NVIDIAは768ユニットのCUDAコアを搭載するMaxwell世代の新GPU『GeForce GTX950』を発表した。日本での発売当初の価格は2万円前半になる見込み。
↑ASUS製GTX950ボード。 |
GeForce GTX950 | GeForce GTX960 | |
アーキテクチャー | GM206 (Maxwell) | GM206 (Maxwell) |
製造プロセス | 28nm | 28nm |
CUDA Core数 | 768基 | 1024基 |
コアクロック | 1024 MHz | 1127MHz |
ブーストクロック | 1188 MHz | 1178MHz |
メモリー搭載量(バス幅) | GDDR5 2GB (128ビット) | GDDR5 2GB (128ビット) |
TDP | 90W | 120W |
外部電源 | 6ピン | 6ピン |
GeForce GTX960の下位モデルだが、比較的負荷が軽く、全世界で流行中のMOBA(MultiPlayer Online Battle Arena)というジャンルにフォーカスした製品だ。
GTX950登場に合わせて、GeForce Experieceにも最適化機能を追加。これまで画質設定などを自動化する機能はあったが、新たにディスプレーのリフレッシュレートとのレイテンシー(遅延)についての調整を行なう。MOBAは競技性が高く、プレイヤーの入力に対するレスポンスが重要なジャンルなため、こういった機能が追加された。
例えば、Dota 2では、GTX650だとマウスクリックからディスプレー上でレスポンスがあるまで80msかかっていたが、プリレンダリング部分を圧縮した上に、性能が向上したGTX950でレンダリング速度が向上し、45msまで短縮するという。
GeForce Experienceの新機能“SHARE”で友達とゲームをシェア可能
素晴らしい機能が追加された。“SHARE”はゲームプレイ動画の録画・配信メニューをゲーム上にオーバーレイ表示できる機能だ。直前のプレイを後から録画したり、その場でカット編集、Twitchにアップロードできる。
注目は“Stream”機能。メールなどで招待した1名の相手に対して、自分のプレイを中継するものだが、さらに相手に操作を渡すこともでき、協力プレイも可能だ。もちろん、招待された人はゲームクライアントを所有していなくてもよい。1対1の通信にすることで、協力プレイ時でも違和感のない遅延に抑えている。
PS4のシェア機能に相当するもので、友達にゲームを紹介するときや、どうしても攻略できない部分を教えてもらうときなどといった利用シーンが考えられる。
国産MOBA『LORD of VERMILION ARENA』とキャンペーンを実施
9月中旬より、各グラフィックボードメーカーが、スクウェア・エニックスの注目MOBA『LORD of VERMILION ARENA(LoVA)』のオリジナルアイテムプレゼントキャンペーンを実施する予定。
『League of Legends』や『DotA 2』、『Heros of tha Storm』といったタイトルもあるが、ゲームパッドでの操作を推奨するLoVAはもっともアクション性が高く、オーソドックスなMOBAよりなじみやすいかもしれない。MOBA入門には良いきっかけになるだろう。
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