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1秒で20万台売れた『Le1 Pro』など勢いを増すハイエンド中国スマホが多数展示:MWC 上海 2015

2015年07月16日 20時00分更新

 17日まで中国で開催中の“Mobile World Congress 上海 2015”(以下、MWCS 2015)には、地元のスマホメーカーの製品がずらりと展示されていました。いずれも意欲作ぞろいで日本で発売しても十分通用するレベルのものばかり。そんな各社の最新モデルや自信作を紹介します。

Mobile World Congress 上海 2015
↑ファーウェイは『honor 7』を発表。
Mobile World Congress 上海 2015
↑20メガカメラに指紋認証も搭載。

 日本でもSIMフリー機を続々投入しているファーウェイ。オンライン販売ブランド“honor”の最新モデル『honor 7』を展示。今月発表になったばかりのモデルで、金属ボディーを採用した高級感あふれる製品です。同社『Ascend Mate 7』同様背面にはカメラの下に指紋認証センサーを搭載。そのカメラは2000万画素と高画質。

 おもなスペックは、CPUが『Kilin 935』(オクタコア、2.2GHz)、メモリー 3GBにストレージは16GBもしくは64GB。5.2インチフルHDディスプレーで、価格は1999元(約3万9800円)。やや高価ですが、7月1日の発表からすでに1000万台近い予約を受けているとのこと。

Mobile World Congress 上海 2015
↑ZTEの別ブランド“nubia”はカメラ強化。
Mobile World Congress 上海 2015
↑背面はガラス仕上げ、ロゴも美しい。

 ZTEはカメラを強化した高級モデル“nubia(ヌビア)”シリーズを展示。その最上位モデル『nubia N9 Max』は背面をガラス仕上げ、メタルフレームの意欲的なモデル。カメラは1600万画素ですが長時間露光で星空や水の流れる写真などをシャッター速度を自在に設定して撮影可能。本体正面のソフトキーや背面のカメラ周りなどは赤い丸をモチーフにしており、これはnubiaシリーズの共通となっています。

 おもなスペックは『Snapdragon 810』(オクタコア、2GHz)、メモリー 3GB、ストレージ 16GB。ディスプレーは5.5インチのフルHD解像度でメインカメラ2000万画素。フロントカメラ800万画素。価格は2599元(約5万1800円)です。

Mobile World Congress 上海 2015
↑1秒で20万台完売した『Le1 Pro』。

 ハイスペックな端末3機種でいきなり市場に参入したLeTV。その最上位モデル『LeTV Max』と普及価格帯モデル『LeTV 1』(LeTV X600)はCOMPUTEX 2015で実機が展示されていました。一方、3モデルの中で最も人気で発売後1秒で20万台の予約を完売した『Le1 Pro』の実機がようやくMWCS 2015の同社ブースで展示されていました。

 おもなスペックは『Snapdragon 810』(オクタコア、2.5GHz)、メモリー 3GB、ストレージ 32GB。ディスプレーは5.5インチQHDで、メインカメラ1300万画素。フロントカメラ400万画素。価格は2499元(約4万9800円)です。

Mobile World Congress 上海 2015
↑Gioneeからは6インチQHD+指紋認証モデル。
Mobile World Congress 上海 2015
↑金属ボディーは時代の流れ、24メガカメラ搭載。

 今年3月にバルセロナで開催された“MWC 2015”では世界最薄デュアルSIMモデルを発表するなど実力のあるGionee(ジオニー)。MWCS 2015では6月に発表した『Elife E8』を展示。6インチのQHDディスプレーに2400万画素カメラを搭載したフルスペック機。背面には指紋認証センサーも備えています。

 おもなスペックは、CPUがMediaTek製『Helio X10』(オクタコア、2GHz)、メモリー 3GB、ストレージ 64GB。メインカメラは2400万画素で、フロントカメラ800万画素。価格は未定ですが日本円で7〜8万円台の高価格モデルとなる予定です。

Mobile World Congress 上海 2015
↑男子禁制、女性スマホのSugar。
Mobile World Congress 上海 2015
↑スワロフスキークリスタルをちりばめる。

 1年1モデルを発表しているSugar(シュガー)は女性のみをターゲットにした“宝石スマホ”とも呼べる製品を販売しています。最新モデルの『Sugar 2』は5月に発表。本体側面にはスワロフスキーの人工ダイヤモンドを136個も配置しています。質感も高く女性の来場者がひっきりなしに端末を見に来ていました。

 おもなスペックは、CPUがMediaTekの『MT6752』(オクタコア、1.7GHz)、メモリー 2GB、ストレージ 16GB。5.2インチフルHDディスプレー搭載で、メインカメラは1300万画素、フロントカメラ800万画素。価格は3999元(約7万9700円)です。

Mobile World Congress 上海 2015
↑虫子という新興メーカーのスマホ。
Mobile World Congress 上海 2015
↑上下をカーブさせた独特のデザイン。

 本体フロントの上下が湾曲している特徴的なデザインの『虫子 L1』。背面のロゴも“虫”の字をデザインしています。こちらもこの1モデルで新規参入した新興メーカー、現在予約受付中で8月から製品が発売される予定です。特徴はやはりこのデザインで、金属素材をカーブさせることにより流れるようなイメージをつくり上げています。

 おもなスペックは、CPUが『Snapdragon 615』(オクタコア、1.5GHz)、メモリー 2GB、ストレージ 16GBか32GB、64GB。5.5インチフルHDディスプレー搭載で、メインカメラは1300万画素、フロントカメラは500万画素。価格はストレージ16GB版が2299元(約4万5800円)。

Mobile World Congress 上海 2015
↑チャイナモバイルのキャリアブランドスマホ。
Mobile World Congress 上海 2015
↑VoLTE対応、低価格でしっかりしたつくり。

 チャイナモバイルは自社のキャリアブランドとなる『N1 Max』を展示。HTC Oneライクに前面には上下にスピーカーを配置。メタリックに見えますが素材は樹脂製、しかし安っぽさを感じさせない仕上がりになっています。価格は1000元台(約2万円台)の予定ながらもVoLTEにも対応。ディスプレーの解像度も高く実用性バッチリの製品です。

 おもなスペックは、CPUが『Snapdragon 615』(オクタコア、1.5GHz)、メモリ 2GB、ストレージ 16GB。5.5インチフルHDディスプレー搭載。メインカメラは1300万画素で、フロントカメラは200万画素。発売は8月の予定とのこと。

 中国スマホといえば、外観が某有名メーカーのスマホにそっくりだったり、性能に問題があったりするという印象の方も多いと思いますが、今回ご紹介したもののように日本製品にも勝るとも劣らないハイエンド機種も多く存在します。最近ではファーウェイの『honor6 Plus』など、日本国内でも中国メーカーの製品も多く見かけるようになったので、これらの製品の日本発売も大いに期待したいところです。

●関連サイト
MWC Shanghai 2015

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