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KSE-1500、JH Audio、FLC Technology

“ポタフェス 2015”で見つけた超高音質なイヤフォン

2015年12月23日 09時00分更新

 12月19日と20日の2日間、ルサール秋葉原で開催された“ポタフェス 2015”。ポータブルオーディオをテーマに国内外の有力ブランド、そしてこだわりブランドまでが一堂に会し、実際にユーザーがその“音”を確かめられるイベントだ。会場で見つけた、超高音質な製品を紹介する。

東京・秋葉原で開催された「ポタフェス 2015」

高音質と言えば「Shure KSE-1500」

 「ポタフェス 201」の会場内で見つけた製品で“超高音質”と言えば、やはりShureの「KSE-1500」を紹介しないわけにはいかない。すでに国内でも10月22日に発表済み、発売は2016年1月15日に決定しているが、「ポタフェス 2015」の会場でもその試聴、そして整理券を求めて長蛇の列ができていたアイテムだ。

初日の試聴枠は即埋まってしまい、2日目も朝から整理券待ちとなっていた

世界初の「コンデンサー型イヤフォン」となった「KSE-1500」

 最大の特徴は「コンデンサー型」という、マイクあるいは一部の大型のヘッドフォンのみで採用されていた方式を、世界で初めてイヤフォンで実現した「コンデンサー型イヤフォン」(特許出願中)としたこと。

 イヤフォンとしてはコンデンサー型のマイクロドライバー1基を使用。周波数帯域は“ハイレゾ”の基準を満たす高音域(50kHz)に対応。コンデンサー型イヤフォンの駆動に必須となる専用アンプ兼DACは、iPhoneのLightningケーブル直結によるデジタル入力も可能。最大96kHz/24bitの再生/入力にも対応する。もちろん、PCやAndroidスマホからのデジタル入力、アナログ入力も可能だ。

専用アンプで駆動する方式。スマホからのデジタル入力も可能だ

イヤフォン部はマイクロドライバー1基ながらハイレゾ帯域もカバー

 実際のKSE-1500のサウンドを聴くと、極めて微少音声まで正確に鳴らし、非常に精緻な音再現性をもつ。音楽を聴くというよりは、音源のあらゆる情報を耳にダイレクトに届ける、とでも形容すればいいのだろうか。とにかく、イヤフォンとして異次元な音と呼ぶほかない。

 36万円前後という店頭予想価格は、一般的なイヤフォンとして考えるとかなり高価に思えるかもしれない。だが、すでに10万円クラスのイヤフォン、ヘッドフォンアンプを導入しているユーザーがKSE-1500の音を聴いたら、この音質の良さで36万円であれば、むしろ「コスパが高い」と思えてしまうかもしれない。

→次のページヘ続く (音質をカスタマイズできるイヤホン!?

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