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「うるう秒」って何?7/1日はいつもより1秒長いです

2015年06月30日 20時00分更新

いつもより“1秒”長い1日をどう過ごしますか?

うるう秒

7月1日午前に「8時59分60秒」が挿入される

 2015年7月1日(水)の朝“うるう秒”の調整が行なわれ、8時59分59秒と9時00分00秒の間に通常は存在しない“8時59分60秒”が挿入されます。

 うるう年は4年に1回のペースで暦に2月29日が加わることでよく知られていますが、うるう秒っていったいなんでしょうか?

 かつて、“時刻”とは地球の公転・自転基づく天文時とされていましたが、1958年より原子の振動を利用した超高精度の時計の時刻が国際時刻と定められました。原子時計の時刻は極めて性格なのですが、それでもごく若干天文時とずれがあります。その調整のために数年に1度、うるう秒が挿入され時刻の辻褄を合わせているのです。

 第1回は1972年(昭和47年)7月1日、直近だと3年前の2012年(平成24年)7月1日に実施されており、今回のうるう秒の調整は26回目となります。

<「うるう秒」実施日一覧>
第1回 昭和47年(1972 年)7月1日
第2回 昭和48年(1973 年)1月1日
第3回 昭和49年(1974 年)1月1日
第4回 昭和50年(1975 年)1月1日
第5回 昭和51年(1976 年)1月1日
第6回 昭和52年(1977 年)1月1日
第7回 昭和53年(1978 年)1月1日
第8回 昭和54年(1979 年)1月1日
第9回 昭和55年(1980 年)1月1日
第10回 昭和56年(1981 年)7月1日
第11回 昭和57年(1982 年)7月1日
第12回 昭和58年(1983 年)7月1日
第13回 昭和60年(1985 年)7月1日
第14回 昭和63年(1988 年)1月1日
第15回 平成2 年(1990 年)1月1日
第16回 平成3 年(1991 年)1月1日
第17回 平成4 年(1992 年)7月1日
第18回 平成5 年(1993 年)7月1日
第19回 平成6 年(1994 年)7月1日
第20回 平成8 年(1996 年)1月1日
第21回 平成9 年(1997 年)7月1日
第22回 平成11年(1999 年)1月1日
第23回 平成18年(2006 年)1月1日
第24回 平成21年(2009 年)1月1日
第25回 平成24年(2012 年)7月1日
第26回(今回)平成27年(2015年)7月1日

※総務省 報道資料より

 たかが1秒、されど1秒ですね。

 日本標準時を決定する情報通信研究機構(NICT)が公開している“NICT インターネット時刻供給サービス”では、7月1日の8時59分60秒もきちんと挿入されて表示されるため、通常だとお目にかかることがない幻の時刻を目視することができますよ。

うるう秒

 なお、“NICT インターネット時刻供給サービス”では、通常時よりサーバーに提供された地域標準時刻とPC内の時刻の差を表示してくれます。当然、ネットワーク環境による誤差も生じるはずですが、自分のPCの時計が地域標準時刻とぴったり重なっていたら感動しますよね!

関連サイト

総務省|「うるう秒」挿入のお知らせ

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