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米国や日本だけじゃない!iOSのシェアがEU諸国や中国で依然上昇中

2015年08月05日 22時00分更新

 みなさん、こんばんは。週刊アスキーの吉田でございます。米国や日本では大きなシェアを誇るiOSデバイスも、EU諸国での普及率はいまひとつという印象でした。カンター・ワールドパネル・コムテックの最新のレポートによると市場が拡大していることがわかります。

 たとえばドイツのモバイルデバイスのシェアは、2014年6月時点でAndroidが81.4%、iOSが10.6%、Windowsが6.4%だったのが、1年後の2015年6月でそれぞれ、75.1%、13.2%%、10.5%と、Androidは6.3%減、iOSは2.6%増、Windowsが4.1%増となっています。ドイツでは、むしろWindowsの躍進が目立つ印象です。

iOS
ドイツでは、2015年6月のシェアが13.2%、1年前の2014年6月のシェアがあ10.6%なので2.6%のシェア上昇です。

 英国でも、iOSは2014年6月が28.6%だったのが、2015年6月で34.1%と5.5%のアップ、中国では12.8%から20.1%と7.3%の増加、フランスでは14.7%から16.8%の増加、オーストラリアでは25.5%から34.6%の増加となっています。米国では32.8%から30.5%へと2.3%シェアを落としているものの、前述の4カ国のほか、カンターが調査した10カ国中、9カ国でiOSのシェアが伸びています。

iOS
英国では、2015年6月のiOSシェアが34.1%で、前年同月と比べて5.5%のアップです。
iOS
唯一米国だけは、iOSのシェアが低下しています。2015年6月の時点で30.5%で1年前から1%減っています。

 そのほか特筆すべきは中国でのiOSシェア。2015年2月に27.6%と過去最高となるシェアをマークし、現在は20.1%に落ち着いているものの、iPhone 6シリーズの大ヒットを考えると今後の伸びしろは広いと思われます。シャオミやレノボなど中国メーカーとの激戦市場でありながら、20%のシェアを維持しているのはたいしたものです。

iOS
iPhone 6シリーズが爆発的にヒットした中国では、2015年6月のiOSシェアが20.1%と1年前から7.3%のアップ。人口考えるとiPhoneユーザーが相当増えたことになりますね。
iOS
日本のiOSシェアは2015年6月の時点で42.2%と1年前よりも2.7%増です。根強いiPhone人気が続いていますね。

 各国のシェアを俯瞰すると、各国ともAndroidのシェアが過半数を超えているのは共通していますが、南欧や南米などの新興国では8割以上がAndroidである一方、米国や日本、英国などではAndroidのシェアが6割を切っています。また、欧州で強いといわれていたWindows(Windows Phone)は、スペインでは7.5%(2014年6月)から3.0%(2015年6月)とシェアが半減したことで、スペインの国内シェア2位は、WindowsからiOSに変わりました。マイクロソフトとしては、Windows 10 Mobileを背水の陣で普及させないと、モバイル市場で存在感を出すのは厳しいかもしれませんね。

 カンターのサイトでは、各国のOSシェアを簡単に調べられるので、気になる方はぜひチェックしてみてください。過去と現在のシェアの比較なども可能ですよ。

(2015年8月6日14:30追記)Twitterのリンクとドイツの2014年6月期のシェアを修正しました。

■関連サイト
Apple iOS Returns to Growth in All Europe “Big Five” Markets(Kantar Worldpanel ComTech )

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