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新手のLINEなりすまし詐欺にご用心 「電話番号を教えて」はヤバイ

2015年08月05日 12時30分更新

LINEを介した新しい手口のなりすまし詐欺

 みなさんが友だちとのコミュニケーションに利用しているLINE。

 便利ではある一方、アカウントの乗っ取り、なりすまし詐欺などLINEを介した犯罪も昨年位からよくきかれるようになりました。
 最近また新たな“なりすまし”の手口が登場したと、LINE社が公式ブログで注意喚起を行なっています。

新しい犯行の手口とは

新手のLINEなりすまし詐欺にご用心

・「携帯番号教えて。そして、ラインの確認メッセージを認証してもらえる?」

 新しい手口でははじめに、友だちになりすましたアカウントから電話番号を尋ねられます。また、確認メッセージが届くから認証してほしいと添えられているそうです。
 これは、LINEで尋ねられる場合もあるし、ほかのSNSやメッセンジャーから送られてくることもあります。

・「四桁のPINコードが届いたら、送ってね」

 電話番号を教えるとSMSに届くであろう4桁のパスワードの送信を要求するメッセージが届きます。
 ここで素直にPINコードを教えてしまうと、まずいことが起こるのです……。

犯人の新規アカウントづくりに加担してしまう

新手のLINEなりすまし詐欺にご用心

 ぴんと来た人も多いと思いますが、電話番号、PINコードを必要とするこれらの手順は、LINEのアカウントを新規に作成するもの。
 素直に教えてしまうと、なりすましの犯人はあなたの電話番号を使って新規のLINEアカウントをつくってしまいます。ひとつの電話番号に対してつくれるLINEアカウントはひとつ。そのため、自分が今まで使っていたLINEアカウントがその瞬間使えなくなります

 一応、事前にメールアドレス&パスワードの登録、または、Facebook認証をしていれば、再度“LINEユーザーログイン”をすることでアカウントと一部の情報を引き続き利用することは可能です。

 犯人が新しくLINEアカウントをつくる目的は、詐欺など犯罪への利用とみられます。
 犯人側が利用するのは新規アカウントのため、今までの自分のLINEアカウントが乗っ取られるわけではありませんが、電話番号から自分の友だちとつながることができるため身の回りの人に被害がおよぶ可能性がある、と笑えない展開が考えらるわけです。

LINEから注意喚起のメッセージが届く

新手のLINEなりすまし詐欺にご用心

 LINEでは対策として、異なるスマートフォンからの電話番号認証を検知した際に、元のアカウントにメッセージを公式のアカウントから送信し、注意喚起をするといった対策を行ないます。
 ですが、何より大切なのは、ユーザーがそれぞれ個人情報を迂闊に漏らさないという注意意識を持つことです。

電話番号など個人情報は気軽に教えない

 シンプルなようですが、LINEやネットでやりとりしている相手から電話番号といった個人情報をきかれても、簡単に教えないということが大切です。なりすましの可能性があるので、それが家族や友だちなど親しい人のアカウントであっても、です。
 電話番号やLINEから届く認証番号は、銀行口座や暗証番号、PCやメールのパスワードと同じくらい他人に教えてはいけない重要な情報です。
 もし、どうしても友だちからそのような情報を教えて欲しいといわれたら、直接会うか電話できいたり、「なぜ、その情報が必要なのか?」、「その情報を聞き出して何に使うのか?」と、理由を確認してみましょう。

関連サイト

【注意喚起】 友人や知人になりすまして電話番号やSMS認証番号を聞き出すメッセージにご注意ください : LINE公式ブログ

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