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新たなモノづくりプラットフォーム

ランサーズとカブク、「3Dクラウド・メーカー」提供開始

2016年01月28日 06時00分更新

 ランサーズとカブクは1月27日、個人の要望を個人がデザインする新しいモノづくりプラットフォーム「3Dクラウド・メーカー」の運用を開始した。「TOYOTA i-ROAD」における第1弾事例も発表している。

 3Dクラウド・メーカーは、企業や個人の商品アイデアを素早くカタチにするサービス。クラウドソーシング基盤「ランサーズ」に登録している3Dデザインが可能な4000人のデザイナー会員が、商品アイデアを3Dデータ化。カブクが保有する、30カ国以上・数百工場におよぶデジタル工場ネットワークを使って製造する。「3Dデータ制作をプロに頼みたい」 「最適な工場を選んで、製造を頼みたい」 といったニーズに応える。さらにシステムで製造工程を統合管理し、納品まで確実に対応するのが特長だ。

 第1弾事例となったのが「TOYOTA i-ROAD」。クルマとバイク両方の可能性を持つ新発想の都市型モビリティとして、その実用化に向けた「OPEN ROAD PROJECT」が始まっており、約100名にそれぞれ1カ月程度i-ROADを貸し出し、さまざまなサービスの評価が行われている。

 今回の取り組みでは、「欲しいデザインは、自分でつくる。」をテーマに、i-ROADのフロントパーツをカスタマイズ制作した。試乗パイロットのデザイン要望をクラウドソーシングで3Dデータ化し、カブクのサービスにより全世界の3Dプリンタ工場で製造・納品したという。

 両社は、新しいモノづくりの形「既製品の枠を超えた、個人のためのプロダクトづくり」が実現したとし、今後も新しいモノづくりに挑戦するとしている。

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