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40年前のピアノを最新型にできるかもなヤマハのサイレントキット

2015年12月09日 12時00分更新

 11月30日に発売した「週刊アスキー 特別編集 冬の超お買物特大号」はこの冬のお買い物をサポートする雑誌だ。今回、ひさびさに紙の週刊アスキーが販売されたことを記念し、フリーライターのいーじま氏に「いま、ほしいもの」というテーマで寄稿いただいた。いーじま氏がほしいものはこちら。

ヤマハのピアノ消音ユニット「RSG-3」

家で眠っているピアノを呼び覚ますヤマハのサイレントキット

 どーも元週アスデスクで、いまはフリーライターのいーじまです。

 最近、5歳の息子が幼稚園の音楽会でメロディオン(鍵盤ハーモニカ)を演奏するということで、家でも進んで練習しているんだけど、メロディオンではなく私が昔使っていたピアノで弾きたいと言い出した。

 もちろん使ってくれるのは大歓迎で、無駄に1年ごとに調律(1回1万5000円もかかる!)していた甲斐があったわけだが、昼間ならいいが夕食後の夜7時過ぎに練習しだすのだ。戸建てとは言え、音漏れによる近所迷惑が気になってしまう。しかし、息子のやりたい意欲を削ぐわけにもいかない。

 そんな葛藤を解消してくれるのが、ヤマハのピアノ消音ユニット「RGS-3」だ。

 製品の型番は、ピアノの型番によって変わってくるので、サイトを要チェックしてね。家にあるのは私が小学1年生のときに買ったヤマハのアップライトピアノ。1975年のことだから実に40年前の代物だ。でも、毎年調律していたおかげか、いまだにしっかり音は鳴る。そんな昔のピアノでも、現代ピアノのような、いわゆる「サイレントピアノ」化できてしまうのだ。スゴいと思わない?

ヤマハのアップライトピアノの型番は、上の蓋を開けて確認。うちのはU3

 サイレントピアノと同様にちゃんと、ハンマーの動きを高精度の光センサーで読み取って、音の強弱を再現。ハンマーシャンクストッパーにより、打弦の直前でハンマーの動きを止めるので、タッチ感も変わらないという。サイレントピアノ用につくられていないにもかかわらず、そんなことが実現できるのは、ヤマハの技術力でしょう。

 ピアノの音は、ヤマハのコンサートグランドピアノCFIIISの音をサンプリングしているので、今売られている電子ピアノに引けをとらない。録音機能も付いているから、自分が弾いた演奏をあとから流すこともできる。MIDIとしてUSBメモリーにデータ保存までできてしまう。40年前のピアノが最新型に早変わりだ。

40年もたつとちょっと鍵盤も黄ばんでくる。でもサイレント化で最新型ピアノの仲間いり!?

 もっともこの製品は、7年前から発売されていて、調律師の人にも「どうよ?」ってすすめられていたもの。当時はピアノを本格的に使うかどうかわからないのに、15万円+取り付け料4万円(税別)もかけるのはなかなかできない。なので、ほしいとは思いつつスルーしてきたのだが、ここに来て購入する理由付けができたわけだ。

 20万円も出せばそれなりにいい電子ピアノが買えるご時世だけど、せっかく古いピアノが眠っているんだから活用するしかない。大人になってからピアノが弾きたい、という人も増えてきているそうだから、昔のピアノをサイレント化して、仕事から帰ってきて練習してみるのもいかが?

ライター いーじま

23年間アスキー(現KADOKAWA)に勤め、この春退社。ぼーっと4ヵ月ほど過ごしていたが、ようやくライターとして本格的に始動。IT系を中心に執筆中。将棋電王戦は週アス時代から追いかけている。



 一見地味に見えるが、いーじま氏の紹介を見るとかなり便利なガジェットであることがわかる。「週刊アスキー 特別編集 冬の超お買物特大号」にもこうした便利なガジェット情報が満載なので、書店やコンビニでチェックしてみてほしい。

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『週刊アスキー 特別編集 冬の超お買物特大号』


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■判型:A4変
■ISBN:978-4-04-865631-3
■発売:2015年11月30日(月)
■定価:本体639円+税
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