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冥王星驚くべき5つの事実 ニュー・ホライズンズの発見

pluto
写真:Instagram

 いまどきはNASAも最新情報をInstagramで公開するのね。

 無人探査機「ニュー・ホライズンズ」が打ち上げられてから9年、ついに地球から48億キロメートルほど離れた冥王星および衛星カロンに最接近。約76万キロ付近から、鮮明な写真を撮影しており、いま人類が未知なる冥王さまの姿を目にしている。

 それではNASAの発表などをもとに、冥王星の興味深い事実をいくつか──

冥王星は直径2370キロメートル

 まず、冥王星は直径2370キロメートルで、地球の直径のおよそ18.5%という正確なサイズが判明。以前見積もられていたよりいくぶん大ぶりだった。また氷の層はやや厚く、従来考えられていた密度よりも低い。対流圏と呼ばれる地表から約10~20kmの大気層最下部は、逆にやや薄めだったという。冥王星はこの大気に覆われていたため、いままでは正確なサイズの観測が難しかったということである。

冥王星はハートがあり、クジラがいる

 つづいて、冥王星は表面の一部がハートの形に見える。冥王のハートというわけである。中学生だったらきっとこれだけでキャラの1人も描いていたであろう。そしてクジラのような形も見えたそうだ(ハートの左下の黒い塊のことらしい)。月を見てウサギと呼ぶ、あれである。

冥王星の衛星にはクレーターがある

 ニュー・ホライズンズは衛星カロンについても調査している。直径は1208キロで冥王星のほぼ半分。氷をふくむカロンには割れ目やクレーターがあり、クレーターの一部は直径およそ96.5キロメートルに及んだ。

冥王星の衛星は複数ある

 冥王星にはニックスとヒドラという小さめの衛星もある。これは2005年にハッブル宇宙望遠鏡が発見したもので、正確な大きさは今回、ニックスが約35キロメートル、ヒドラが約45キロメートルと判明した。

冥王星から電話がかかってきた

 これはおまけ。正確にはニュー・ホライズンズがミッション完了の電話をかけた。あらかじめプログラムしておいたコール内容を、ジョン・ホプキンス大学応用物理学研究所にNASAのディープスペースネットワーク経由で送信したんだとか。

 冥王星には有機物(生命)がいかにして誕生したのか謎を解くカギが隠れているとされてきた。今回の探査でどこまでの結果が出るのか、某ポピュラーサイエンス誌の特集がいまから楽しみである。わくわく。

■関連サイト
NASA

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