週刊アスキー

  • Facebookアイコン
  • Twitterアイコン
  • RSSフィード

プレイしたらトレーディングカードゲームの魅力が思う存分伝わった

Shadowverseは友達に勧めたくなるほどハマれる魅力のアプリ

2015年11月30日 19時00分更新

 今月29日、Cygamesが今冬配信(つまり暖かくなる前)予定のiOS/Android向けアプリ「Shadowverse」(シャドウバース)の先行体験会が行なわれた。「Shadowverse」は今年10月に制作発表会が開催され、超本格TCG(トレーディングカードゲーム)ということで話題になった。さらに、今日のスマホアプリでもブームの兆しを見せている“e-sports”としての展開を視野に入れている。(関連記事

TCG初心者でも十分に楽しめるシンプルなルール

先行体験会ではディレクター 齊藤優太氏(写真右)、プロゲーマー StanSmith氏(写真中央)がゲーム概要を説明。ゲストにタレントの佐藤かよ氏(写真左)が登場。

さらにゲーム内でキャラクターのボイスを担当する声優の優木かな氏(写真右)、佐倉薫氏(写真中央)、石上静香氏(写真左)がゲストとして登場した。

 筆者はTCGはどちらかというと初心者。ここ数年では全く触れていないと言っても過言ではないほど。しかし、結論から言ってしまえば「ルールは遊んでいればわかる」と言い切れるほどわかりやすい。

 最大の目的は相手の体力(ライフ)を0にして勝利すること。体力を0にするために、ユニット(モンスター)やスペル(呪文)を使うのだ。プレイヤーの体力は20からスタートする。

対人戦ならではの駆け引きがいつでもスマホで楽しめる。

 ユニットにはそれぞれプレイ(召喚)に必要なコスト、ユニット自身の攻撃力と体力が設定されている。さらにユニットには個別に能力が付与されているものもあり、相手ユニットを破壊したり、山札からカードを引いたりなどさまざま。

 ユニットやスペルを発動するためのコストは「PP」(プレイポイント)で支払う。PPは自分のターンごとに最大値が1ずつ増え全回復する。最大で10まで貯まる。ユニットやスペルの効果でPPを増やすことも可能だ。
 また、ユニットにはそれぞれ「進化」というものがあり、「EP」(進化ポイント)を払うことでユニットを進化できる。進化をするとユニットの攻撃力と体力が上昇する。

初心者から“TCGに自信ニキ”まで満足させる豊富なサンプルデッキ

 先行体験会では5種類のデッキの中から対戦ごとにひとつ選択し、会場内にいるユーザーの誰かとランダムでマッチングして対戦した。それではサクッと対戦までの流れを紹介する。

上段左から「アリサデッキ - Elf」、「エリカデッキ - Royal」、「イザベルデッキ - Witch」、「ローウェンデッキ - Dragon」、「ユリアスデッキ - Vampire」。

対戦相手がマッチングされると互いのカットインが入り、ユーザー名やレートなどが表示。

対戦開始時は手札が3枚ずつ配られる。1度だけ引き直しが可能で、任意の枚数ぶん引き直せる。

対戦画面。画面下のカードが手札。中央にでているのが自分のユニット。対面にいるのが相手プレイヤーとユニットだ。カードを場に出すときや攻撃するときはそれぞれフリック。カードの詳細を見るときやカードを選択するときはタップする。

いつでもカードの能力を見ることができるだけでなく、相手がカードを使用するたびに画面にカードの効果が表示されるのもうれしいポイントだった。

すべてのユニットカードは「進化」することができ、進化したユニットは攻撃力と体力が上昇したり、追加で能力が付与されたりする。1回の対戦で先攻は2回、後攻は3回進化させることができる。

「進化」を行なうとカードイラストもより豪華になる。

 カードを出し合いつつ、相手プレイヤーを攻撃し、勝利を目指すというシンプルなルール。カードの種類もかなり豊富だが、逐一能力を確認できるので初めて見るカードばかりだったが難なく使うことが出来た。

筆者だけでなく会場にいた方、そしてゲストの方までも夢中になって対戦をしていた。

 また、先に紹介したデッキについては初心者から“TCGに自信ニキ”まで満足させる豊富なサンプルデッキとなっている。

 事細かにすべてのデッキの詳細を書いても良いのだが、とりあえず筆者のようにTCG初心者にオススメのデッキは「ローウェンデッキ - Dragon」。ローウェンデッキはドラゴンをメインとするデッキで、自身のPPを増やす能力のカードを序盤は使っていき、相手よりもいかに早く高コストの強力なユニットを召喚するかがカギとなっているデッキだ。
 先行体験会ではランダムマッチングでさまざまなユーザーと対戦できたが、TCG初心者の筆者でもローウェンデッキでは3戦3勝できたので、多くの方にオススメできること間違いない。やることが明確だからね。

 逆に、「俺はTCGめっちゃやってるぜー!」的な人にはスペルカードをメインに使う「イザベルデッキ」や自分の体力を削るなど代償を払うぶん強力なユニットを多くもっている「ユリアスデッキ」がオススメなようだ。製作者曰く「TCGに“自信ニキ”だったり、テクいことが大好き!な方にぴったり」と。

序盤から「PP」を増やし、中盤以降から強力なユニットを大量に場に出せるのが単純明快でオススメな理由。

クローズドβテストが超楽しみすぎる

 今回の先行体験会ではデッキが5種類で、カードの種類も100枚に満たない程度だった。しかし、今後開催予定のクローズドβテストではデッキ自体の種類をさらに増やし、カード総数も400種類ほどになるとのこと。自由にカードを組み合わせて思いのままのデッキを組める楽しみもあるようだ。
 クローズドβテストでは先行体験会以上に多くのユーザーがプレイすることになるはずだ。さらに、デッキやカードも思い思いのモノを選んで個性がでるゲームになるはず。

 TCGということで、PvP(プレイヤー対プレイヤー)がメインのコンテンツになると思われ、ゲーム内の大会なども開催されると予想できる。そうなってくると重要なのは通信環境だ。不安定な環境だと通信が切断されてしまう可能性があるので安定した環境で遊びたい。
 また、一回の対戦ではだいたい10分程度の時間を所要する。通勤や通学中に遊ぶゲームアプリではなく、ガッツリと遊ぶタイプだ。

 ルールはかなりシンプルで、TCGを全く遊んだことのない人でもとっつきやすいゲームアプリとなっている反面、やりこみ要素も豊富で時間を忘れて遊ぶことができる。
 正式リリースまでにクローズドβテストが開催予定となり、注目が現段階以上に集まるゲームアプリということで間違いないだろう。筆者も今後配信予定となっているアプリで一番注目している。と、いうか体験会で遊んだだけだが、マジでおもしろかった。TCGってこんなにおもしろのかと気付かされた。

ちなみに筆者はすでに登録済み。

 現在は公式サイトにて事前登録を受付中。事前登録を行なうと、アプリが配信された段階で通知が来るだけでなく、「カードパックチケット」を3枚、さらに友達に紹介すると追加で1枚貰えるというオトクな特典もある。e-sportsも見据えているアプリなだけあって、今後の展開も多岐にわたるだろう。

 とりあえずクローズドβテストを早くプレイしたい気持ちでいっぱいだ。いやはや、本当に楽しみである。ちなみに筆者に友達はいないので、若干タイトルでウソをついた気がするがそこは重要ではないだろう。

この記事をシェアしよう

週刊アスキーの最新情報を購読しよう

この連載の記事