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アベノミクス2018年問題とスタートアップの関係って?

2015年12月26日 07時00分更新

編集部でのこぼれ話を中心に、この先のスタートアップ関連の動きをおさらい! 記事にする必要のない余計な情報、ウラ話を中心にゆる~くお届けします。

北島:2015年も残すところわずか。今年最後のアスキー大江戸スタートアップ定例座談会です。

盛田:わたし今週は忘年会の話題しかないよ~っ。この業界の忘年会でかならず話題になるのは「今年はどこが面白かった?」って話ね。

鈴木:忘年会……。わたしと盛田くんはドラゴンカルビしか記憶にございませんが。とはいえ、わたくしもよく聞かれますね。

北島:必ず話にでてくるね~。

盛田:あらためて考えてみたんだけど、1年が長いというか、たとえばバルミューダ究極のトースター「The Toaster」とか、Cerevoと協力したスタートアップUPQの発足とかも今年だったのよね。最初は「どっかあったかな~?」と思ったけど、わたしがとりあげてきたハードはだいたい今年。

北島:2月にMakuakeと一緒に開催したセミナーがかなり遠い記憶ですね確かに。Qrioスマートロックもインタビューを2014年末にして、今年前半で主に取り扱っていたので、今年感が少ないというか。。。アスキーストアではめっちゃ売れてたなと。

Qrio

盛田:「しゃべる抱き枕」とか「うんこ予知デバイス」の印象が強すぎたのかもしれないけど。

鈴木:抱き枕は出荷をしたというから、次のソフトウェア的な展開を楽しみ。うんこはバズったねー。その後はどうなったんだろう。

盛田:ちゃんと出てほしいところですね。うんこもハードも。

鈴木:ほんと出てほしい。「あと5分で出ます」はいいけど、「便秘であと2時間かかります」とかもわかるのかな?

北島:モノが出るかどうか、ハードウェアスタートアップの切実な部分ですね。

盛田:あと忘年会で出てた話の1つが「スタートアップ2016年限界説」ね。

北島:去年~今年が盛り上がっていたのは確かだけど、その詳細を聞かせてください。

盛田:これけっこう切実な話なんだけど、2017年4月に消費増税の計画があって、2018年には日銀・黒田東彦総裁と安部晋三首相が任期を迎えると。とくに後者は「アベノミクス2018年問題」なんて言われてたりするんだけど、アベノミクスとともにVCからの資金調達のハードルが下がってやりやすくなってたスタートアップ界隈にとってはピンチかもしれなーい、という話でね。

鈴木:市場全体がという部分は、盛り上がるベンチャー・スタートアップ界隈に水をかける可能性は高いかもね。

北島:調達だけに限ったところだと、出す側は現状、じゃんじゃんな具合にも見えるけどどうなんでしょ。従来のVCだけでなく、コーポレートベンチャーキャピタルも増えているけど……。

盛田:そう考えると、最近増えてきた大企業とのジョイントがますます増えていくのかもしれない。そっちのほうが本来あるべき姿って感じるし応援したい気もするけど。

鈴木:そこはわたくしの出番ですね。そこが知りたく始めた新連載「大手に訊くスタートアップ支援の狙い」や“アクセンチュア・オープンイノベーション・イニシアチブ”など、要注目しているところです。

北島:注目によって盛り上がった結果ということなら、いいんだけどね。最終的にはどれだけ投資での幅が出せるかってことなのかな。

盛田:まあそんなこと言っててもわたしケーザイとか難しいことわかんないからね☆ てへっ♡

北島:ま、こぼれ話でありよもやま話ですからね。フリーインプロビゼーションのような記事作りがモットーです。

HADOの隣に参式電子弓とか、そんなゲーセン欲しい

北島:もう年末なのでイベントも多くないですが、GUGENは面白かったですよ。

透過ディスプレイがかっこいい ダッシュボードに置ける運転支援デバイス

鈴木:『Pyrenee Drive Screen』は個人的に注目していたガジェット。わたくし別件で岐阜にいただのですが、GUGEN見に行きたかったなー。

Pyrenee Drive Screen

盛田:あのクルマのやつねー!かっこよかった。個人的には「参式電子弓」が超気になったです。

北島:実際体験してみたけど、結構重くて本格的でした。スマホとかから音は出せるんだけど、あえてない形で、弦の音や重さが売りみたいでした。

参式電子弓

盛田:あれ体にフィードバックされるのは弓を引いたときの重みってこと? 矢はないんだよね。空砲というか、矢なしで弦の部分が「ビョーン」ってなるわけですかあれは。

北島:矢はバーチャル。3Dの電子空間に飛んでいくんだけど、そのタイミングが「ビョーン」とあわさっているので気持ちいいの。

盛田:あああ~~理解理解! 遅延なかったら超気持ちよさそう。

北島:そそ! あとは飛んでった先でのアクションが現状は彫像みたいなやつが倒れるだけなんだけど、必殺技みたいなのほしいと思ったよ。

盛田:子供のときだったら絶対口で音出してた。「ぶあっしゅうううううう」「じゅあああああん、ぶわっしゃあああああああああ」「どしゅうううううううう」……いや、わたし今でもやるな、それ。

