2016年01月16日10時00分

ビジネス向けにいいぞこれ!コスパが優秀な6万円台プロジェクターの使用感

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プロジェクタ
↑カシオ『XJ-V1』は、丸みのあるデザインが特徴のコンパクトなプロジェクターだ。実売価格は6万4300円前後。

 会議でみんなと情報を共有したりプレゼンしたりするアイテムとして必須なのがプロジェクター。タブレットや2in1マシンが普及してきたとは言え、2、3人以上の会議では画面の大きさ的に限界がある。

 プロジェクターもピンキリでさまざまなタイプがあるが、会議やプレゼン、小規模なセミナーなどで使ったり、デジタルサイネージとして店頭で長時間投影するような使い方なら、コストパフォーマンスに優れサイズもコンパクトなカシオの『XJ-V1』がオススメだ。

 プロジェクターの光源といえば、以前は高輝度が確保できる水銀ランプが使用されることが多かった。しかし近年、水銀ランプは使用後に環境へ負担をかけるということで、光源に半導体を使用するタイプが増えてきている。カシオはレーザーとLEDを組み合わせたハイブリッド光源を2010年から採用し、いちはやくプロジェクター全ラインアップから水銀ランプの使用を排除してきたメーカーである。

 カシオのハイブリッド光源は、RGBのうち赤色は高輝度赤色LED、緑色は青色レーザーを蛍光体へ通したもの、青色は青色レーザーを使用している。表示パネルはDLP方式で、LCDより高画質で明るく、表示速度も優れているのが特徴だ。

プロジェクタ
↑カシオのハイブリット光源のしくみ図。赤色だけ高輝度LEDを使用し、ほかの色はレーザー光を使用している。

 XJ-V1の光源の寿命は、なんと2万時間。24時間365日使っていても、2年と103日と8時間もつということだ。もちろんそんな使い方はしないと思うが、たとえ1日8時間使ったとしても6年以上もつ計算なので、ほぼ交換が必要ないと言っていいレベルだろう。これが水銀ランプの場合だと、寿命は2000~4000時間。1日8時間だと1年半以下で交換が必要になり、そのぶん維持費がかかることになる。

 加えて、消費電力が最大150Wと非常に低いのも特徴だ。水銀ランプの場合、同じクラスだと250W以上なので、その3分の2以下にまで電力を抑えられるわけである。

 輝度は150W駆動のときに2700ルーメン。エコモードは5段階用意されていて、レベル1で120W、レベル5にすると70Wで駆動する。レベルが上がるほど明るさも落ちるが、実際使ってみると、レベル1~2程度なら陽の光が入った室内でも投影した映像がしっかり見える。普段はエコモードでも十分実用に耐えるので、活用すればさらに電気代がオトクになるはずだ。

プロジェクタ
↑写真だと見えにくいかもしれないが、照明をつけた状態でもくっきり見える。

 室内を暗くして使えば、エコレベル5でも十分。その場合排熱ファンが超低速となり、非常に静かになるので音を鳴らしたいときなどはそのほうがクリアーに聴こえる。

プロジェクタ
↑本体設定から、エコモードのオン/オフと、エコレベルを調整できる。

 半導体光源の使用によるもう1つのメリットが、光源の立ち上がりの速さだ。水銀ランプ搭載モデルだと電源を入れてから安定した明るさになるまでかなり時間がかかるが、この製品の場合わずか5秒で使用できる。一度電源を切って再起動しても、同じく5秒で起動。水銀ランプ搭載モデルほど熱くならないので使用後のクールダウンも必要なく、電源を切ればすぐにファンも停止する。要するに、使い勝手は水銀ランプより断然いいのだ。

プロジェクタ
↑XJ-V1と水銀ランプ搭載モデルの最大輝度になるまでの時間の違い。

 入力端子はD-Sub15ピンとHDMIを用意しており、ほとんどのノートPCに対応できる。投影解像度はXGA(1024×768ドット)で、UXGA(1600×1200ドット)のサイズまで圧縮表示してくれる。ノートPCでもフルHDが多い時代だが、プレゼンや資料を表示する程度なら問題はないだろう。

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↑インターフェース類は背面に配置。音声入出力端子もある。

 最短投影距離は83cmで、60インチ投影時なら179~199cm、100インチ投影時なら307~341cm。ピントは手動で、レンズ上部のダイヤルを調整するだけ。また、光学1.1倍ズーム機能があり、こちらも手動で調整できる。

プロジェクタ
↑ピント調整はレンズ上部のダイヤルで調整。

 サイズはおよそ幅269.5×奥行き269.5×高さ88.5mmとかなりコンパクト。レンズが本体に食い込んだ位置にあり、4隅が丸いデザインのため、小さいテーブルに置いても主張しすぎることはない。重さも2.8kgと軽く、その都度持ち運んで設置しても苦にならないだろう。

 設置から投影までの流れだが、まず電源を入れ、本体前面下にあるフロントフットを押して出し投影位置を調整する。次にレンズ上部にある“FOCUS”ダイヤルを回してピントを合わせたら、映像が台形になっているのをリモコンの“KEYSTONE”ボタンで補正。あとはPCを接続して映像を入力するだけだ。とくにつまづくところもなく、非常にカンタンと言える。

プロジェクタ
↑フロントフットを押して出して投影位置を調整。
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↑付属のリモコン。“D-ZOOM”は一部拡大するモードで、プレゼン時に便利だ。
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↑台形補正もリモコンから行なえるので、非常にラクに調整できる。
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↑PCと接続。D-Sub15ピンとHDMI端子の両方を備えるので、ほとんどのPCに対応すると言っていいだろう。

 天井吊りやスクリーン裏側からの投影にも対応し、ランプ交換も不要なので常時設置もOKだ。リモコンは赤外線だが、本体に向けなくても十分反応する。防塵設計でホコリによる輝度の性能劣化は軽減されており、メンテナンスも排気ファン部に付着したホコリを取る程度でいい。

 XJ-V1の実売価格は6万4300円前後。同じ2700ルーメンクラスで水銀ランプタイプの製品にはもっと安い製品もあるが、ランプ交換に2万円以上の予算が必要になったり、消費電力の差でXJ-V1より電気代がかかったりと、維持費を考えればXJ-V1のほうが断然オトクだと言っていいだろう。会議やプレゼンで大活躍し、使い勝手も良く、それでいて懐にも優しい、コストパフォーマンスの高い製品なのである。

■関連サイト
『XJ-V1』製品ページ

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