週刊アスキー

  • Facebookアイコン
  • Twitterアイコン
  • RSSフィード

トレタがセールスフォースからの資金調達・業務提携 飲食店への高度なCRM導入をより手軽に

2015年12月03日 14時20分更新

トレタの中村仁代表取締役

 12月3日、飲食店向け予約/顧客台帳サービスを提供するトレタは米国セールスフォース・ドットコムの投資部門セールスフォース ベンチャーズの第三者割当増資による資金調達実施および業務提携を発表した。増資実施後の資本金は2億3991万円となる。

 トレタは、高級レストランから居酒屋まで、飲食店の予約を簡単・便利に管理ができる予約/顧客台帳サービス。現場を意識した使い勝手への徹底したこだわりは高い評価を受け、2013年12月のサービスリリース以来、登録店舗は4000店舗を突破。今年9月に出した数字でもマーケットシェアナンバーワンを獲得している(シードプランニング「注目サービスの最新動向 No.3」より)。

 今回の調達・提携により、営業体制の強化、開発力の増強、そしてセールスフォースとの連携推進が図られる。世界トップシェアのCRM(顧客関係管理)を有するセールスフォースとの資本業務提携を通じて、あらゆる飲食店が高度なCRM機能を手軽に利用できる世界の実現を目指すという。

 セールスフォース・ドットコムが提供するクラウドCRMサービス「Salesforce Sales Cloud」と「トレタ」とを連携させることで、蓄積された顧客属性・予約行動などのデータを活用した高度な顧客サービスを飲食店が実現できる機能が加わるという。

 SaaS型としてのトレタの毎月課金利用継続率は驚異の99.7%。圧倒的な飲食店の支持をもっており、さらにその後ろには数多くの予約行動データが眠っている。セールスフォースとの結びつきによって、これらの価値の増大が図られることは、飲食店にとってもメリットが大きい。

 また先日開催された弊誌セミナーでも、トレタの中村代表は「海外のマーケットに行こうとしている」と語っていた。海外でのレストラン予約については米オープンテーブルが圧倒的だが、トレタとしては、その囲い込みをいかにこじ開けるかが勝負となる。今回の提携も、先を見据えたその一環として期待したい。

 なお、なぜここまでトレタが支持されるのかは、「紙に勝てるITツールをつくれたから」と中村代表。その詳細は近日公開予定のセミナーレポートでぜひご覧いただきたい。

■関連サイト

この記事をシェアしよう

週刊アスキーの最新情報を購読しよう