週刊アスキー

  • Facebookアイコン
  • Xアイコン
  • RSSフィード

ネスレは『SPECIAL.T』の上位モデルとなる『SPECIAL.T My T.』を発表

「玉露」のためだけにパワーアップしたネスレのお茶マシンの真価は?

2015年09月30日 12時25分更新

 玉露。

 それは、日本茶の中でも、その心を強くあらわした高級茶。日光をさえぎって丹精に葉を育て、一芯二葉、大切に手で摘み取ってつくったもの。
 茶葉自体にものすごい手が込められていますが、その繊細さゆえ、淹れ方にも手間がかかるというのが、玉露の性質です。
 とある人は嘆きました。「本当にこだわって玉露を飲んだことがある人が、どれだけこの日本にいるだろうか」

玉露のために『SPECIAL.T』が進化

 ネスレが販売するカプセル式ティーマシン『SPECIAL.T』。紅茶やフレーバーティー、ハーブティーなど西洋のお茶を中心に、適したお湯の温度、蒸し時間で、専用のカプセルから完璧の一杯を抽出するもの。日本では2013年9月に発売され、本格志向の人から支持を得ていました。

 10月15日新たに発売される上位機種『SPECIAL.T My T.』は、玉露に対応したモデル。

『SPECIAL.T My T.』レッド

『SPECIAL.T My T.』ホワイト

 玉露を淹れるには35℃~40℃程度の人肌の湯でじっくり蒸らすのが素晴らしいとされていて、60℃を超えるとおいしが壊れてしまいます。
 『SPECIAL.T』は、専用のカプセルが西洋のお茶のラインナップが主力であったため、90℃以上の高温のお湯を繰り出すものでした。そこで新モデルでは、玉露をおいしく抽出するために50℃以下の低温にも対応。もちろん、従来のカプセルにも引き続ぎ使えます。

 玉露のカプセル自体が今までなかったので、今回新たに歴史ある、京の匠福寿園とネスレが手を組み、共同開発した『京の匠福寿園シリーズ 玉露』カプセルが販売されます。
 玉露カプセルは3個入りで2592円。1カプセル800円と、かなりお高い。SPECIAL.Tの一般的なカプセルの10倍以上です。
 それも仕方なく、玉露は他にはない甘みや旨みが凝縮された茶葉を使用した高級茶。ただし、高級だからといって、普通のお茶の淹れ方では、味が壊れてしまうため、マシンに改良を加える必要があったのです。

お茶の師範の玉露と飲み比べをすると…

 『SPECIAL.T My T.』の製品発表会には、日本茶から中国茶と、さまざまなお茶を試してみたというアーティストのGACKTさんが登場。冒頭の、玉露への理解について嘆きは、GACKTさんのコメントでした。

本物を知るアーティストのGACKTさんが登場。

 デモンストレーションとして、お茶の師範が淹れた本当においしい玉露と、『SPECIAL.T My T.』で淹れた玉露の飲み比べが行なわれました。

お茶の師範が手をかけて茶を淹れる

香りを堪能してからクイッと喉を潤すGACKTさん

今度は、自らSPECIAL.TでGACKTさんが玉露を淹れる

飲んだ瞬間に感嘆!

 師範が時間をかけて淹れたお茶で一服した後、マシンで抽出した玉露を比べて飲んでみたGACKTさんは表情を変え、「びっくりですよ」とコメント。「どっちが師範が淹れたものかといわれたら、当てるのが難しい」

 『SPECIAL.T My T.』で玉露を淹れる作業は、カプセルをマシンにセットして、ボタンを押すだけと、手間がかかりません。お茶の師範は美しい所作で、湯を注ぎ、蒸らすという作業を行ないましたが、京の匠福寿園の福井正興 取締役社長によると、「マシンの中で同じことをしているイメージ」ということ。

価格は1万2800円

 淹れるのにも手間がかかる玉露をほぼ完ぺきに淹れられる『SPECIAL.T My T.』は、希望小売価格1万2800円。前モデルが実売6000円前後程度に下がってきていたので、ハッキリいって高いです。玉露のカプセル自体も高いため、驚きのコストに。

 だけど、どれだけお金をかけても、おいしく抽出するのは難しい特殊なお茶。この旨みを味わうためだとしたら、どうでしょう。

 GACKTさんは、マシンがコンパクトなので「楽屋におく」とすっかり生活の一部に加える様子でした。

【次ページでは記者が 『SPECIAL.T My T.』を試用!】

この記事をシェアしよう

週刊アスキーの最新情報を購読しよう

本記事はアフィリエイトプログラムによる収益を得ている場合があります

この連載の記事