職についたんです。

── なんで起業家志向なのに営業職なんですか?

起業家の本に「営業力が大事」と書いてあったんです。

── びっくりするほど素直ですね。

ぼくはどちらかというと引っ込み思案で対面恐怖症。だけど環境が変われば変わるんじゃないか、ということで入ってみたんですよ。でも、やれどもやれども、会社のサービスのイメージも浮かばない……。

── 実際営業しかやってないですしね。

あらためてスタートアップの勉強をしてみたら、FacebookにしてもSpaceX(イーロン・マスク氏が立ち上げた宇宙航空会社)にしても、自分のアイデアひとつでやっている人たちはコンピューターサイエンスを学んで、ITをやっている。それで、27歳にしてObject-Cを学びはじめたんです。まずiPhoneアプリをつくりたかったので。

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── 仕事でクタクタになっても勉強をはじめられるのは素晴らしいことだと思います。どうやってプログラミングを学んだんですか?

退路を断たないとダメだと思って、数十万円くらいのローンを組んで、3ヵ月間くらいの社会人スクールに申し込んだんですよ。ガチで勉強しようと。でもそう思った矢先、1ヵ月くらいでスクールに夜逃げされまして……。

── えええっ。

本当に落ち込みました。1年間くらいお金もなくて自習しかできなくて。

── それでも、すぐあとに「ウンログ」の開発をはじめますね。

そのときたまたま、とあるプログラマーと出会って、彼からすべてを教えてもらったんですよ。そこから1年半くらいかかってリリースしたのが「ウンログ」です。

── 最終的には人の縁が味方をしたと。とてもいい話なんですが、初めてつくるアプリに、どうして「ウンログ」を選んだんですか?

モチベーションを保てるのがうんことおっぱいしかなかったんですよ。

── 当時27歳ですよね?

はい。

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