北島:フィールド移動の検知も合わさると、普通にVRのEスポーツの1つになりそうでした。ハウステンボスあたりにこれも追加されるといいんじゃないかな。

盛田:HADOの隣に参式電子弓とか、そんなゲーセン欲しいなー。バッティングセンターとかもそのうちバーチャルにならないかなあ。わくわく。

■Fintechセミナーを1月27日(水)に開催します

 

北島:そしてここで1点お知らせを。年明け1月にセミナーイベントやります! マネーフォワード、マネックス証券、東京三菱の3社を招いて、1月27日(水)にたのしいセミナーやるよ~。金融方面、ASCIIはあまりやってないので、初心者の気持ちを持ちつつ、中身ではASCIIっぽく迫る予定です。ほかでは出ないいい意味で変な話をいっぱい聞きたいですね~。

今こそFintechについて知りたい!マネーフォワード、マネックス、東京三菱UFJ登壇セミナー開催

鈴木:やっていないとは心外な! サービス、業界動向含めて、2015年の後半はFintechにコミットしていましたさ。

北島:「マネーアスキー」でググると見たことのある(大江戸スタートアップ関連の)記事がほとんどなのですね~。ということで、鈴木さん的にはずっとやりたかった企画なんです。

鈴木:実は大江戸スタートアップの名前ができる前、スタートアップサービスの個人取材をしていたころ、まず突撃したのがマネーフォワードさんなんです。

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鈴木:とはいえ、わたくしが知りたいのは……「Fintechって究極のところ、すごいテクノロジーが出てきたら、誰でも大金持ちになるんじゃね?」って思うんだけど、頭悪いん感じですかね?

北島:「お、マジで? やっべぇよ、これ」って部分なんだろうけど、それを担っているのはどうも海外勢力が多い気がしますね。

鈴木:海外のFintechがどう発展しているのか。そして「なぜ?」なのかは、このセミナーで知りたい部分です。

北島:ちなみにマネックスグループ松本代表のこの記事がだいたい1年前。儲かる分野なので、いろいろ注目集まっている感じなのかなと。

盛田:最近になって大手経済紙みたいな場所でも名前を見ることも増えてきた分野ですな。金融は銀行法みたいな業界法が厳しいって話があるから、それがどこまで寛容になれるか。仮想通貨・ブロックチェーン系の新技術はじわじわ出てきてるんだけど、本命の銀行と証券会社になにができるか注目したいとこです。なんかマジメになっちゃったよ! やだやだ。日経さんみたい。

鈴木:でもでも、その意味でスタートアップとメガバンクが同じ場で話をするというのは、何が飛び出すか注目してほしいです。

北島:ちなみに盛田さんは今回もレポート記事をお願いします。鈴木さんは司会を張り切ってお願いします。

盛田:うおお、頭が疲れそうな……がんばります。

今年も、ありがとうございました!

北島:ということでまた来年ですね。最後にメッセージで締めましょう。

盛田:去年の秋ごろから大江戸スタートアップをはじめて、早いもので1年ですよ。いわゆるスタートアップメディアとは真逆の意識低い系としてやってきましたけど、お楽しみいただけてたら何よりです。来年も「みんなの友だち」という感じでやっていきますのでよろしくおねがいします。

北島:取材でおつきあいしているみなさんからいい影響・刺激をいただいていると日々思っています。来年からも少しずつ進化していければと思っていますので引き続きお付き合いをお願いいたします。年末ご多忙の折ではございますが、お身体にお気をつけて良き新年をお迎えください。

鈴木:とにかく楽しいことを伝えるアスキーっぽさを忘れずに、おもしろいスタートアップのサービスをガンガン紹介していきます。同時に紹介するだけではなく、ベンチャー・スタートアップ業界全体がますます盛り上がっていくよう、いくつかの面から攻めていける、そんな2016年にしていきますので。

3人:アスキー大江戸スタートアップを来年もごひいきに!

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